2022年5月14日 更新

【2022京都開花情報】珍しい白いカキツバタ見頃☆伝説の心霊スポット「深泥池」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は北区上賀茂にある名池。地元民の間でかつてのは心霊スポットとしてもおなじみですが、今は珍しい白いカキツバタが見頃。5月8日時点。

和歌にも詠まれ京都の文化ともかかわりある名池

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北区上賀茂エリア。地下鉄北山駅からさらに北上し、徹底した区画整備がなされた住宅街を抜け、松ヶ崎山手へ。するとぽっかり拓けた場所にある水場『深泥池(みどろがいけ)』。この日、この近くにある大田神社でカキツバタが見頃を迎えている、というのでやってきたついでに立ち寄りました。

地元では昔からおなじみの池。と言っても、広沢池のような観光目的で訪れる人はあまり見かけない地元民仕様の池とも言えます。市バスの終着駅にもなりつつ、だからと言って目指して来ることも少ない場所。そして、今では一笑されますが、かつては地元で有名な心霊スポットとして知られ、どこまで真実かもわからない逸話の残る場所。

古い歴史をもつ池で、平安時代前期の書物にも登場し、かつて貴族が水鳥の猟を楽しむ場所でもあったり。
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もともと歴史の古い池、湿地で京都の文化ともリンクするところも多く、周辺に自生するジュンサイは昔から有名で料亭などでも食されていたり、茅は和菓子のちまきや茅の輪にも活用されたり、さらに菖蒲の葉は銭湯などで菖蒲湯にも使われたり。

昭和2年(1927年)には、植物群落が「深泥池水生植物群」として国の天然記念物に指定。さらに昭和63年(1988年)に「深泥池生物群集」として生物群集全体に対象拡大。
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市内にありながら、高層湿原(ミズゴケ湿原)があり、さらに冬は冠水状態ですが夏になると池全体の3分の1を占める浮島が出現。そこには多様な植物が生育。
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そして、池の周辺にはちょっと珍しい白いカキツバタが咲き誇り、この風光明媚な池に可憐な装いを添えていました。
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他、黄色いカキツバタも。
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池の周りには散策路がありますが、周囲には鹿が生息して住宅街にも出没するようで、こんなフェンスも設置されていました。ここに来る途中、歩いていた下鴨本通りで鹿のフンも発見するほど(笑)夜な夜なエサを探して車道に降りてくるのか。
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四季折々で季節の植物や風景を楽しめ、野鳥も集う場所。そして、かつてこの辺りは古代沼地であったといわれ、京都盆地が湖であった頃の面影を残す場所と伝わっています。古い和歌にも詠まれ、古都の歴史と寄り添ってきた深泥池。そんな視点で訪れてみると、また違った印象も受ける場所ですね。

詳細情報

名称:深泥池
住所:京都市北区上賀茂深泥池町67−1
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