2019年3月7日 更新

【京都六地蔵めぐり】交通の安全を見守る街道口の地蔵菩薩!全6箇所を徹底解剖☆

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡古い京の都へと通じる街道口に祀られた6体の地蔵菩薩からなる『六地蔵』。毎年8月22、23日にはその六地蔵をめぐり、家内安全、無病息災を祈願する、京都夏の風物詩。今回はその6体の地蔵菩薩が祀られるお寺を徹底解剖。

地名『六地蔵』の由来となる奈良街道口の伏見六地蔵「大善寺」

852年(仁寿2年)、小野篁が一本の桜樹から6体の地蔵菩薩像を彫ったとされる。
その後、後白河天皇の勅命で平清盛が疫病退散のため保元年間(1156~1159年)に西光に命じて街道口6か所のお寺にそれぞれ六角堂を建て、6体の地蔵菩薩像を一体ずつ分置。

その6か所をめぐる『六地蔵めぐり』は毎年8月22、23日に執り行われ、家内安全、無病息災を祈願する、京都夏の風物詩的行事。今回はその6か所のお寺をご紹介。
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JR、地下鉄、京阪六地蔵駅からもスグの場所。この辺りの地名『六地蔵』で、その名の由来となったお寺。奈良街道口にあたり伏見六地蔵が安置。が705年(慶雲2年)定恵の開山により創建。平安時代前期に円珍が天台宗に改宗。その後永禄年間(1558年 - 1570年)現在の浄土宗に。

若狭街道の安全を見守る鞍馬口地蔵「上善寺」

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地下鉄鞍馬口駅から東へ。かつては千本今出川(上京区)に創建。文明年間(1469~87)に、春谷盛信(しゅんこくせいしん)によって再興。後柏原天皇の勅願寺として栄え、文禄3年(1594)、寺域を現在の地に移し、浄土宗に改宗。若狭街道口を守る鞍馬口地蔵が安置されている。

東海道口の山科地蔵を祀る「徳林庵」

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JR山科駅から少し南へ下った旧東海道の東、四ノ宮にあるお寺。地名の由来にもなった第54代仁明天皇の第四之宮人康親王(しのみやさねやすしんのう)の末葉、南禅寺第260世雲英正怡(うんえいしょうい)禅師が1550年(天文19)に開創。盲目の琵琶奏者・琵琶法師として知られる蝉丸とゆかりあり「琵琶法師の聖地」とも言われる。

山陰街道を守護する桂地蔵を祀る☆「地蔵寺」

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桂大橋西へ。暦応2年(1339)光厳天皇の勅許のより虎関師錬が南禅寺開山無関普門(大明国師)の塔所として建立。山陰街道口に祀られた桂地蔵は身の丈2m60cmあり、六地蔵の中では最大。

鳥羽街道口に祀る鳥羽地蔵「恋塚 浄禅寺」

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上鳥羽、京都南インター口にも近く、古い家が立ち並ぶ鳥羽街道の趣きを残す場所。平安末期の北面の武士・遠藤盛遠が文覚上人となり、悲恋の末亡くなった袈裟御前の菩提を弔うために、1182年(寿永元年)に寺を開基。

周山街道口に祀られた常盤(ときわ)地蔵「源光寺」

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京福電鉄北野線の常盤駅からスグの場所にあるひっそりとした住宅街にある臨済宗天龍寺派の尼寺。嵯峨天皇第三皇子である左大臣源常(みなもと の ときわ)が創建。さらに境内には「源氏義経御母堂常盤御前御墓」と記された石塔 もあり。周山街道口を守護する常盤地蔵は六地蔵の中でも、一番小さい地蔵菩薩。別名『乙子(おとご)地蔵』とも呼ばれている。
いかがでしたか?交通の安全を見守る六つの地蔵菩薩。8月22日、23日の六地蔵めぐりのご参考にしてください。
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