2019年4月15日 更新

【京都薬科大学】キャンパス見学!漢方薬や医薬品の基となるマニアック薬用植物が300種類☆「薬用植物園御陵園」【山科】

おおきに~豆はなどす☆今回は京都山科の京都薬科大学キャンパス内にある薬用植物園。学生が薬用植物について学ぶ見本園として設置。一般的な植物園とは違い、漢方薬や医薬品の基となる植物が園内に300種類。許可申請し見学させていただきました。

薬大グランド敷地内にある薬用植物園

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京都薬科大学グランド。三条通挟んで、大学の南側にあります。
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グランド敷地内のさらに南側に薬用植物園。こんなんあるって知りませんでした。園は完成から6年。300種類の薬用植物を栽培。
薬学系大学では設置が義務付けられているそうです。京都薬科大学では、この御陵園以外にも伏見区日野にもう一つ植物園があり、そちらの方が規模大き目。

じつは今回別件でこちらの取材を大学に申請し受諾していただいたわけですが、薬用植物園も併せて案内していただけるとのこと。そんな機会もそうそうないので前のめり気味に見学(笑)案内は前田晋作助手。

なお、植物園は大学の教育施設のため通常一般公開はしていません。見学には大学の許可が必要となりますが、団体見学のみ可能。
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この時期だと採集も終盤のものが大半みたいです。こちらはシャクヤク。私にとっては観賞用の印象強い植物ですが、漢方にもよく登場。
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「じつは農学出身なんですよ~」とまるで植物知識の下地あるような大口たたいた割に、凡人以下なことバレバレで、結局全力で私レベルに合わせて説明してくださる前田助手(笑)
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萼がハイビスカスティーやジャムに用いられるローゼル。
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祇園祭の時期、床の間や軒先に飾る花として愛好されているヒオウギ。根茎に消炎、鎮咳作用。
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おせち料理の栗きんとんの色出し効果でお馴染みのクチナシ。フレッシュの実って初めて見ました。こちらは漢方でも使用。

面白いのが、こうやって薬効というか効能が書かれてるところが薬用植物園ならではというか。
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エビスグサ。種は中国で古代より整腸などに使用されている「ケツメイシ」。薬学出身ということで命名されたあのバンド名の。またハブ茶の原料としても使用。葉っぱが特徴的で、このビラビラの塊で1枚。
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お馴染みのアサガオですが、これにも漢方効果があったとは。薬用として渡来し、種子が下剤に。
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根茎に解熱、解毒、消炎効果あるサラシナショウマ。試験管洗うブラシみたいですね~と理系あるある的インスピレーション一致(笑)
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杜仲茶でお馴染みのトチュウ。樹皮には強壮利尿鎮痛効果。そして、こうやって葉をちぎるとかすかに糸を引くのがわかる。これは天然ゴムとして使用される成分グッタベルカ。
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未熟果実、成熟果皮でその用途も違う柑橘のダイダイ。黄色い方が3年モノ、青いほうが1年モノ果実。実が落ちず代々(だいだい)続くという意味から、しめ縄や鏡餅に用いられたり。
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バジルのほうが名前的にはお馴染み。和名メボウキ。葉に鎮痙、駆風、健胃効果。種は水につけるとカエルの卵状に。最近バジルシードが入ったソフトドリンクとかありますね。
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カンレンボク。抽出したカンプトテシンという成分から製造したイリノテカンという成分が抗がん剤に。
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西洋料理でよく登場するウイキョウ、別名フェンネル。フレッシュで食べると独特のクセと苦み。漢方にも使われます。
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ウドの実も初めてみました。
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温室もあり、熱帯系薬用植物も。
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利尿作用もあるマテ茶でおなじみ。
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これもフレッシュは初めて見ました。バニラのさや。これがもっと熟して乾燥したら製菓食材バニラビーンズに。
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アセロラも。
最後に、薬用植物は医薬品の原料のひとつ、利用は薬剤師や医師に相談して用いましょう、とのこと。

ホントはもっといろいろ興味深いお話うかがいましたが、ホンの一部だけ紹介。今回の体験から、普段見慣れた観賞用植物園とちがい薬用植物の世界ってマニアックで奥が深いなぁと。面白いですよ。機会あればぜひ団体見学で申請してみてください!

ヨ~イヤサ~♪

薬用植物園御陵園 への口コミ

京都薬科大学 薬用植物園御陵園 基本情報

住所:京都府京都市山科区御陵中筋町
電話番号:075-595-4600(京都薬科大学)
関連サイト:https://www.kyoto-phu.ac.jp/education_research/laboratory/?c=laboratory_view&pk=33
【注意】一般公開はしていません。見学には大学への申請要。ただし団体見学のみ。
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