2020年3月30日 更新

ねねの愛があふれる「高台寺」白砂と桜の共演はライトアップも必見!

豊臣秀吉の正室「ねね」が建立した高台寺。美しいしだれ桜と白砂の庭とのコラボレーションが見られるのは今だけ。ライトアップだけでなく、どの時間もそれぞれの美しさを楽しめるスポットです!

春の高台寺

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「高台寺(こうだいじ)」とは、豊臣秀吉の正室であるねね(後の高台院)が、秀吉を弔うために建立されました。
1606年創建の高台寺は、1994年に京都市内で初めてライトアップを行ったことでも有名なお寺。
毎年、『春:桜、秋:紅葉』にあわせて様々なテーマで庭が彩られています。
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今年のライトアップのテーマは「乱舞」だそう。日本画家の加山又造の桜の名画「おぼろ」をモチーフにした陶板画が展示されています。
高台寺専属庭師・北山安夫さん監修のもと、庭の白砂に描かれた砂紋には赤や黄などの鮮やかな色
がつけられています。
ライトアップだけでなく、朝日や夕暮れ時などずっと美しいしだれ桜とお庭のコラボレーションは必見ですね。
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ねね没後400年忌を記念して2020年~2024年の4年にわたり様々なイベントが開催されます!
今年は「ねねの道」の石畳がリニューアル!
ねねの道フォトコンテストなども開催されているので、チェックしてみてください~

桜だけじゃない高台寺の魅力

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拝観受付のそばにあるため、見逃されがちな「庫裡(くり)」ですが、
実は入口の格子を覗くと、ある書を見ることができます。
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それがこちら、禅僧 湊素堂が筆をとった「夢」の衝立。
豊臣秀吉の辞世の句からとった一文字だそう。
見逃さないようにチェックしてくださいね。
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そこここにねねから秀吉への愛を感じることができる高台寺。
こちらは「観月台」と呼ばれる場所で、この屋根の下からねねが秀吉を偲んで月を見たといわれています。
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こちらは「霊屋(おたまや)」と呼ばれ、ねねの墓所です。
中にはねねと秀吉の木像が安置され、その地下にねねが埋葬されているとか。
内側には素晴らしい『高台寺蒔絵』が施され、狩野永徳の絵を見ることもできます。
秀吉が祀られている阿弥陀ヶ峰を向いていて、死してなお秀吉を見つめるねねの姿が思い浮かびます。
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方丈と霊屋を結ぶ屋根付きの渡り廊下を、屋根の形が龍に似ていることから「臥龍廊」という名前がつけられています。なんとなく龍が昇っていくような形ですよね。
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他にも2つの茶室や竹林など、様々な見どころがある高台寺。
景色がくるくる変化するので、飽きずに最後まで散策を楽しむことができます。
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最後は「雲居庵」で、お抹茶とお菓子のほっこり休憩。

高台寺の周りには、『圓徳院』や『掌美術館』など関連の場所も。
ねねの道でお買い物もいいですよね~
どこか温かい雰囲気を感じることができる、春散歩にぴったりなエリアです。

詳細情報

高台寺ー秀吉とねねの寺ー
住所:京都市東山区下河原町526
電話番号:075-561-9966
拝観時間:9:00〜17:30 ※17:00受付終了
公式サイト:http://www.kodaiji.com/

2020年高台寺・圓徳院「春の夜間特別拝観」概要
期間:2020年3月6日(金)〜5月6日(祝)
時間:17時(点灯)〜21時30分受付終了(22時閉門)
拝観料:高台寺・掌美術館含む600円(大人)、250円(中・高生)、小学生以下無料
    圓徳院500円(大人)、200円(中・高生)、小学生以下無料
    3ヶ所(高台寺、圓徳院、掌美術館)共通割引拝観券900円
公式サイト:https://www.kodaiji.com/topic/171.html
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流憂 流憂