見慣れた知恩院、されど知恩院
知恩院、正式名称は華頂山知恩教院大谷寺(かちょうざんちおんきょういんおおたにでら)は、東山三十六峰のひとつである華頂山のふもとに広がる浄土宗の総本山です。
そこは浄土宗の宗祖・法然上人が後半生を過ごし、没した地でもあります。
そこは浄土宗の宗祖・法然上人が後半生を過ごし、没した地でもあります。
江戸時代には浄土宗を信仰した徳川家康が知恩院を京都における菩提所としたことで、広大な寺領を賜り現在見られるような大伽藍を形成しました。
境内には法然上人像がお祀りされた御影堂をはじめ、阿弥陀堂・大方丈・小方丈・勢至堂などが並び、1年を通して参拝者が途絶えません。
境内には法然上人像がお祀りされた御影堂をはじめ、阿弥陀堂・大方丈・小方丈・勢至堂などが並び、1年を通して参拝者が途絶えません。
と、知識としては知っていたのですが、実は知恩院の堂宇に入るのはこの日が初めてでした。
もちろん三門から境内へは何度も足を踏み入れていたのですが、どういうわけか御影堂やその奥には入ったことが無かったのです。
そこで満を持しての参拝となったのですが…。
もちろん三門から境内へは何度も足を踏み入れていたのですが、どういうわけか御影堂やその奥には入ったことが無かったのです。
そこで満を持しての参拝となったのですが…。
三門に向かう知恩院道のなだらかな上り坂を進み、相変わらず巨大な三門を呆けるように見上げます。
京都三大門の1つとされる日本最大の三門は、高さ約24m・横幅約50mにもなる壮大な門。
その向こうには石段が。
腹の立つほど段差が高い男坂の石段を上がきると、すっかり息が上がってしまいました。
京都三大門の1つとされる日本最大の三門は、高さ約24m・横幅約50mにもなる壮大な門。
その向こうには石段が。
腹の立つほど段差が高い男坂の石段を上がきると、すっかり息が上がってしまいました。
息をととのえて御朱印をいただいたあとは、御影堂へ。
御影堂は寛永16年(1638)に徳川三代将軍・家光により建てられたもので、横約45m・奥行約35mにもなります。
御影堂は寛永16年(1638)に徳川三代将軍・家光により建てられたもので、横約45m・奥行約35mにもなります。
堂内には法然上人の御影像が安置されています。
幅3mもある外縁を一周してみるとその大きさが実感できるとともに、周囲の景色が見渡せてとても気持ちが良かったです。
幅3mもある外縁を一周してみるとその大きさが実感できるとともに、周囲の景色が見渡せてとても気持ちが良かったです。
大方丈から方丈庭園へ
御影堂外縁から通路を渡り、集会堂の先にあるのが大方丈・小方丈と方丈庭園です。
大方丈の一部と方丈庭園は公開されていますが、小方丈は通常非公開で、不定期の特別公開時のみ見ることができます。
ちなみに三門楼上は秋に特別公開(2025年は10月25日~11月9日)されています。
大方丈の一部と方丈庭園は公開されていますが、小方丈は通常非公開で、不定期の特別公開時のみ見ることができます。
ちなみに三門楼上は秋に特別公開(2025年は10月25日~11月9日)されています。
大方丈から方丈庭園へ抜ける廊下には「知恩院の七不思議」のうち、
・歩くと鴬の鳴き声に似た音が出る「鴬張りの廊下」
・ふすまの雀があまりにも良く描かれていたため飛び去ったといわれる「抜け雀」
・どこから見ても見る人を正面から見ている「三方正面真向きの猫」
・阿弥陀様の慈悲の大きさを表したとされる重さ30キロ・長さ2.5mの「大杓子」
を見ることができます。
・歩くと鴬の鳴き声に似た音が出る「鴬張りの廊下」
・ふすまの雀があまりにも良く描かれていたため飛び去ったといわれる「抜け雀」
・どこから見ても見る人を正面から見ている「三方正面真向きの猫」
・阿弥陀様の慈悲の大きさを表したとされる重さ30キロ・長さ2.5mの「大杓子」
を見ることができます。
大方丈から唐門を眺めながら方丈庭園へ。
心字池を中心とした池泉庭園は、緑鮮やかで風情あるお庭でした。
心字池を中心とした池泉庭園は、緑鮮やかで風情あるお庭でした。
緑の中に百日紅のピンク色が映えていてとてもきれいでした。
大方丈・小方丈に沿って築かれた最奥の庭園は、寺宝である国宝「阿弥陀如来二十五菩薩来迎図」をもとにした「二十五菩薩の庭」があります。
丸く刈られた樹々の間に如来や菩薩に見立てた石が配され、じっと見ていると心が穏やかになってきます。
丸く刈られた樹々の間に如来や菩薩に見立てた石が配され、じっと見ていると心が穏やかになってきます。
方丈庭園から御影堂外縁へ戻り、西側の通路を渡ると阿弥陀堂に至ります。
阿弥陀堂の御本尊はもちろん阿弥陀如来様。
私がお参りしたときは、ちょうど誰もいらっしゃらず静かに阿弥陀様と向き合うことが出来ました。
阿弥陀堂の御本尊はもちろん阿弥陀如来様。
私がお参りしたときは、ちょうど誰もいらっしゃらず静かに阿弥陀様と向き合うことが出来ました。
除夜の鐘で有名な巨大な鐘楼
毎年大みそかに撞く除夜の鐘。
中でも知恩院の除夜の鐘は、試し撞きの段階から必ず地元のニュースになるほど有名です。
なぜなら、あまりにも巨大な釣鐘なので、親綱1本と子綱16本を17人で引いて鐘を撞くという大変な作業だからです。
中でも知恩院の除夜の鐘は、試し撞きの段階から必ず地元のニュースになるほど有名です。
なぜなら、あまりにも巨大な釣鐘なので、親綱1本と子綱16本を17人で引いて鐘を撞くという大変な作業だからです。
間近で見と本当にでかい!
高さ3.3m・直径2.8m・重さ約70トンもの釣鐘は、寛永13年(1636)に鋳造されたそうです。
見たところ撞木(鐘を撞く木)は直径30㎝はありそうでした。
高さ3.3m・直径2.8m・重さ約70トンもの釣鐘は、寛永13年(1636)に鋳造されたそうです。
見たところ撞木(鐘を撞く木)は直径30㎝はありそうでした。
白砂と緑が美しい友禅苑
境内北にある女坂を下った三門手前にある友禅苑は、友禅染の祖・宮崎友禅生誕300年を記念して、昭和29年(1954)に改修造園された庭園です。
小径の両側に広がるのは東山の湧水を引き入れた池泉庭園と枯山水庭園。
苑内には裏千家ゆかりの茶室もあります。
苑内には裏千家ゆかりの茶室もあります。
ゆっくりと苑内を散策していると、どこからかにゃんこの鳴き声が…。
周りをグルグル探すと、遠くから三毛猫が歩いてくるではありませんか!
ゆっくりと私に近づくと足をスリスリ…。
あまりに可愛くてそっと撫でると、今度はなんとヘソ天に!
周りをグルグル探すと、遠くから三毛猫が歩いてくるではありませんか!
ゆっくりと私に近づくと足をスリスリ…。
あまりに可愛くてそっと撫でると、今度はなんとヘソ天に!
わが家にはわんこはいますが、にゃんこはいない。
でも別に犬派というわけでもないので、これはもうモフモフするしかありません。
毛並みもすごくきれいな子で、思いもよらない至福の時間を過ごすことが出来ました。
でも別に犬派というわけでもないので、これはもうモフモフするしかありません。
毛並みもすごくきれいな子で、思いもよらない至福の時間を過ごすことが出来ました。
友禅苑を後に三門へ戻ると、ほら貝や太鼓の音が。
この日は福島県の子供たちが「相馬流山踊り」を奉納する日だったようで、偶然見ることが出来ました!
仏様のご縁かな?
この日は福島県の子供たちが「相馬流山踊り」を奉納する日だったようで、偶然見ることが出来ました!
仏様のご縁かな?
私が訪れたこの時期、勢至堂周辺が工事中(~2030/10月末日)だったため、また濡髪大明神も工事中(~2026/3/31)で参拝ならず。
次回に持ち越しとなってしまいました、残念!
次回に持ち越しとなってしまいました、残念!
知恩院の基本情報
・住所 京都市東山区林下町400
・電話 075-531-2111
・境内自由
・開門時間 6:00~16:00
・方丈庭園 9:00~15:50
・友禅苑 9:00~16:00
庭園拝観料
・方丈庭園 大人400円/小中学生200円
・友禅苑 大人200円/小中学生150円
・共通券 大人500円/小中学生250円
アクセス
・最寄り駅 京阪「祇園四条」徒歩約10分
・バス 「知恩院前」徒歩約5分
・HP https://www.chion-in.or.jp/
・電話 075-531-2111
・境内自由
・開門時間 6:00~16:00
・方丈庭園 9:00~15:50
・友禅苑 9:00~16:00
庭園拝観料
・方丈庭園 大人400円/小中学生200円
・友禅苑 大人200円/小中学生150円
・共通券 大人500円/小中学生250円
アクセス
・最寄り駅 京阪「祇園四条」徒歩約10分
・バス 「知恩院前」徒歩約5分
・HP https://www.chion-in.or.jp/
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