2025年11月23日 更新

丁寧な仕事と工夫が光る、定期的に通いたい大人の和食店「一品料理 高倉」

市役所エリア、夷川通河原町にたたずむ和食店「一品料理 高倉」で晩御飯。熱狂的なファンが多数、定期的に覗きたい一軒なり。

市役所前の人気和食店

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有名店で過去予約が取れずにお邪魔できなかった和食店の予約が取れまして、行ってみたらこれがまた素晴らしい内容だったので気合を入れてご紹介。お店の名前は「一品料理 高倉」。3日ほど前に発作的に電話したら、「17:30から2時間なら席がありますよ~」とのことでお願いしたのだ。

やってきたのは夷川通河原町西入。地下鉄京都市役所前駅から河原町通を通って5分少々の位置。ちょっと古びた3階建てビルの1階にお店があります。ライトがついていたので、「予約している者です~」と店内に。
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外からはまったく想像できない、なんだか広々とした店内でびっくりしました。奥に向かって長ーいカウンターがあり9席、その後ろが御覧のように小上がりになっていて、洋式の4人テーブル×2という構成。2009年オープンのようです。 名前を告げると、こちらにどうぞ~とカウンターの中央付近に案内されるのだ。
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ドリンクメニューをまずは確認。私は「生ビール」¥680を、相方は「角ハイボール」¥700を注文し、この後は何を呑もうかなあ?と・・・
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この後注文する、日本酒メニューもしっかり確認。冷酒は片口での一合出しが基本で、御覧の良心的価格設定。チョイスもなんだか我々好み。これは微炭酸の城陽からだよなあ!と考えていたら・・・
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突き出しの一品と一緒に「生ビール」¥680、「角ハイボール」¥700が速やかに登場~。
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この突き出しがまたウマーなのだ。茹でキャベツ、茹で人参主体で、胡瓜、ロースハムが入ったマヨ味コールスロー的な一品なのですが、品の良い味付けで美味しいわけで。これを食べれば、この後の料理が俄然楽しみになってきますな。で、お料理メニューなのですが・・・
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カウンターの上にずらーっと手書きの短冊が張り付けてある仕組み。ざっと40種類弱ほど並んでいる感じです。こちらは前菜系パートで・・・
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更に〆などがこちら。いやーなんだかどれも美味しそうではありませんか、更に概ね居酒屋さんレベルのかなりお安い価格設定。とりあえずお刺身を盛り合わせで2人分、若干少な目量で、ワクワクとめっちゃ悩んで更に4品ほどのお料理をお願いするのだ。
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で、速やかに「刺身盛り合わせ」が登場。手前から「鰆炙り」、「サーモン炙り」、「鯛」、「蛸」と言う布陣。炙りは角切りのような感じで、中はレアに調整されていて、鯛は薄造りという手技の細やかさ。いやーウマー!ですな。多分ですが¥1500ぐらいではないかと想像します。

この時点で常連さんと思しき男性お一人様、カップルが我々を含め3組と言う状況。外に満席表示が出ているのですが、3人で回されているので、Max10名程度でコントロールされているような気がしました。
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更に、こりゃお洒落なアテがあるや!と感心した一品がこちら。「鰯の梅煮 ケシの実まぶし」¥800なり。砂糖醤油に梅干しを利かせて糖分・塩分はやや控えた味付け。じっくり骨まで柔らかーく炊いてあるのですが、アンパンにまぶしてある香ばしい「ケシの実」をタップリまぶすと香ばしさ倍増!と言う趣向ですな。こりゃ日本酒だよ!ということになりまして・・・
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当初の予定通り、京都は城陽酒造謹製「城陽 純米」¥950から、日本酒にスイッチ。ボトルプレゼン等は無いので詳細は不明なのですが、ぴちぷち微炭酸なので多分生酒の原酒系アイテムじゃないかと思います。こりゃ美味しい~!わけで。
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で、ちゃんと松茸と鱧、それに大きい海老が入っている「鱧と松茸の土瓶蒸し」はなんとなんと¥1200なり。お味は期待通り。すだちギュッギュで至福なのですが、喜び過ぎて中の写真を撮るのを忘れました(汗)
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で、更に日本酒をスイッチ。たしか「月山 ひやおろし」¥900なり。これまたウマーだったような。
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お次が「カマスの柚香焼き(ゆこうやき)」¥850なり。カマスの身を醤油と柚子果汁、それに日本酒を混ぜたタレに漬けて、付け焼きにしたもののようです。柚子皮をおろしたたっぷり量の大根おろし&ポン酢と一緒に食べると、これがまたウマー。日本酒でも白ご飯でも、でしょうな。
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お次は相方リクエストで「栗・むかご・しめじの天ぷら」¥800なり。これではなにが何やらわかりませんので・・・・
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割ってある栗を分けた図。栗が2つあるのですが、1つは甘さ控えめの渋皮煮ではないかと。むかごは5個ぐらいを串を打って、揚げてから串を抜いてあるのですが、めっちゃ丁寧な仕事を感じる一皿。とりあえず、なんだか秋ですな~!なわけで。

で、ここまでで初めに注文したのが出終わったので、更に悩みに悩んで、アテ2品と〆をお願いする。
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これも非常にいいなあ!と思ったこのお店の定番らしき一品。「小えび芋の唐揚げ 生七味掛け」¥780なり。この振りかけてある黒いのが自家製の生七味。程よい辛味でいい味出してます。黒七味と同じく胡麻油が隠し味でしょうな、和風毛沢東!というような。芋なのに酒に合う!という。

これは燗酒も貰っておこうということで、「澤屋まつもと 純米」の大¥1460をお願いしたのですが、これも写真を見事に忘れました(汗)。確か、武骨なとっくりに入って2合弱です~!との説明でしたので、これまたお得設定。
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で、お肉系なアテも1つ頂こう!ということで多分全員が注文していた「焼きしゃぶのポン酢掛け」¥1500なり。黒毛和牛のようですが、広げた薄切り肉をハンドトーチでホンノリ火を入れて、自家製だと思しきあっさりポン酢で頂く趣向。
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こんな感じ。これと白ご飯を〆にしても面白かったかも!と思ったのですが、是非食べてみたい〆があったので、注文。
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それがこちら、「トンカツ茶漬け」¥950なり。上から揉み海苔がわさーッとかかっていてよくわからないので・・・
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トンカツを分けましたの図。薄切り肉で自家製の実山椒の佃煮を包んで、それをトンカツにして、お茶漬けに乗っけてみました!な一品ですが、過去食べたことがあるような、無いようなお味で、これまた香ばしくてなかなかウマー!でした。

19:00でラストオーダーになりますが!と言うお約束だったのですが、お料理がなんだかテンポよくどんどん登場し、気が付いたらまだ18:55!で大大大大満足という、いつもながら食べるのが速い我々でした。

で、生ビール1、ハイボール1、日本酒は4合弱とそこそこしっかり目に吞みまして、〆まして¥16000という、この内容なので思わず、えええええ?と聞き返すお値段でした。いやーこれは超良心的。Googleマップなどの書き込みで「毎月訪問している」など、熱狂的なファンが多い理由がわかったのですが、我々も定期的に覗きたい一軒。土日月がお休みなのが、ハードルが高いのですが、またタイミングを見計らって、再度やってくる気満々店。いやー良きお店です!

店舗情報

店名:一品料理 高倉
住所:京都市中京区夷川通河原町西入西革堂町205 1F
営業時間:17:30~22:00
定休日:土曜、日曜、月曜
TEL:075-231-5633
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