2019年10月28日 更新

【京都お寺めぐり】四条烏丸スグの日本三大如来・ガン封じの寺院!狂言の演目でもおなじみ☆「因幡堂(平等寺)」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は四条烏丸駅にもほど近いお寺。日本三大如来の一つ、因幡薬師如来像があり、ガン封じ信仰に厚い。狂言の演目にも登場。

平安時代建立された町衆の信仰厚いお寺

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繁華街・四条烏丸から下がり、高辻通あたり。立派な石標があり、その奥に古い建物が。
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通常のお寺の建築様式とも少し違うことに気づきます。前から気になりつつ、初訪。

つい最近、とあるパーティーで狂言の名門・茂山千五郎家の公演を鑑賞。その演目に『因幡堂・鬼瓦』というのがあり、それがこのお寺にまつわる内容であることを知り、実際来てみたいと思っていました。

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長保5年(1003年)に建立された、真言宗智山派のお寺。
平安時代・長徳3年(997年)大納言橘好古(たちばなのよしふる)の孫である少将橘行平(ゆきひら)が、因幡(現在の鳥取県)国司としての任を終えて帰京の途中、重い病に。

その時夢のお告げにより、因幡賀留津の海中から薬師如来像を引き上げたところ、病から解放。そのまま京へ持ち帰り、長保5年(1003年)に自宅を改造してこれを祀ったのが、お寺の始まりとされる。

このころ、平安京内では東寺・西寺以外の寺院建立を禁止されていましたが、貴族の持仏堂は建立が認められ、六角堂もその一つ。寺院に「堂」とつけられたのも、その由縁。

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霊験ある薬師如来として、歴代天皇をはじめ、一般庶民の深い信仰をうけ、承安元年(1171年)高倉天皇により「平等寺」と命名。一般的には「因幡堂」「因幡薬師」の愛称で知られています。
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本堂にはご本尊である薬師如来立像が安置され、度重なる火災の被害に遭いながらも難を逃れ、創建当初のもの。藤原時代の一木造りの優品で、国の重要文化財指定。また、日本三大如来の一つにも数えられ、他には長野善光寺の阿弥陀如来、京都嵯峨清涼寺の釈迦如来があります。


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堂舎は度々火災にあい、寺域も小さくなりましたが、明治元年(1868年)に再建されたのが今の本堂。
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参拝後、こんな水みくじを発見。
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霊験あらたかな薬師霊水に浸すというもの。
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末吉でした。
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明治に再建されたということで、装飾のきらびやかさもまたその当時のものということですかね。
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狂言にも登場した鬼瓦がこちら。
明治時代まではお寺で毎年狂言が奉納されてたそうです。平成15年、開山千年法要の際狂言奉納が復活され、大好評だったとか。また復活することを期待したいですね。

因幡堂(平等寺) へのツイート

詳細情報

住所:京都市下京区不明門通松原上ル因幡堂町728
電話番号:075-351-7724
開門時間:6:00~17:00
公式サイト:http://inabado.jp/index.html
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