2021年5月17日 更新

【京都ぶらり】廃墟マニア必訪!レンガ造の旧陸軍舞鶴要塞「葦谷(あしたに)砲台跡」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は京都府舞鶴市にある、旧陸軍の要塞跡。日本海を望む高台にある知る人ぞ知る遺構。

文化庁・日本遺産に認定される旧陸軍要塞

『海の京都』として知られる京都府舞鶴市。
そんな謳われ方をしているので、舞鶴に訪れた際にはつい海関連の観光をするわけですが、今回は山へ。

ご存じの通り、舞鶴は日清戦争以来旧日本軍の軍港で、現在も舞鶴湾には海上自衛隊の施設がいくつもあり、この日も港には護衛艦が多数停泊していました。普段なら軍艦の見学も可能で、以前乗船させてもらったこともありますが、現在は新型コロナの影響で敷地自体立ち入り禁止。ここに来るまでの車窓から軍艦を眺めていました。

あと、記憶に新しいところでは平成27年、舞鶴引揚記念館に収蔵するシベリア抑留と引き揚げ関係資料『舞鶴への生還 1945-1956 シベリア抑留等日本人の本国への引き揚げの記録』がユネスコ世界記憶遺産に登録。一度記念館にも訪れたいと思いつつ、現在こちらも閉館中。
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そんな舞鶴に、旧陸軍、舞鶴要塞の遺構が山中にある、というので、今回はそれを目指して。
ですが、あまり観光スポットとして広報されておらず、そのアクセス方法も不明。

最初グーグルマップをたよりに、要塞の最寄りにあたる『舞鶴ふるるファーム』へ。
そこに車を停めて要塞を目指します。
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アスファルト舗装道から山道へ。わりと道幅広いく車両が乗り入れしている様子も。
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野生動物被害が多いのか、こんな捕獲装置や進入防止のフェンスも張れれていたり。
で、途中で行き止まりに遭遇。ここからのアクセスは無理かな、といったん下山。
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そして、もう一つのルート。
関西電力舞鶴発電所裏に山へと続く道があり、そこからアクセスすることに。かなり大きな発電所施設で、それを目の当たりにするだけでかなりの迫力。コンビナートやガスホルダー、工場建築マニアにはたまらないと思います(笑)
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そして、こちらも軽自動車ぐらいなら走行できそうな道幅。
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しばらく登っていくと、割と開けた場所に。電波塔があります。
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その芝生の中央。石像、供養塔ですかね。
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波板で作られた簡易トイレがあり、さらに奥に鬱蒼とした中に何やら建物が。
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どうやらここが目指す舞鶴要塞のようです。ここで初めて道標が。割と新しく建てられた雰囲気のもの。
『日本遺産鎮守府』と書かれ、横須賀、呉、佐世保にも同じような遺構があるようです。

日本遺産は、文化庁が認定した地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を語る文化遺産保護制度の一つ。
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堀の一部を切り拓いたような石垣の入り口。その奥に要塞が。
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日清戦争以後、海岸防備を目的として、明治30年舞鶴軍港の着工とともに陸軍に開設された舞鶴要塞。舞鶴湾の東岸と西岸に砲台や爆薬庫などが設置され、今でもその遺構が点在。
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海軍の軍港施設を守るという性格上、湾口の岬、市内への進入路を見下ろす山の頂上に築かれており、戦後長い間放置されていて今に至っています。
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秘境とも思える場所に立地し、その希少性から廃墟ハンターにとってはかなりそそられるスポットでもあり(笑)もともとの用途は違いますが、廃墟観点で言うならば軍艦島のように観光資源としてもっと活用すればいいのに、とも思えたり。
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かなり保存状態がいい印象です。昔行った和歌山県の海岸にある砲台跡も似たような雰囲気で、戦争映画などの撮影ロケ地として今も活用されてるそうです。

海側にせり出す大きな土塁に埋め込まれたような状態。中はひんやりと涼しい空間。
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ドアが残っているところもあり、時代を思わせる木製。格子部分も残っています。
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その建物の上を登ると視界が拓けた場所に。
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見晴らしのいい高台からは日本海が望めます。石段上がった場所からかつて監視されてたんでしょうかね。
廃墟、遺構の中でもかなり特殊ジャンルにあたる旧日本軍の要塞。マニアックな廃墟好きに特にオススメです。

詳細情報

名称:旧舞鶴要塞 葦谷砲台
場所: 京都府舞鶴市瀬崎
関連サイト:http://www.maizuru-kanko.net/fc/location/detail/post_5.php

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