2022年9月3日 更新

【京都秋の花】穴場!鴨川デルタすぐの知る人ぞ知る『萩の寺』☆勝海舟の宿坊「常林寺」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は左京区、出町柳駅にもほど近い場所にある、秋の花『萩』の名所として知られるお寺。別名『萩の寺』。

別名『萩の寺』で知られる勝海舟ゆかりのお寺

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左京区、川端今出川上がった場所。すぐ近くには出町柳駅、鴨川、そして賀茂川と高野川が合流する地点に鴨川デルタもあります。そんな場所にたたずむ浄土宗のお寺『常林寺』。昨年、このお寺が別名『萩の寺』として知られていることを知り、訪問しましたが、その時すでに遅し。すべて花は散り、お寺の方がその枯草処理をされてる最中でした。なので、今年こそはちゃんと開花しているところを見ようとやってきました。
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天正元年(1573年)、念仏専修僧魯道によって開創。天正19年(1591年)頃、豊臣秀吉の都市整備により寺町通荒神口、御土居のそばに建立。江戸時代には、知恩院の役番として位置付けられていました。寛文11年(1671年)、梨木町からの出火により焼失し現在地へ移転。
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山門の先には本堂があり、その参道両サイドに萩が生い茂っています。
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現在の本堂は、大火の後元禄11年(1698年)第7世英譽によって建立。幕末には勝海舟の京都における宿坊として使われ、子母澤寛の歴史小説『勝海舟』でも取り上げられているそうです。ご本尊は来迎の阿弥陀三尊像を祀る。
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境内には秋めいて、ススキも見られました。
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秋の花、萩の本格的な開花にはまだ少し早いようでしたが、チラホラと紫色の花を見つけることができました。これが見頃になると、参道は奥ゆかしく飾る萩の道になるようですね。

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すぐ先には鴨川も流れていますが、出町柳駅にも近いのに普段素通りしていたお寺。ガイドブックであまり見かけることなく、檀家さん以外は立ち入り禁止なのかと思っていましたが、そういうわけでもなく。
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山門入ってすぐの場所には地蔵堂があります。

この地蔵堂自体は昭和7年(1932年)に建立されたものですが、祀られてる世継子育地蔵尊はお寺がこの地に建立される前から祀られ、若狭街道を往還する人々の信仰を集めたとか。

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その痕跡は、かなり古そうな石灯篭や石標からも見て取れます。

元々この場所は中洲で、地中が砂の層であることから、萩の生育には最適だったとか。毎年根本から刈り取られるため、秋以外の季節にはその存在がわかりませんが、萩の季節にはこのように境内を飲み込むように萩であふれています。毎年9月中旬の日曜には『萩供養』も行われるとか。移り行く秋の風景を、萩の開花を通して観察したいですね。

詳細情報

名称:常林寺
場所:京都市左京区田中下柳町33
電話:075‐791‐1788
関連サイト:http://www.redleaves.jeez.jp/ot1062.html
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