2021年8月5日 更新

【京都発酵】しば漬け風『おらがむら漬』は看板商品☆80年続く京漬物「ニシダや」

発酵で健康!京都発酵食品部です☆今回は東山区今熊野にある創業80年の京漬物店。看板商品『おらがむら漬』は地元でも愛されるロングセラー漬物。

80年続く京漬物の名店

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東山区今熊野、東大路通りからJR線南スグの通りを東に。
以前から紹介すべきと思ってたお店ですが、なかなかそのタイミングに恵まれず。

それが、つい先日オープンした京都駅地下街ポルタのいなり寿司専門店で、こちらのお漬物を使用されていて。
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米の老舗『八代目儀兵衛』手がける玄米いなり寿司店『玄米京都ぎへえ』。そこで販売されている新食感の玄米「金のいぶき」を姫サイズに仕上げた『ひめいなり』。
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味のバリエーションも6種類ありますが、その中にある『しば漬け』で、今回訪れる京漬物『ニシダや』のお漬物が使用されていることを知り、改めて食べてみたいと思い、お店を訪問。
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で、こちらが京漬物『ニシダや』。土産物店で販売されてるのはもちろんのこと、わりと地元民御用達スーパーでもよくみかけるお漬物。地元では根強い人気で、こちらのしば漬けファンも多いです。もしかしたら、しば漬の本場大原に負けるとも劣らないくらい地元では知られているかもしれません。なにより、このロゴに見覚えある人多数だと思います。私も自覚して食べたことはなかったんですが、このマークの包装紙だけは覚えています(笑)
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しば漬が有名ですが、それ以外の季節の京漬物ももちろんあり、冷蔵ケースに並んでいます。
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さらに、佃煮類も。
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今の時期おお中元仕様のものもあるみたいですね。
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で、今回そのお漬物『おらがむら漬』378円を購入。そう、このパッケージです。この状態でスーパーでも陳列されています。
初代・辻村安右衛門が大原名産のしば漬にヒントに考案したおらがむら漬。もともと大原のしば漬はナス主体であるのに対し、こちらでは食感のいいキュウリを中心に漬けたもの。
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さらに、大きく異なる点。こちらは『酢漬』になります。
そうなると、発酵させて漬けるお漬物とは工程が異なるので、発酵食品として取り扱っていいものか、ということにもなるんですが、まあ発酵食品である食酢を使用していたりもするので、今回は広義の意味で取り上げました。

具材としては、原料表示どおりキュウリ、ミョウガ、ナス、生姜、紫蘇の葉など。それを食酢を使った調味液に漬け込んだお漬物。
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中身はこんな真空状態に包装されています。
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やはり、キュウリが多いですね。そして、具材がわりと大振りな印象で、ミョウガや生姜片もゴロンと入っているような印象。試食してみると、やはり乳酸発酵の酸味だけで仕上げたしば漬けとは違う、シャープな酸味が印象的。さらにパリパリとした食感も魅力的。そういった意味でいうと、元祖しば漬以上に個性のはっきりとしたしば漬という印象で、大半の人にウケるのもなんとなくわかるというか。なので、いなり寿司に入れても他具材に負けることなく存在感を発揮するということにもなります。
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そんな、おらがむら漬を使ったアレンジレシピを考えてみました。
うちにあった食材駆使してですが、冷やしつけ麺。
麵は刀削麺乾麺を予め湯がき、冷水で〆ます。具材は冷蔵庫のありもので。今回は、酒蒸しした鶏ささみのほぐし身、キュウリ、新生姜、トマト、トウモロコシ、そしておらがむら漬。あえて、おらがむら漬は刻んだりせずそのままで。つけダレは、めんつゆを豆乳で割り、すりごま、白ネギ、花椒辣油を混ぜ合わせたもの。自分でいうのもなんですが、これ、けっこうお店に近い味に仕上がりました(笑)時折、おらがむら漬のシャープな酸味と食感がアクセントになり、さらに新生姜も全体に辛みのパンチを与え、それらがビラビラの刀削麺によくマッチしました。もちろんお茶漬けにも最高のおらがむら漬だと思います(笑)夏場さっぱりと食べたいときに、この酸味は魅力的。ぜひ、お試しください!

詳細情報

名称:ニシダや
場所:京都市東山区今熊野池田町6 ニシダや
電話:075‐561‐4740
営業時間:9時~17時
定休日:不定休
公式サイト:https://nishidaya.com/
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