2022年10月20日 更新

【京都アート】千利休を深掘り☆野村美術館「千利休生誕500年利休茶の湯の継承」展

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は左京区南禅寺界隈にある美術館。日本史にも名を遺す茶人・千利休生誕500年の特別展が開催中。

今年一年は千利休三昧☆生誕500年を記念する特別展

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左京区南禅寺北側、下河原にある公益財団法人野村文華財団が運営する美術館『野村美術館』があります。
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この日は9月10日から絶賛開催中の特別展『生誕500年利休茶の湯の継承』を鑑賞しようとやってきました。

日本の茶の湯文化において『わび茶』を確立させ、以後茶聖と称えられた茶人・千利休。今年は千利休生誕500年という節目の年でもあり、国内各地の美術館や博物館で千利休に関する展覧会が開催され、ここ野村美術館では春にも特別展『茶の湯の確立』が開催され、盛況でした。

その続編とも言える今回の特別展。十六世紀初頭に成立したと考えられる茶の湯。十六世紀末期、千利休の登場により「侘数寄」の理念が確立され、現在まで続く礎を築き上げます。利休没後十七世紀になると、古田織部をはじめ小堀遠州、金森宗和・片桐石州など後世「茶匠」と称される人物の出現により、さらに茶の湯は進化を遂げます。

今回の展示では遺された茶会記から茶匠たちの茶の湯の復元を試み、その思いを紐解きつつ茶の湯の変遷をたどります。
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特別企画として、開催記念スタンプラリーも実施中。茶の湯ゆかりのポイント5か所、京都国立博物館、茶道資料館、北村美術館、表千家北山会館、野村美術館のうち、3か所をめぐってスタンプを集めると、先着500人に祇園辻利のプレゼントがもらえる企画。詳細は各ポイント設置のスタンプシートをご参照ください。
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さらに、今回は利用しませんでしたが、会場では京菓子の老舗の和菓子とお抹茶をいただけるお茶席も設けてあります。茶の湯の展示を鑑賞した後にいただくお茶はまた格別でしょうね。

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この野村美術館は、現在の野村ホールディングス傘下、野村證券などを創設した二代目野村徳七(1878 ~1945)の収集品を主な展示品として1984年に開館。二代目徳七は実業家であるとともに「得庵」と号した茶人でもあり、茶を藪内節庵、能を観世左近に習っている。得庵が茶の湯と能に造詣が深かったことから、コレクションの内容もその2つのテーマが主軸になっています。そしてこのすぐ近くには得庵の別邸であった野村碧雲荘もあり、一般公開はされていませんが見事な茶室や能舞台、池泉回遊式庭園もあることで知られています。
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碧雲荘と隣接する生垣には植栽の緑や石灯篭、つくばいがあり、落ち着いた雰囲気を与えています。
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展示物は1階にあり、中はもちろん撮影禁止。前後期で作品の入れ替えがあり、今回は前期にあたり、主な作品としては古田織部宛 伊達政宗書状・近衛信尹筆 慧遠法師画賛・千宗旦作 瓢花入 銘不倒翁・菊桐秋草蒔絵雪吹・千宗旦作茶杓 銘道成寺・小堀遠州共筒茶杓 銘日吉・丹波 南蛮頭巾水指・織部 暦絵茶碗・御本立鶴茶碗・高取茶碗 銘香久山・古田織部在判蓋置等。

10月24日以降の後期作品では、宗峰妙超筆 白雲偈頌・片桐石州筆 春日同詠夕鶯和歌懐紙・胡銅立鼓花入・仁清 羽子板香合・芦屋三光三如釜・古瀬戸 藤四郎肩衝茶入・盛阿弥作 尾長鳥蒔絵棗・仁清 菊花文水指・小堀遠州・權十郎作 二本入茶杓・千宗旦共筒茶杓 銘東山・宗和呉器茶碗等、期間中多くの作品が楽しめる趣向。

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さらに、地下併設展『中国のやきもの』では、中国から伝わった白磁、青磁、赤絵、染付など、日本の作陶の源流となる手法の作品が並び、その悠久の歴史を感じることができる展示。素敵な作品ぞろいでした。

今年は千利休生誕500年を記念し、数々の貴重な作品に出会えるビックチャンス。この機会お見逃しなく!

詳細情報

名称:生誕500年利休茶の湯の継承
場所:野村美術館 京都市左京区南禅寺下河原町61
電話:075‐751‐0374
会期:9月10日(土) ~ 12月11日(日) 
開館時間:10:00 ~ 16:30(16:00 最終入館)
休館日:月曜日 (月曜が祝日の場合は翌日)
入館料:一般800円 学生300円(中学生以下無料) 障がい者300円
公式サイト:http://nomura-museum.or.jp/
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