2019年11月10日 更新

とっておきの京都【11/16〜12/1】天皇陛下御即位記念「京都山科非公開文化財等の特別公開」開催【山科北エリア編】

天皇陛下御即位の今年、京都市山科区では通常非公開の安祥寺をはじめとした、皇室ゆかりの寺院を中心に特別公開が実施されます。特別公開が開催されるのは、本圀寺、安祥寺、毘沙門堂、勧修寺、隨心院の5寺院。通常は拝観できない文化財が公開される、またとない機会です。

今季注目、京都駅からすぐの山科エリア

山科は,京都駅からJRで約5分(1駅)、京阪三条駅から地下鉄東西線で約9分(4駅)の立地で、ひと足伸ばした観光地としてオススメのエリア。平安京より古い、1400年を越える豊かな歴史や自然に恵まれた、見どころの多いエリアです。この秋はまちなかの喧騒を離れ、あなただけの「とっておきの京都」を見つけてみませんか?

まずは市営地下鉄 御陵(みささぎ)駅〜山科駅周辺・北エリアをご紹介します。

本圀寺(ほんこくじ)

紅葉の境内

紅葉の境内

地下鉄御陵駅から徒歩15分ほどのところにある、日蓮宗の大本山「本圀寺(ほんこくじ)」は、1253(建長5)年、日蓮大聖人が鎌倉に法華堂を構えたのが始まりとされています。1345(貞和元)年京都に移転、その後京都で移転をくり返し、1971(昭和46)年に堀川七条から今の場所へ移ってきたという歴史を持つお寺です。
経蔵堂(9月末頃撮影)

経蔵堂(9月末頃撮影)

今回の特別公開で見学できるのは、重要文化財の「経蔵(きょうぞう)」。1464(寛政5)年、足利義政により寄進されたもので、お堂の中には、輪蔵が納められています。
輪蔵

輪蔵

輪蔵は回転式の八角形で背が高く、上部には582個もの引き出しがついています。引き出しには一切経(仏教の全部のお経という意味)の経典を納めた、経箱が入っているのだとか。お題目を唱えながら輪蔵を1回転させることにより、一切経すべてを読んだのと同じ功徳があると言われています。
大本堂内部

大本堂内部

境内は寺務所の玄関から入り、廊下を順に参拝していくスタイル。外から大本堂へは入れませんので、順路に沿って参拝をしましょう。
渡り廊下(9月末頃撮影)

渡り廊下(9月末頃撮影)

途中にある渡り廊下はフォトジェニックで、撮影にも使われるほど。紅葉のベストタイミングはさぞ美しいことでしょう。

経蔵の公開は数年ぶりですが、前回は3,000人ほどの参拝客が押し寄せたそう。頻繁に公開されませんので、今回も注目を集めそうです。


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住所:京都市山科区御陵大岩6
電話:075-593-9191
拝観時間:9:00~16:30(16:00 受付終了)
拝観料:500円(経蔵拝観は+500円)
アクセス:市営地下鉄 御陵駅下車 徒歩約15分
https://temple.nichiren.or.jp/5011092-honkokuji/

安祥寺(あんしょうじ)

安祥寺入口

安祥寺入口

本圀寺から東に約2km、山科疏水沿いを散策しながら進むと安祥寺にたどりつきます。通常非公開で塀に閉ざされていますが、春に引き続き秋も特別公開が行われます。
安祥寺は、848(嘉祥元)年、文徳天皇の母・藤原順子の発願により、恵運僧都(弘法大師の孫弟子)によって創建。天皇の母が関係していることから、皇室ゆかりの寺院としても知られています。
観音堂

観音堂

安祥寺も醍醐寺同様、山上の上寺と、麓の下寺が存在し、山科一帯の山野を有していましたが、応仁の乱や火災などで廃寺同然に。江戸時代にこの場所に再建されましたが、現在は本堂、地蔵堂、大師堂などが残るのみとなっています。
本堂(観音堂)内部

本堂(観音堂)内部

非公開寺院なので、どこを見ても価値がありますが、特に本堂の重要文化財「本尊 十一面観音立像」は一見の価値あり。
本尊 十一面観音立像(木造)

本尊 十一面観音立像(木造)

奈良時代末期に造像された観音像で、金色に輝く姿は神々しく、見るものを魅了します。左手に花瓶のようなものを手にしていて、一般的な観音像ではあまり見られないお姿も特徴的です。
四天王立像(左・持国天、右・多聞天)

四天王立像(左・持国天、右・多聞天)

四天王立像(左・広目天、右・増長天)

四天王立像(左・広目天、右・増長天)

他に、平安時代の四天王立像や不動明王立像、徳川家康坐像も拝むことができます。

京都国立博物館に展示されている、国宝「五智如来坐像」は、多宝塔に安置されていたもの。多宝塔が明治39年に火災で消失する前から寄託されていて、難を逃れました(本堂に写真のみ展示)。851〜859年の間に造られたとされ、国内に現存する五智如来像としては最古の仏像なのだそう。機会があれば鑑賞してみてください。


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住所:京都市山科区御陵平林町22
電話:075-581-0853
拝観時間:9:00~16:30(16:00 受付終了)
拝観料:500円
アクセス:JR・市営地下鉄 山科駅下車 徒歩約10分

毘沙門堂

本殿入口

本殿入口

安祥寺からも、山科疏水沿いをさらに東へ15分ほど進みましょう。途中で疏水と分かれ、山手の方へ歩くと、毘沙門堂に着きます。
天台宗五箇室門跡の毘沙門堂は、本尊に京の七福神のひとつ、毘沙門天を祀ることから「毘沙門堂」の名前があります。毘沙門天は、天台宗の宗祖で比叡山を開いた最澄作で、商売繁盛・家内安全にご利益があるとされます。
最澄作の毘沙門天が祀られる本殿

最澄作の毘沙門天が祀られる本殿

703(大宝3)年、文武天皇の勅願で、僧行基によって開かれた毘沙門堂は、当時は山科ではなく、出雲路(上京区)にあったことから「護法山出雲寺」と呼ばれていました。その後戦乱で荒廃するものの、徳川家康と関係が深かった天海が再興に尽力し、1665(寛文5)年、弟子の公海により現在の地に再建。再建されたあと、後西天皇の皇子、公弁法親王が入山し門跡寺院となりました。
勅使門

勅使門

紅葉の名所としても知られ、勅使門へと続く階段は「敷きもみじ」で埋めつくされ、辺り一帯錦秋に染め上げます。「心字」の裏文字を形取った池に、亀石、千鳥石、座禅石などが配置された回遊式庭園「晩翠園」も、紅葉の時期は絶景です。
「板戸の衝立」もだまし絵のひとつ

「板戸の衝立」もだまし絵のひとつ

また、宸殿などで見ることができるだまし絵は、見る人が動くと絵が変化するように見えるトリックアート。随所にあり見ごたえがあります。
亀甲簾

亀甲簾

親王旗

親王旗

普段から見どころの多い毘沙門堂ですが、特別公開では亀甲紋を織り込んで作られた「亀甲簾」や、法親王が江戸へ下る時など、道中行列の先頭に建てたとされる旗「親王旗」が展示されます。見事な紅葉の景色とともに、じっくりご覧ください。


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住所:京都市山科区安朱稲荷山町18
電話:075-581-0328
拝観時間:
【11月末まで】8:30~17:00(16:30 受付終了)
【12月1日以降】8:30~16:30(16:00 受付終了)
拝観料:500円
アクセス:JR・市営地下鉄 山科駅下車 徒歩約20分
http://www.bishamon.or.jp/

周辺のオススメグルメもご紹介!

散策を楽しんだら、小腹も減りますよね。そんな時にオススメのスポットご紹介します。

スイス菓子 ローヌ

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老舗ケーキ屋のカフェで休憩はいかがですか?50年前から山科で親しまれている「スイス菓子 ローヌ」。2階にカフェスペースがあり、1階で購入したケーキをいただくことができます。種類が多いので迷いますが、名物の「マイスターチーズケーキ」がオススメ。
ケーキセット 670円〜(税込)※ケーキにより値段は異...

ケーキセット 670円〜(税込)※ケーキにより値段は異なります。

「マイスターチーズケーキ」は、オランダ産ゴーダチーズを使って焼かれるスフレタイプで、しっとりとろける食感と軽い口当たりが特徴。上に乗ったパイナップルの酸味がアクセントになっていて、さっぱりとしていておいしいです。
”チーズケーキのローヌ”と言われるほどの名物商品で、昔も今も、老若男女に愛されている優しい味です。
ケーキセットには、ケーキ・ドリンク・アイスにお試しのお菓子もついてとてもオトクですよ。


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住所:京都市山科区御陵中内町4-4
電話:075-591-1111
営業時間:
1階店舗・9:00〜19:00
2Fカフェ・10:00〜17:00
定休日:火・第3水曜日
アクセス:JR・市営地下鉄 山科駅下車 徒歩約7分
http://www.swiss-rhone.com/home.html

スタンプラリー開催!

今回ご紹介した「京都山科非公開文化財等の特別公開」期間中、5寺院をめぐるスタンプラリーが実施されます。スタンプを集めると、先着500名に特製クリアファイル(非売品)がプレゼントされますので、奮ってご参加ください。

スタンプ・スタンプカード設置場所:安祥寺、勧修寺、隨心院、毘沙門堂、本圀寺および、地下鉄東西線「小野駅」改札付近
設置期間:2019年11月16日(土)〜12月1日(日)

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この記事のキュレーター

Kyotopi 編集部 Kyotopi 編集部