2022年2月20日 更新

【京都アート】五条坂の登り窯もある名陶工宅☆暮しに寄り添う名品「河井寬次郎記念館」

おおきに~豆はなどす☆今回は東山区五条坂にある京都の代表的名陶工の自宅兼仕事場だった記念館。館内には作品の数々が展示。

丁寧な暮らしを彩る名品の数々

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東山区五条坂のひっそりとした住宅街にある京町家。清水焼の本拠地として知られるこの場所に、大正、昭和にかけて京都を拠点として活動した名陶工・河井寛次郎の住まい兼仕事場を公開する施設『河井寬次郎記念館』があります。以前からずっと訪れてみたいと思っていて、ようやくそれが叶いました。

河井寛次郎の作品はこれまでいろんな展覧会で一部目にすることはありましたが、自宅兼仕事場や暮らしぶりそのものを見ることは初めて。もともと彼の作品である民藝的質感の器に魅かれていたので、興味津々でやってきました。

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写真撮影は受付にて申し出れば可能です。館内はお宅にお邪魔する感覚で、玄関土間から靴を脱いで上がり、かつての居住スペースを鑑賞していきます。建物は中庭もある1階、吹き抜けの2階とあり、かなり広々としたスペース。館内には陶芸作品はもちろん、木彫りや金属、書の作品もあり、建物はもちろん、館内の家具や調度類も寬次郎のデザイン、そして愛用品コレクションなどなど。
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暖かくて素敵な品々に囲まれた居心地のいいスペースということなのか、ネコもいて居眠り中でした(笑)

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わりとどれも大胆なデザインでありながら、建物とうまく調和し、さらにその質感にはなんとも手触りのよさそうな印象を受けます。愛おしく日々の暮らしの中で使われてきたであろう、というような。というか、こんなモノに囲まれた暮し、私もしてみたい!とうっとりします(笑)
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ここから中庭へ。
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陳列室には彼の愛用品や独創的デザインの真鍮キセル。さらに愛らしい帯留も。
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途中、中庭を望む小さな茶室スペース。凛とした風情の中に、テーブルの丸みや敷物のデザインに若干モダンさもうかがえます。
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その隣にある素焼窯。乾燥された粘土の作品を素焼きする窯。
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さらに陶房。足で操るけろくろもあります。
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飾られた作品の中にはかなり大胆で民族色を感じるデザインのものも。
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さらに驚きなのが、大きな登り窯もあります。かつての共同窯で近隣20軒ほどが共に使用していた窯なんだとか。寛次郎は主に窯の前から2番目の室を使用し、ほとんどの作品がここから生み出されたんだとか。
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2階は吹き抜けで1階部分を見下ろせる間取りになっていて、京町家ながら外光も取り入れられ、とても明るく解放感があります。
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このあたりは日々の暮らしの中で実際使われていた器だそうで、来客の多かった河井家では比較的大皿料理をふるまわれることがおおく、この大きな蓋つきの器も茶碗蒸し用として活用。大量に蒸して、一人ずつ取り分けるスタイルだったんだとか。茶碗蒸しもこの特大サイズだと、ちょっとしたパーティー料理的趣きですね(笑)
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居間や書斎など、どの空間にいても創作力が掻き立てられ、いいモノが生み出されそうな刺激と居心地の良さ両方兼ね備えたような印象をうける空間。そして、日々の丁寧な暮らしぶりから生まれた作品たちに、こちらまで愛着の念が湧き上がるような、そんな作品の数々。

作品は年4回入れ替えがなされるそうで、3月にはまたその内容が変わるようで、1年を通して河井寛次郎の暮らしぶりを垣間見てみたいような、そんな気持ちにさせてくれる記念館。オススメの施設です。

ヨ~イヤサ~♪

詳細情報

名称:河井寛次郎記念館
場所:京都市東山区五条坂鐘鋳町569
電話:075-561-3585
開館時間:10:00~17:00(入館受付16:30まで)
休館日:月曜休館 (祝日は開館、翌日休館、夏期・冬期休館あり)
公式サイト:http://www.kanjiro.jp/
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