2022年5月15日 更新

【京都秘境】本能寺の変・明智光秀伝説おみくじ☆愛宕山登山途中に訪れたい古刹「月輪寺」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は右京区、愛宕神社のある愛宕山下山途中にある秘境ともいえる場所にあるお寺。春の花を求めて参拝しました。

愛宕神社参拝とともに訪れたい秘境的古刹

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京都市内北西に位置する、霊山・愛宕山。山岳信仰や修験道の場として有名で、毎年7月31日夜半に山頂愛宕神社へお参りすると千日分参拝したご利益にあやかれるという『千日詣』は京都の夏の風物詩として全国的にも知られています。標高924 m、京都市内最高峰の山。

この日は愛宕神社参拝を果たし、さらに別の下山ルートを利用して秘境的古刹『月輪寺』へ。
歴史的にも有名なお寺で、日本史上最大のミステリーとして今も語られるクーデター『本能寺の変』直前、戦国武将・明智光秀が必勝祈願に引いたおみくじが3回とも凶だったという伝説がありますが、そのおみくじを引いたお寺がこちらと伝わっています。さらに著名な随筆家・白洲正子さんゆかりのお寺でもあり。
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愛宕神社本殿前の石段の手前に月輪寺へ続くコースがあり、こんな道標もあります。ここから下っていくと月輪寺、そして最終的に清滝川へと抜けるコース。地元では避暑地として知られ、学校の遠足にも利用される場所、清滝。私も小さいころハイキングで来たことがあります。

以前はそれほどこのルートで下山する人もあまり見かけませんでしたが、この日はGW中ということもあるのか、多くの方がこのルートで下山されていました。もはや穴場ルートとは言えないほど(笑)
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途中山々を展望できる見晴らしのいい場所もあったりしつつ、ひたすら九十九折に下山。わりと整備されたコース。通常の大鳥居のあるコースより細い山道ではありますが、登山らしいコースです。
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そうして下山していると、途中コースを遮るように鎖が張られ、ここから先に月輪寺があり、協力金のお願いも。さらに進むと、古い建物が数棟、傾斜に建っています。
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そして、コースの途中に本堂があります。
天台宗寺院、鎌倉山『月輪寺(つきのわでら)』。法然上人二十五霊跡第18番札所。
寺伝によれば、大宝4年(704)泰澄大師が開山し、さらに天応元年(781)光仁天皇の勅を奉じた慶俊が中興。寺号は地中から得た宝鏡の銘『人天満月輪』に由来すると伝わる。かつては愛宕大権現白雲寺であった愛宕神社との関係が深く、また空也上人・法然上人・親鸞聖人などの名僧ともゆかりあり、鎌倉時代初期の公卿・九条兼実はこのお寺に隠棲したとも伝わっています。
本堂にはご本尊である平安時代後期作の阿弥陀如来像を安置。天候によっては拝観叶わないこともあるようですが、この日はラッキーにも本堂を開放されていました。
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お賽銭箱。以前はこんな表示もありませんでしたが、今は金融機関への預け入れにお賽銭の額以上の手数料がかかって、かえって赤字になるという話を聞いたことがあります。こちらではわりとストレートに表示されてます(笑)
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本堂の左手にある三祖師堂には法然、親鸞、兼実が別離に際してそれぞれが自身の像を刻んだと伝わる3体の仏像を安置。
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前回参拝したのは秋だったので見ること叶わなかったシャクナゲ。今回はまだ間に合うか、とやってきましたが、もう散った後なのか花を見ることはできませんでした。満開時期にはかなり見ごたえがあるんだとか。
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他、親鸞の手植えと伝える時雨桜も。こちらもすでに葉桜。
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参拝後、おみくじでも引こうかと授与所を訪ねましたが、客人が来られていたようでご住職不在でした。
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明智光秀が3回引いて凶が出たと伝わるおみくじ。今にして思えば、このおみくじを信じて本能寺の変を起こさなければ、今頃歴史は変わっていたかもしれません。
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さらにこの日は拝観叶いませんでしたが、この宝物館には重要文化財に指定される仏像が8体あり、その中に口から小仏が飛び出す仏像として有名な空也上人像もあり。空也上人像といえば、六波羅蜜寺が有名で教科書にも載るほどですが、運慶の四男・康勝の作。そして、こちらは父・運慶作と伝わり、つまりこちらのほうが元祖とも言えます。

さらに、連合国軍占領下の日本で吉田茂の側近として活躍した実業家・白洲次郎の妻であり、随筆家でもある白洲正子ゆかりのお寺でもあり、その著書にも登場。

秘境的立地とその雰囲気にパワースポット的な印象も受け、歴史上重要なお寺だったことが推し量れます。愛宕神社参拝や登山の折には併せて訪れたい古刹ですね。

詳細情報

名称:月輪寺
場所:京都市右京区嵯峨清滝月ノ輪町7
電話:075‐871‐1376
拝観受付:10時00分~14時00分
公式サイト:https://sites.google.com/view/tukinowatera/home
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