2024年7月22日 更新

【祇園祭2024】前祭のハイライト「山鉾巡行」「注連縄切り」と「鶏鉾」

祇園祭のハイライト、前祭の山鉾巡行が催行されました。今回は、長刀鉾を中心に追いかけてみました。今年はちょっと珍しいこともあり、歴史に残る山鉾巡行となりました。(7月17日撮影)

記憶に残る山鉾巡行

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祇園祭の起源は869年。疫病の退散を願う、八坂神社のお祭です。祇園祭は、古くは祇園御霊会(ごりょうえ)と呼ばれ、7月1日から1ヶ月に渡り、神事や行事があります。
祭のクライマックスは7月17日と24日に行われる「山鉾巡行」です。前祭として17日に行われた山鉾巡行の様子を紹介します。

注連縄切り

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今年は是非とも「注連縄切り」が観てみたいと思い、早朝から待機しました。
「注連縄切り」とは、八坂神社へ向かう山鉾が、神域への結界を切って進むための神事です。
7月15日の早朝に、高橋町の方々によって、斎竹(いみだけ)が四条麩屋町に建てられました。
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巡行を前に、信号が畳まれています。
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二本の斎竹の間に、高橋町の方々によって、注連縄が通されていきます。
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注連縄が無事に準備され、清めの塩が撒かれます。
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無事に巡行がスタートし、長刀鉾がやって来ました。
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美しい懸装品を身にまとい、威風堂々とした姿は、祇園祭の象徴です。注連縄のそばまでやって来ました。
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9時20分頃、いよいよ注連縄切りです。稚児係のサポートとともに、お稚児さんが、剣先を左右に動かす所作とともに、注連縄切りとなります。
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カタン!と大きな音と共に、無事に注連縄が切り落とされました。今年は一度で成功し、大役をはたされたお稚児さん。大きな歓声と拍手が起こっていました。
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無事に注連縄切りを終え、神域へと向かう長刀鉾。次は、巡行中初回の辻回しが行われる、四条河原町へと向かいます。

新町御池

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今回は、お稚児さんが鉾を降りられるところが観たいと思い、新町御池へ。
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四条河原町から河原町御池を経て、11時20分頃、長刀鉾が到着。少しして、先に禿のお二人が下車されました。
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その後、強力さんに担がれたお稚児さんが登場し、ゆっくりと梯子を降りられます。
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心配そうに見守る着物の女性たち、おそらくお稚児さんと禿のお母様と思われます。
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お稚児さんが移動される時は、必ず番傘が掛けられています。
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7月1日より祇園祭が始まり、13日に稚児社参で神の使いとなり、山鉾巡行では数々の大役をこなしてこられました。
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この後、八坂神社でお位を返す儀式が行われ、普通の男の子に戻られます。お稚児さん、禿のお二人もお疲れ様でした。
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お稚児さん達を見送り、長刀鉾は再度巡行へ。三回の辻回しが勢いよく行われ、新町通りへと南下して行きました。

鶏鉾が…

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10時前に、美しい姿で巡行する鶏鉾です。今年の巡行のくじは鉾1番で9番目でした。今年は稚児人形に新たな発見があったそうです。修復した際に、普段は立ち姿の稚児人形ですが、正座できる構造だと言うことが分かったそうです。
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今回、鶏鉾の車輪の一部が破損し、巡行を断念されました。
発覚直後かも?の様子です。止まって様子を伺っているように見えます。

鶏鉾は一旦止まって、後続を行く山鉾が先に行く形で、巡行は再開されました。
四条通では、鶏鉾と他の鉾が行き交うたびに、拍手が起こり、屋根方が接触しないように声を掛けあって、稀に見る大仕事をされたようです。

その後鶏鉾は、引き返す形で、無事に会所へ帰還されたそうです。何より、怪我無く無事に、帰還されたことに安堵しました。
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この画像は、帰還後会所に止まっていた鶏鉾の車輪です。比較的新しい車輪だそうですが、今回の原因は調査中のようです。

今回、鶏鉾のこともあり、記憶に残る祇園祭となりました。色んな所で拍手が起こるシーンに出会えて、観客の皆さんの温かさを感じました。祇園祭は、素晴らしいお祭りだと改めて思いました。
24日の後祭山鉾巡行と、月末まで祇園祭は続きますので、無事に催行される事を願います。

イベント情報

イベント名:祇園祭山鉾巡行
日程:毎年7月17日(前祭)
関連ページ:https://www.yasaka-jinja.or.jp/
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