2017年6月10日 更新

明治15年創業の京都最強の老舗名店のおでん種を全制覇!夏仕様のおでんも☆「蛸長」【祗園四条】

東京からの友人が遊びに来て、京都ならではなお店がいいだろう、と。以前も紹介した老舗のおでん専門店に再訪問。夏におでん?いえいえ、夏だからこそのおでん種もあるんです。

夏でも相変わらず人気の老舗おでん

 (82707)

この日は東京の友人とおでんを食べにこちらへ。
京都南座にも程近い場所。明治15年創業のおでんの老舗店。食通でもある作家・池波正太郎にも愛されたおでん。

行列必至のお店ですが、この日はタイミングよく1回転めのお客が出るのと入れ替わりですんなり入店。
 (82709)

まずは瓶ビールでカンパーイ!ぷしゅ~
 (82708)

前回来たのは真冬だったんですが、今回は初夏ということで、おでん種も若干季節モノは入れ替わってます。

せっかく友人が遠方から来たんだし、あれ食べておけばよかった!て後悔しないようにと。3人ならメニュー全制覇できるんじゃね?ということで、全部のおでん種を少しずつ3人でシェアする作戦に。
 (82752)

立派な銅製のおでん鍋。5年ほど前に改装されてますが、カウンターは前のをそのまま使われてるんでしょうね。年季が入ってます。

見よ!これが名店蛸長のおでん種の全貌だッ!!

 (82711)

 (82712)

 (82713)

大根、薩摩揚、巻甘藍、豆腐、こんにゃく、宝袋、玉子、蕗、飛龍頭など。お出汁が染みてていい塩梅。友人は蕗を気に入ってました。薬味の九条ネギに振りかけられた七味がまた合う。
 (82714)

ついさっきまで、ワイワイと賑わってましたが他のお客もほぼほぼ帰られて。おでんって、ある意味ファーストフードですよね。仕込みにはたっぷりと手間暇時間かかってるんでしょうけど。注文したらすぐ出てくるし。
 (82715)

ここに来たからには注文必須の蛸。
 (82716)

こんなに太い蛸ですが、長時間煮込まれててホントに感動する柔らかさ。
 (82717)

湯葉もとりわけ絶品なんで、一人一品ずつ。で、他季節モノの京都伝統野菜の賀茂茄子。これ、トロットロに煮込まれてて、もはやおでんの枠を超えたメインディッシュにもなりそうな美味しさ。湯葉も二重構造で、中は汲み上げ風生ゆば、外側は半生ゆば。トロリととろける食感。
 (82718)

油揚げ。かなり分厚いです。栃尾の油揚げみたいに。スポンジのようにお出汁を吸って、食べごたえある。
 (82719)

煮込み。この時点ではネギしか見えませんが(笑)
 (82720)

中から白味噌で煮込まれたトロンととろけるほど煮込まれた牛スジが。京都の煮込みは大体白味噌仕立て。さばの味噌煮も白味噌仕立てですが、臭みを消し、甘くて美味しい。
 (82721)

わかめ、ネギ、マグロ。
ワカメの食感もまたいい。マグロのおでん、これほんとに贅沢だけど美味しい。
 (82722)

蛸饅頭。タコが真薯になっていて、お出汁が張られています。
 (82723)

外側は香ばしく揚げてあり、中はこんな状態。タコって、噛みしめるほどに旨味が出てくると思うんですが、最初からこんな具合にミンチ状になってると、旨味が濃くダイレクト。これ激ウマ!
 (82724)

九条ネギのおでんを九条ネギの薬味で食べるという、ちょっとシュールな画(笑)それぞれ違う食感と甘み。
 (82725)

裏種はクジラのさえずり。舌です。とてもコッテリしてて、滋養ある味わい。関西ではクジラのコロも定番ですよね。これも濃厚!
 (82726)

そして、食事の〆に七五三結。
タコ飯におでん出汁がかかっています。これ、サイコーにいい旨味が凝縮。どれもこれもクオリティー高く、丁寧な仕事。ひとつひとつのおでん種のコンディションをチェックするために鉄串で温度確認。そのためにできる腕の焼きごて当てたような痕をご主人に見せてもらいました。これぞ、プロ魂。
 (82729)

3人で全制覇達成。この日の夜はわりと冷えて、途中熱燗もいただきハシゴできないくらい満腹。夏とは言え、店を出る頃にはさすがに夜の帳が降りてました。夏のおでんはまた夏なりにいいもんですよ。

ヨ~イヤサ~♪

蛸長 への口コミ

蛸長 基本情報

住所:京都府京都市東山区宮川筋1-237
電話番号:075-525-0170
営業時間:18:00~22:00(品切れまで)
     冬季:17:30~(基本10月から3月まで)
定休日:水曜日
29 件

関連する記事 こんな記事も人気です♪

明治15年創業の京都最強のおでんの老舗名店!上質の素材に丁寧な仕事!!「蛸長」【祗園四条】

明治15年創業の京都最強のおでんの老舗名店!上質の素材に丁寧な仕事!!「蛸長」【祗園四条】

京都南座にも程近い場所。寒い冬場はとくに行きたくなるお店。京都で美味しいおでん、といえばココ。カウンターのみの小さなお店。
【悲報】京都を代表する老舗居酒屋『よしみ』閉店!酒場放浪記の吉田類さんも御用達の名店☆

【悲報】京都を代表する老舗居酒屋『よしみ』閉店!酒場放浪記の吉田類さんも御用達の名店☆

おおきに~豆はまどす☆今回は中京区、三条木屋町の京都を代表する大衆酒場。酒場放浪記でも知られる吉田類さんも贔屓にされていた名店が人知れず、すでに閉店。
【京都酒場めぐり】京都を代表する老舗居酒屋!湯気くもる名物おでんに舌鼓☆「赤垣屋」

【京都酒場めぐり】京都を代表する老舗居酒屋!湯気くもる名物おでんに舌鼓☆「赤垣屋」

川端二条上った場所にある創業1934年(昭和9年)の老舗居酒屋。外観の赤提灯や店内の鄙びた昭和風情が人気で超有名店。ちょうど夜も冷えるシーズン。行ってきました。
【京都酒場めぐり】祇園のど真ん中!知る人ぞ知る有名老舗居酒屋!!〆には名物とろろ鉄火めし☆「山口西店」

【京都酒場めぐり】祇園のど真ん中!知る人ぞ知る有名老舗居酒屋!!〆には名物とろろ鉄火めし☆「山口西店」

祇園でも一際華やかな界隈にある細い路地・豆六小路入った場所にある隠れ家的名店。祇園に詳しい人なら誰もが知ってる有名な老舗居酒屋。久々に行ってきました。
300年以上続く京漬物老舗!青うり漬は夏の風物詩☆「赤尾屋」

300年以上続く京漬物老舗!青うり漬は夏の風物詩☆「赤尾屋」

川端七条から東へ。元禄12年(1699年)から続く京漬物の老舗。宮内庁御用達のお店でもあり有名店。ちょうど夏の暑いシーズンにふさわしい漬物を求めて行ってきました。
京都発酵食品部 | 6,152 view

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

豆はなのリアル京都暮らし☆ヨ~イヤサ~♪ 豆はなのリアル京都暮らし☆ヨ~イヤサ~♪