2022年11月9日 更新

【京都ランチ】京の奥座敷・大原で秋の味覚と軍鶏鍋和食コース☆個室で紅葉も「野むら山荘」

おおきに~豆はなどす☆今回は左京区、京の奥座敷として知られる大原。個室で紅葉も楽しめるロケーションで、秋の味覚満載の和食コースランチをいただきました。

個室で紅葉眺めつついただく秋の味覚&軍鶏鍋

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左京区、京の奥座敷として知られる大原。そして京野菜の名産地であり、京都三大漬物の一つしば漬け発祥の地でもあります。さらに秋には紅葉の名所・三千院や寂光院など名刹もあり、観光客にも人気スポット。

そんな場所で、この日は紅葉見物がてらランチを楽しもうと、前からチェックしていたこちら『野むら山荘』に予約をしてやってきました。エントランスからして期待できそうな雰囲気。錦秋のお庭が出迎えてくれます。
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位置的には寂光院側にあり、こんな古い石標もあります。

もともと40年ほど前に旅館としてオープンしたそうですが、現在は食事のみ提供されています。
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素晴らしい景観のお庭を抜けると石柱の門があり、その奥が玄関になります。
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かつて旅館業をされていたときはロビーとして使用されてたスペース。
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旅館時代のままにウェイティングスペースがあり、そこで美味しい緑茶をいただきながら、案内していただくのを待ちます。
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すると、かつて客室として使用されていたであろう廊下を経て個室に案内されました。個室はそれぞれ趣き違うしつらえになっていて、囲炉裏のある部屋やお庭に張り出したテラス席もあったり。

今回のお部屋は清潔感あふれる落ち着いたスペースで、部屋にはトイレも完備されています。元客室ですから(笑)
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窓には丹精込めて手入れされたお庭が広がり、ちょうどドウダンツツジやカエデが赤く色づき始めた、そんな様子も眺められます。
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今回は予約の段階で、お蕎麦と名物軍鶏鍋の他、料理2品付いた和食コース6000円をチョイス。
そして、この日のお品書き。
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お蕎麦はこの4種類の中からチョイスでき、プラス300円で炙りへしこと大原女をお願いしました。いずれも北海道産の手打ち十割蕎麦。ちなみに大原女とは、この地の名産品しば漬けと大根おろしのお蕎麦。
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で、お料理スタート。
まずは秋らしい演出の味覚を盛り込んだ八寸的お料理。こういうのが最初に出てくると、あぁ和食いいなぁ~とテンション上がります(笑)
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お皿がイチョウ形になっていて、さらにちょうどグラデーションのかかった今の状態のお庭のカエデがあしらわれています。

お料理は、若狭鯖燻製、揚げ栗、琵琶湖産川海老、モロッコ豆醤油和え、伝助穴子醤油干し、焼き舞茸、大原産焼き柿、落花生、銀杏押焼き、原木椎茸と松茸と菊菜のお浸し。秋満載です。
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伝助穴子は福井・小浜で水揚げされたそうで、この伝助穴子以降小浜港では11月からカニシーズンに突入したとのお話をご主人から料理説明とともにうかがいました。もうそういうシーズンですね。お酒が飲みたくなるような(笑)

わりとざっくばらんにいろんなお話をしてくれるご主人。

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丹波栗を渋皮付きでじっくりと揚げ、皮ごといただけるやつ。栗の美味しさが凝縮。
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こんなところでいただけるとは思っていませんでしたが、松茸入ってます(笑)菊菜の他菊花も幻の坂本菊、もってのほかの2種類使いで色目にも秋らしく。

どれもちょこちょこといただけ、本来はお酒とともに食すのがベストなんですが、お茶で我慢(笑)
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続いて、琵琶湖産鰻のつけ焼き。そして、八寸にも乗っていましたが、焼き損じがあったようで、もう一切れ追加の若狭鯖燻製。
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シーズン終了間近の香り高い山椒の葉が散らされた鰻。炭火焼きですかね。濃厚な味わいが美味。付け合わせの紅芯大根柚庵漬け、焼き野菜に大原のカリフラワーやブロッコリー、紫水菜など。さすが食材の宝庫・大原の幸。
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そして、再び鯖燻製。かなり燻製が効いていて、いい飴色を出して艶やか。これもお酒が欲しくなる品。わさび菜とともに。
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そして、メインディッシュの軍鶏鍋。滋賀の軍鶏を使用し、部位もいろいろ入っています。他、なめこ、ささがきごぼう、九条ネギもたっぷり入っており、上品な味の割り下のようなお出汁で炊き上げます。こういう時固形燃料の小鍋だとげんなりしますが、小型バーナーになっていました。
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で、軍鶏肉。

歯ごたえもしっかりあり、噛みしめるごとに軍鶏の濃厚な脂が染み出し、鶏肉とは違う野趣あふれる美味しさ。スープもいいお出汁が出てます。九条ネギもシャキシャキと。キンカン付きなのがいいですね~
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途中、爪楊枝にこんなおもてなし感を見つけ、うれしくなったり。紅葉を描いたうちわ仕立てになっています。
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そして、お蕎麦。こちらは炙りへしこ。大根が鬼おろし状になっているぶっかけタイプ。
十割蕎麦はかなり極細に仕上げらえていて、それでいてコシもあり、するするとのど越しよくいただけます。へしこの塩分を考慮して、お汁は上品な薄さに仕上げられ、合わせながらいただきます。鬼おろし具合や九条ネギの小口切り感やその扱い、そしてへしこの香ばしさ。隅々に至るまで、京料理の基本を押さえた手順の積み重ねを感じる一品。
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そして、大原女。最初、このあたりのおつけもん屋さんのしば漬けを使用されているのかと思っていましたが、ご主人のお手製だそうです。失礼しました(汗)キュウリ、ナス、ミョウガ、赤紫蘇を真夏の暑い盛りに付け込んだ自慢のしば漬けだそうで、それぞれの風味も残りつつ発酵の酸味も程よく効いた上品で美味しいしば漬けでした。お土産でも販売されています。
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最後水菓子はアイスクリームになっていて、抹茶、黒蜜きなこ、ほうじ茶からチョイスできます。こちらはほうじ茶。香ばしいほうじ茶の風味と濃厚クリーミーなアイスで、最後まで美味しくいただきました。

秋の京都となると、どこも食事処で混雑必至だったりしますが、個室でこうしてお庭の紅葉を楽しみつつ、ゆったりコース仕立てでお料理を楽しめるとは、贅沢の極みのような。特に大原の幸もたっぷりいただけて、大満足。他、季節によってはぼたん鍋、鰻鍋などもあるようで、四季折々で訪れたいような、そんな隠れ家的お店。オススメです!

ヨ~イヤサ~♪

詳細情報

名称:野むら山荘
場所:京都市左京区大原野村町236
電話:075‐744‐3456
営業時間:12:00~15:00 17:30~21:00
定休日:木曜日
公式サイト:http://nomura-sansou.com/
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