2020年11月17日 更新

【2020京都紅葉最新】洛西の通称『花の寺』☆竹林奥の参道の穴場寺院「勝持寺」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は西京区大原野にある『花の寺』として知られる天台宗寺院。春は桜、秋は紅葉の名所に。11月14日時点の様子。

西山山麓にある人里離れた穴場の古刹

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西京区大原野。大原野神社から徒歩でさらに西山の麓にあるこちらへ。通称『花の寺』として知られる天台宗寺院の「勝持寺」
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古い石段を上ると、見るからに古びた仁王門。お寺の中では最古の建造物。

寺伝によれば、白鳳8年(西暦679年)天武天皇の勅により役小角が創建。延暦10年(西暦791年)に最澄が桓武天皇の勅を奉じて堂塔伽羅を再建。

承和5年(西暦838年)仁明天皇の勅によって塔頭49院を建立するも、応仁の乱により仁王門を除きすべて焼失。現在の建物は乱後に再建されたもの。
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仁王門からさらに参道を歩きます。途中竹林もあり、森を散策するような感覚。
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その途中の竹林内にある石塁跡。鎌倉時代から室町時代にかけて存在した塔頭の史跡。発掘調査により、かつてこの周辺には49を数える塔頭があったことが明らかに。今以上の規模を誇る寺院であったことがわかります。
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さらに進むと色づくもみじも見られます。
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南門。今回は大原野神社から徒歩でここまでやってきましたが、すぐ隣には駐車場もあり、車でもアクセスできるルートもあったようです。
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阿弥陀堂前は色づくもみじとその木漏れ日が織りなす色彩のバリエーションが豊か。
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阿弥陀堂から回廊伝いに瑠璃光殿へ。ここに寺の重要文化財がまとめて安置されています。中は撮影禁止でしたが、本尊・薬師如来像をはじめ、本尊の胎内にあった薬師如来像、仁王門に安置されていた金剛力士像、日光菩薩像・月光菩薩像・十二神将像、西行法師像、醍醐天皇勅額など。
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不動堂。
弘法大師が平安の始め、眼病に悩む人たちのため、不動明王に病魔退散を祈願された霊験あらたかな場所。
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鐘桜堂。この周りに配置されるもみじが鮮やかで、見ごろ。
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さらにこの周りには、すでに落葉してしまった枝垂桜『西行桜』を始め、数種類約100本の桜が植えられ、春は桜の名所として知られています。

保延6年(西暦1140年)、鳥羽上皇に仕えていた北面武士・佐藤藤兵衛義清が当寺に出家し西行と名を改めて庵を結び、一株の桜を植えて吟愛。以降その桜を西行桜と称し『花の寺』と呼ぶばれる所以に。

ひっそりとした雰囲気と、西山散策も兼ねた魅力あるお寺。

詳細情報

名称:勝持寺(通称:花の寺)
場所:京都市西京区大原野南春日町1194
電話番号:075-331-0601
公式サイト:http://www.shoujiji.jp/
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