中川の一軒家つけ麺店(と、いっても非常に立派なお屋敷の)「山の麺処」ですっかりまったりしたのだが、御料理を待っている間にこういうチラシをもらったのだ。
お店の方に「この木造倉庫群までどれぐらいかかりますか?」とお聞きしたら、2・3分もあれば着きますよ!とのこと。それなら見学に行ってみよう!ということに。
清滝川から離れ、山手のほうに入り込む。細い路地の坂道を登っていくと地元の方が植えられたのか、季節の可愛らしい花々が。なんとも緑豊かな山村風景だ。坂道の脇を流れる澄んだ小さなせせらぎは、まるで箱庭にしつらえられたよう。
北山杉の里には、こういう珍しい杉があるのだ。一本の杉を根元近くから枝分かれさせ、途中で垂直に枝を伸ばして、同じ太さの「立ち木」から丸太を生産するという、非常に頭の良い方法。杉の特性を知り尽くさないと、こういう発想は生まれないでしょうなぁ。残念ながら昔は100本以上こういう杉が見られたようなのだが、現在、これほど立派なのは2本だけ。
一本、非常~に立派な木があるのですぐにわかる。すっくと山肌に立った巨木。この村を室町時代から見下ろしているのだ。ポンポンとご神木にご挨拶して、さぁ帰ろうということに。
名称:北山杉の里 中川
住所:京都市北区中川川登74