2023年12月29日 更新

【京都】「千本ゑんま堂」で「護摩供養」と「振る舞い餅」☆『小野篁忌』

一般的に「千本ゑんま堂」として親しまれている「引接寺」で『小野篁忌』が執り行われました。「護摩供養」と「振る舞い餅」がありましたので、その様子をご報告いたします。

ゑんま大王の補佐役「小野篁」の忌日法要

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「千本ゑんま堂」は、「引接寺(いんじょうじ)」が正式名称で、「引接」とは仏が人々を極楽浄土に往生させることをあらわす仏教用語とのことです。
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そんな「千本ゑんま堂・引接寺」で『小野篁忌(おののたかむらき)』が、執り行われました。
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「小野篁(おののたかむらき)」は、嵯峨天皇につかえた平安初期の官僚で、昼は朝廷に出仕し、夜は冥府でゑんま大王の補佐をしていたという伝説があります。
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「引接寺」は、小野篁がかつてこの地に、ゑんま大王の祠を建立して祀ったのが始まりとされていて、小野篁とも、ゑんま大王とも縁の深い古寺とのことでした。
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その為、毎年、小野篁の命日に、こうして「小野篁忌」として忌日法要をされるとのことです。
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法要では護摩が焚かれ、参拝客が願いを書いた線香が護摩にくべられました。
この線香は焼かれると、書いた文字が浮かび上がる不思議なお線香でした。
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護摩供養が終わると、その炎の力で「加持(かじ)」が行われ、参拝客が順番に祈祷を授かっていました。
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実際に加持を施されると、背中から全面をグッと押されるような圧力を感じ、不思議なパワーが全身に込められるような感覚を覚えました。
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腰が痛い人であれば腰を、肩が痛い人であれば肩を、特に念入りに加持して下さります。

来年の大河ドラマの主人公「紫式部」の供養塔なども

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「千本ゑんま堂・引接寺」には、他にも来年の大河ドラマの主人公・紫式部の供養塔があるなど、見所がいっぱいです。
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特に大晦日の「除夜の鐘」の梵鐘には、鐘を撞こうと善男善女が列を作り、大いに賑わうとの事です。

是非一度、足を運んでみてはいかがでしょうか?

基本情報

<引接寺・千本ゑんま堂>
 ◇正式名称
  ・光明山歓喜院引接寺
 ◇別称
  ・千本ゑんま堂
 ◇本尊
  ・閻魔法王
 ◇創建年
  ・寛仁元年(1017年)

アクセス

<引接寺・千本ゑんま堂>
 ◇所在地
  ・京都市上京区千本通寺之内上る閻魔前町34番地
 ◇お問い合わせ
  ・075-462-3332
 ◇公共交通機関
  ・京都市バス「千本鞍馬口」下車 南へ徒歩すぐ
  ・京都市バス「乾隆校前」下車 北へ徒歩すぐ
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