2020年1月9日 更新

【京都街道ぶらり】江戸につづく大動脈『東海道』の登録文化財!現存する最古の道標☆「三条白川橋道標」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回はかつて江戸と京都を結ぶ大動脈だった『東海道』。その途中の三条白川橋の袂にある道標。市の登録文化財。

江戸と京都を結ぶ大動脈『東海道』にある京都最古の道標

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東山区、三条通り。かつて江戸時代には、江戸と京都を結ぶ大動脈『東海道』だった通り。今では自動車がせわしなく行き来してますが、その時代の名残りを感じる文化財や史跡が今でも随所にあります。
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その途中にある三条通りを横切って流れる白川。比叡山南麓の山中を源とし、全長は9.3kmある一級河川。川底に白川砂が堆積し白く輝いたことから、その美しさを称えられ、藤原定家、紀貫之などの和歌にも歌われました。
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そんな白川に架かる古い三条白川橋。橋の南側川沿いには柳並木の風情ある景観が楽しめ、京都らしさを演出するスポットでもあり、多くの観光客がそぞろ歩きする場所。

その橋の南東側脇に橋と同じくらい年季の入った石造りの道標。『是よりひだり ちおんゐんぎおんきよ水みち』と彫られています。
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そして、京都市の登録史跡になっています。
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道標の南面には『京都為無案内旅人立之 延宝六戊午三月吉日 施主 為二世安楽』と彫られています。

京都為無案内旅人立之は京都に不案内な旅人のために建てたという意味みたいです。要は近道案内の道標。

延宝六戊午三月吉日は延宝6年(1678年)3月に建てられ、京都にある道標の中では最古。

そして、施主の名前は書かれていませんが、現世と来世(二世)の安楽を願う、とあります。
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さらに北面には『三条通白川橋』と。

今から300年以上前の道標が今も現存し、景観の一部として現役で活躍。現代ではカラフルな信号や標識、横断歩道などあり、道路上の情報量多めで一見見過ごしてしまいそうな道標ですが、そんな古い史跡が共存する町並み、京都ならではですね。

三条白川橋道標へのツイート

基本情報

名称:白川橋
住所:京都市東山区大井手町103−1
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