2021年8月29日 更新

【京都ぶらり】名峰を望むロケーション☆改修で昭和初期の姿取り戻した橋「北大路橋」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は北大路通り、賀茂川に架かる昭和初期にかけられた橋。橋上からは風光明媚な景色も広がり、今も昔も日常に四季折々の景観を見せてくれる。

三山を望む風光明媚なロケーション『北大路橋』

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北大路通り、北区小山と左京区下鴨を結び、賀茂川に架かる橋『北大路橋』。こちらは西詰。
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北には北山、北東に比叡山、その南に大文字山も望める風光明媚な景色がわりとパノラマ状に楽しめる場所。個人的な思い出としては、よく部活のランニングで鴨川から北上して北大路橋で折り返す、恐怖しかない地獄のコースとして記憶される場所(笑)あとは送り火のよく見える場所でもあり。
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そんな北大路橋ですが、昭和8年(1933年)に架橋。当時親柱や中間柱上に金閣をイメージした灯籠や本御影石の高欄、またこの上を市電が運行する想定で橋桁は薄く平坦にするなど、独特の風格を有す橋だったとか。

第二次世界大戦中の供出により、灯籠は撤収され、さらに市電は昭和53年(1978年)に廃止。それでもなお、当時の面影は残しつつ町の景観に溶け込こむ、そんな北大路橋でありました。
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架橋から70年経過し、その老朽化に伴い、耐震補強・補修工事が実施され、さらに供出で失った灯籠を架橋当時の写真をもとに復元。平成20年に完成したのが今の姿。もちろん、その景観に配慮しつつの完成。

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そういわれてみると、以前灯籠はなかったんですよね。それでも今となっては昔からここに灯籠があったような古びた雰囲気にも見えます。さらに架橋当時なかった眺望バルコニーの設置により、橋の上からの景観が楽しめる仕様に。
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言われてみると、この扁平の橋桁も意匠としては特徴的かもしれませんね。
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野鳥たちの憩いの場としても活躍する北大路橋(笑)
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最近になって橋の改修工事が各地でなされ、歴史を重ねた石造りの橋だったのが、急に真新しくなった印象を受け残念に思うことしばしばでしたが、供出でなくなっていた灯籠が新たに設置され、数年たつと違和感なく橋や景観と調和し、京都らしい風情を醸していることを実感。それを思うと、改修してよくなった部分もたくさんあるな、と。そんなことを北大路橋から教えてもらったような橋めぐりでした。

基本情報

名称:北大路橋
場所:京都市左京区下鴨~北区小山
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