2019年10月16日 更新

【京都ぶらり】明治時代につくられた水路『琵琶湖疏水』☆哲学の道経由で北上する疏水分線をたどる【前編】

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は明治時代に整備され、水運、電力など近代産業の発展に寄与した水路『琵琶湖疏水』。中でも、哲学の道を経由して北上する「疏水分線」をたどりました。その前編。

市内を北上する疏水分線をたどる

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左京区岡崎の疏水記念館前。豊富な水量をたたえた疏水が眼下に広がるわけですが。

都が京都から東京に移った明治時代。遷都に伴い、人口も3分の2にまで落ち込み、街全体が意気消沈する中、再び活気を取り戻すべく起こった一大産業革命。その中で中心的事業でもあった、琵琶湖の湖水を京都市へ引く「琵琶湖疏水」整備。

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よく滋賀の人をさげすむ京都人に対し、「琵琶湖の水止めたろか~」と滋賀人に揶揄され(笑)、その要となる水路・琵琶湖疏水。飲料水や生活用水だけではなく、明治以降の京都に多くの産業をもたらしたことを意外と知らない人も多かったり。

そんなわけで、今更ながら疏水に興味がわき、たどってみることに。

こちらは蹴上インクライン。桜のシーズンには多くの観光客がここの桜並木を歩くわけですが、琵琶湖疏水による舟運ルートの一区間をなす傾斜鉄道。
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さらに東へ。
京都観光スポットとしておなじみ臨済宗大本山南禅寺。そのシンボル的存在でもある三門は大盗賊石川五右衛門が満開の桜を眺めながらの放った一言「絶景かな絶景かな~」で有名ですが、こちらもさらに最近では人気スポット。境内にある水路閣。
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お寺の境内には似つかわしいレンガ造りの水路。この上にも疏水の水が流れています。

で、岡崎から鴨川沿いを経由して南下する疏水はわりと知られていますが、今回は市内を北上する『疏水分線』をたどることに。
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南禅寺から、観光名所として知られる哲学の道を北上する疏水分線。途中、銀閣寺道を西へ。
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白川通りを越え、大文字山を背にさらに西へ。
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緩やかなカーブを描き、閑静な住宅街を経て北白川エリアへ。
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疏水沿い西側には京都大学のグランドもあり、さらに緩やかに蛇行しながら北西へと向かう。
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で、もちろん疏水の流れはこの近くにある鴨川や高野川とは違い、逆流する形に。そういう高低差が疏水に施されているんですかね。
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北大路通りを越え、さらに北西へ。
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一乗寺エリアに突入し、叡山電車の線路下を横切り、さらに北西へ。
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途中、この一乗寺エリアの鎮守社・賀茂波爾神社(赤の宮神社)を通り、さらに進む。
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そして、さらに進むと高野川へと当たります。高野川と合流し、そのままここで疏水は終わりか、と周辺を散策。
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ちょうど、パックリと口をあける水道、これが疏水口のようです。
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で、よくよく見ると、その対岸に同じような水道が口を開け、さらにそこから水が流れ込んでいます。高野橋から一路対岸へ。
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そして、たどり着いたのが松ヶ崎浄水場。市内に住む人の中には、こんな場所に浄水場があるって知らない人も意外といますが。

昭和2年(1927年)6月に京都市で2番目の浄水場として完成。市内北部を給水区域として受け持ち、最高区配水池がある山の斜面には、五山の送り火で有名な『妙法』の『妙』の火床などでも活用。

疏水はさらに西へ。後半へと続きます。

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