2019年5月14日 更新

【京都三大祭】平安絵巻さながらの光景「葵祭」風雅な行列に酔いしれる【京都の祭事】

京都三大祭のひとつである「葵祭」が5月15日に開催されます。絶好の観覧日和でいいお天気!汗ばむほどの陽気の中、500名を超す行列が都大路を練り歩きます。

京都御所〜下鴨神社〜上賀茂神社を練り歩く行列

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葵祭り当日。沿道の約16,000人の観客が見守る中、京都御所より行列がスタート。
京都御所と下鴨神社には有料観覧席が設けられ、じっくり楽しみたい見物客が押し寄せました。
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約1,400年前に五穀豊穣を願って始まったとされる葵祭。京都のお祭りの中でも、非常に歴史が長い事でも知られています。
葵祭は正式には「賀茂祭」といい、フタバアオイの葉を飾ったり牛車(ぎっしゃ)などに挿すことから葵祭と呼ばれるようになったそうですが、約500人の行列は平安装束に身を包まれていてとても優美で、実に京都らしい雅なお祭り。

午前10時半に京都御所を出発した行列は、約8kmの道のりを下鴨神社から上賀茂神社へ向かいますが、まずは勅使代を中心とした勇壮な本列が登場。
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続いて季節らしい藤の花があしらわれた牛車が登場。豪華で鮮やかな造りに目を奪われます。
牛に曳かれ、ギシギシと車輪の音を軋ませながら前へ進んでいきます。
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造花をあしらった「風流傘(ふりゅうがさ)」。大傘の上に季節の花が飾り付けられていて、こちらも華やかで目を引きます。4名の人達で曳いておられました。

斎王代登場でクライマックスを迎えます

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前半の本列は男性の列で艶やかな中にも勇壮さがありましたが、後半の女人列「斎王代列」になると更に優雅に。
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まずは「命婦(みょうぶ)」と呼ばれる高級女官たちが通ります。女官にはそれぞれ違う種類の花傘がさしかけられています。
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そして葵祭のハイライト、斎王代の登場!斎王代の前後にはこのようなかわいらしい子どもたちが。
自然と拍手がおこっていてほのぼのムード。
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十二単に身を包んだ「第62代斎王代」が通過する時にはひときわ大きな拍手が。
供奉者にかつがれた腰輿(およよ)という輿に乗り、大切に大切に歩みを進めていきます。
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葵祭の主役とも言える斎王代。ひときわ美しいという事もあってか、斎王代通過の時にはその姿をカメラに収めようと、一斉にレンズが向けられこのような状態(笑)。関心の高さを物語っていますね。
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そして斎王付きの清浄な巫女(みかんこ)である「騎女(むなのりおんな)」
騎馬で参向するのでその名があるそうで、6騎編成でした。
艶やかな着物で騎乗する姿は珍しい感じがありますね。
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そして終盤、斎王代列の牛車の登場で終わりを迎えます。はじめの藤の牛車と違い、こちらはしだれのような桜があしらわれていてまた違う雰囲気。

先頭から最終まで約1時間、優雅な平安絵巻を楽しむ事ができ、改めて京都の良さ歴史の深さを感じる事ができました。

ざっくりご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
葵祭は毎年5月15日開催。じっくりと楽しんでください。

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基本情報

名称:葵祭
行列コース:
京都御所 出発(午前10時30分)堺町御門 → 丸太町通 → 河原町通 → 下鴨神社到着(11:40)
路頭の儀・出発(14:20)→下鴨本通 → 洛北高校前(14:40) → 北大路通 → 北大路橋(14:55) → 賀茂川堤 → 上賀茂神社到着(15:30)
関連ページ:https://www.kyokanko.or.jp/aoi/

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