2020年10月24日 更新

松尾芭蕉を偲んで与謝蕪村が再興した茶室がある『金福寺』

『金福寺』には松尾芭蕉を偲んで再興した「芭蕉庵」や与謝蕪村のお墓があります。歴史に思いを馳せながら、思わず一句読んでみたくなるお寺です。

松尾芭蕉ゆかりの地『金福寺』

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平安時代初期に創建された『金福寺』。一時荒廃しましたが、元禄時代に圓光寺の鉄舟(てっしゅう)和尚によって再建され、臨済宗となりました。
左京区の一乗寺、詩仙堂からもほど近い、紅葉の穴場です。
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再興された「芭蕉庵」

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鉄舟和尚と松尾芭蕉は親しく、時々松尾芭蕉は『金福寺』を訪れていたそうです。そのため人々が「芭蕉庵」と呼ぶようになりました。
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しかしその後、「芭蕉庵」は荒廃してしまいます。『金福寺』を訪れていた松尾芭蕉を偲んで、与謝蕪村が再興したのが今日の庵室です。
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「芭蕉庵」の側には与謝蕪村のお墓があります。

村山たか女との関係

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舟橋聖一の小説「花の生涯」のヒロイン・村山たか女は井伊直弼の愛人で、「安政の大獄」の際に女性工作員として協力します。「桜田門外の変」で井伊直弼が暗殺され、協力した罪として村山たか女は3日3晩三条河原に晒された後、こちらのお寺で出家して尼になり亡くなりました。お墓は『圓光寺』(『金福寺』の本寺)ですが、こちらには詣り墓があります。

詳細情報

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名称:金福寺
住所:京都府京都市左京区一乗寺才形町20
電話番号:075-791-1666
拝観時間:9:00~17:00(受付終了16:30)
拝観料:500円
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