2022年12月9日 更新

【京都紅葉2022】名残の真っ赤な紅葉が魅力。貴重な文化財も鑑賞できます「大徳寺 興臨院」

京都市北区、多くの塔頭を有する大徳寺。その一つの興臨院は、名残の真っ赤な紅葉が美しく、SNS映えの紅葉のリフレクションも撮影可能な穴場的寺院です。アクセスと特別拝観の詳細、境内の様子などを紹介します。特別拝観は12月15日(木)まで。(2022年12月5日拝観)

名残の真紅の紅葉が魅力

大徳寺南門

大徳寺南門

大徳寺は、京都市北区紫野にある臨済宗大徳寺派の大本山。開創は1315年(正和4年)、京都の五山の一つです。大徳寺は多くの名僧を輩出し、日本の文化に多大な影響を与え続けてきた寺院です。広大な敷地には二十を超える塔頭があり、興臨院もその一つ。
今回は興臨院の特別公開の詳細と境内の様子、アクセスなどを紹介します。

秋の特別公開詳細

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興臨院は臨済宗大徳寺派大本山大徳寺の塔頭寺院。大徳寺の境内では中心の方に鎮座しています。能登の守護、畠山義総が1520年代に創建、その後荒廃しますが、1581年に前田利家によって再建されました。
~秋の特別公開~
公開期間:2022年10月1日(土)~12月15日(木)
拝観時間:10:00~16:30受付終了
※12月1日以降は16:00受付終了
拝観料:大人600円 中高生400円 小学生300円(保護者同伴)
アクセス:京都市バス「大徳寺前」下車徒歩約5分
重要文化財 表門

重要文化財 表門

「興臨院の古門」と呼ばれる表門。大徳寺では最も古い門で、創建当時の姿を残しており、重要文化財に指定されています。表門が重要文化財なのは、珍しいと思います。表門と真紅の紅葉、美しい姿に、思わず足を止めます。
重要文化財 本堂

重要文化財 本堂

本堂は創建直後に焼失し、1533年(天文二年)頃に再建されたそうです。その後前田利家公により屋根の修復が行われ、以後前田家の菩提寺となったそうです。昭和53年に修復工事が行われました。
重要文化財 唐門

重要文化財 唐門

こちらも本堂と共に重要文化財です。表門と同じく檜皮葺で、室町時代の特徴をよく表した形式だそうです。
花頭窓

花頭窓

花頭窓(かとうまど)は禅宗の建築様式の一つで、日本の寺院でよく見かける窓です。火灯窓と表記するものもあります。花頭窓から見る方丈庭園も素敵でした。
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茶室に面する庭園の一角に、花手水のおもてなしがありました。椿をあしらった手水は珍しく、控えめながら、華やかさが感じられました。
紅葉リフレクション

紅葉リフレクション

SNSなどで院を検索すると見かける風景です。花手水の近くにあり、ご厚意で設置してくださったテーブルに紅葉が映り込み、より美しい紅葉が楽しめます。テーブル上にアクリル板が置いてあり、入口付近の紅葉が移りこむように設えてありました。「瑠璃光院みたい」と言いながら撮られる方や、ガイドさんに案内されて、「きれい~」とカメラを向ける方もおられました。
方丈

方丈

方丈の天井が、鳴き天井だそうです。天井の下で手をたたくと響き、天井の下に人がたくさん集まると鳴らないらしいです。面白い仕掛けで、古の人たち楽しんでいたのかな?と思いを馳せていました。残念ながら今回は試せなかったんですが、いつか試してみたいです。
方丈庭園 南側

方丈庭園 南側

方丈の解体修理時に、昭和の作庭家中根金作氏が復元されたそうです。
方丈庭園 北側

方丈庭園 北側

北側には名残の紅葉ではありますが、真っ赤な紅葉がありました。先に散った紅葉が敷き紅葉となり、上も下も楽しめました。
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方丈庭園北側に小さい祠と灯籠があり、その傍の紅葉が真っ赤でこの日一番きれいでした。
方丈庭園 西側

方丈庭園 西側

こちらは紅葉とススキが植わっていて、秋らしい風景でした。
涵虚亭(かんきょてい)付近

涵虚亭(かんきょてい)付近

茶室涵虚亭は、1928年に山口玄洞により建立。茶室には珍しく入り口が二つあるそうです。風情ある庭園に隣接していて、お茶をいただきながら、庭園を眺めるのも風情が感じれそうですね。(茶室への入室は出来ません)

今回は名残の紅葉が美しい興臨院を紹介しました。紅葉と貴重な文化財が鑑賞出来、紅葉のリフレクションが楽しめる貴重な公開、近くへ行かれた際には立ち寄られてはいかがでしょうか?

大徳寺興臨院 on YouTube

秋の特別公開の様子を動画でまとめました。よかったらご覧ください(^▽^)

スポット情報

名称:大徳寺塔頭 興臨院(だいとくじたっちゅう こうりんいん)
住所:京都市北区紫野大徳寺町80
電話番号:075-491-7636
関連ページ:https://kyotoshunju.com/temple/daitokuji-kohrinin/
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