2022年5月23日 更新

【拝観再開】改修工事が完了、新緑が美しい悟りの窓・迷いの窓が魅力「源光庵」

2019年5月より拝観休止していた、紅葉の名所「源光庵」の拝観が再開されました。新緑と二つの窓から見る風景が楽しめます。

二つの窓から新緑を愛でながら、ゆっくり過ごせます「源光庵」

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京都市北区の鷹ヶ峯にある源光庵は、「悟りの窓」と「迷いの窓」がある寺院として広く知られています。この春、庫裡の改修工事が終了し、4月1日より拝観が再開されています。こちらは北山杉を配した唐門風の個性的な山門です。丸窓は禅の教えを表しているんだとか。紅葉時期は混雑するようですが、新緑の季節は、比較的静かにゆっくり過ごせます。
源光庵へのアクセスは、阪急大宮駅または京都市営地下鉄北大路駅より、京都市バスにて「鷹峯源光庵前 」下車徒歩約1分です。
今回は拝観再開後の様子を紹介します。
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源光庵は「鷹峰⼭寶樹林源光庵」という曹洞宗の寺院です。1346年(貞和2)大徳寺2代徹翁義享国師によって開創、1694年(元禄7)卍山道白禅師により臨済宗から曹洞宗に改められ、卍⼭禅師に帰依した⾦沢の富商・中⽥静家居⼠の寄進によって本堂が建てられました。
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改修された庫裡です。こちらで拝観受付をします。
改修工事は当初2021年秋頃終了の予定でしたが、工事延期に伴い、22年春の拝観再開となりました。
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源光庵本堂には「悟りの窓」と名付けられた丸窓と「迷いの窓」という名の⾓窓があります。
この窓が観たくて遠方から来られる方も多いと思います。窓から見える新緑が見事です。
悟りの窓

悟りの窓

公式HPによりますと、悟りの窓の円型は「禅と円通」の⼼を表し、円は⼤宇宙を表現されているそうです。
この窓を通して、何を想い、何を得るのかは人によってさまざまだと思いますが、窓の正面に座って、窓と向き合う姿をよく見かけました。
迷いの窓

迷いの窓

こちらも公式HPによりますと、
迷いの窓の⾓型は「⼈間の⽣涯」を象徴し、⽣⽼病死の四苦⼋苦を表しているそうです。
人間の生涯を象徴。丸窓に対して、角があるので、様々な岐路に直面したり、四苦八苦する様子を表現されているのでしょうか。今回は穏やかに眺められましたが、違う季節に眺めたら、また違う気持ちになるのかもしれませんね。
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本堂北側の源光庵庭園。楓が中心の庭園で、皐月がちらほら咲いていました。新緑の楓が爽やかで、飛び石が並び、趣深い庭園です。紅葉時期には、真っ赤に染まった風景が楽しめるんでしょうね。
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キレンゲツツジです。緑の庭園が更に明るくなる色で、拝観者の目を引いていました。
レンゲツツジは、黄色やオレンジの色がある日本原産の花で、花言葉は「情熱」や「堅実」だそうです。拝観時はたくさんの花が咲いていましたが、現在は終盤と思われます。
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源光庵本堂に、ご本尊として華厳の釈迦牟尼佛、脇⽴に阿難尊者、迦葉尊者をお祀りされています。
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源光庵本堂にある伏見城遺構の血天井です。落城の悲劇を伝えられていて、当時の状況を垣間見たような気持になりました。
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庫裡と本堂に隣接する部屋に貴重な襖絵がありました。江戸時代中期に京都で活躍した絵師山口雪渓による襖絵です。
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山口雪渓の襖絵がある隣の部屋です。屋久杉の屏風がある部屋で、お香の良い香りがすると思ったら。。。
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人形のお椀からお香の煙が出ていました。ちょっとほっこりするお部屋で、こちらでもゆっくり過ごせそうです。
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源光庵で授与していただいた御朱印です。拝観受付で御朱印の受付もされています。

今回は鷹峯の源光庵を紹介しました。新緑の美しい季節、心の休憩に立ち寄られてはいかがでしょうか?

源光庵 on YouTube

新緑と花々が美しい源光庵の様子を動画でまとめました。良かったらご覧ください。

スポット情報

名称:源光庵(げんこうあん)
住所:京都市北区鷹峯北鷹峯町47
電話番号:075-492-1858
拝観時間:9:00~17:00
関連ページ:https://genkouan.or.jp/
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