2020年4月9日 更新

【2020京都桜風景】『嵯峨御所』の異名持つ日本最古の池庭を染める桜☆限定花まつり御朱印も「大覚寺」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は右京区嵯峨にある真言宗大覚寺派大本山、嵯峨天皇の離宮を寺に改めた皇室ゆかりのお寺。大沢池を彩る桜や限定花まつり御朱印もあり。

建立1200年余りの歴史誇る門跡寺院の桜

 (182165)

右京区嵯峨。野暮用の合間に立ち寄ってみたお寺。周辺は山々の緑や風光明媚な景色が楽しめる場所でもあります。

建立1200年余りの歴史誇る、真言宗大覚寺派大本山の寺院。嵯峨天皇の離宮を寺に改めた皇室ゆかりの門跡寺院。
 (182166)

特に有名なのが、中秋の名月に執り行われる「観月の夕べ」。境内にある日本最古の池庭・大沢池に船を浮かべる秋の行事。他、太秦映画村から近いということもあり、時代劇のロケ地としてもよく登場。

さらに、こちらの表門。さらにその横に明智門、奥に明智陣屋が続きますが、寺伝によれば今話題のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』の主人公明智光秀の居城だった亀山城の一部を移築したもの。特によくロケに使われる場所だそうです。
 (182167)

この日はどこもそうですが、新型コロナウイルスの影響で、かなり閑散としていました。例年なら大勢の観光客でにぎわうお寺だと思いますが、この時で3組程度。

入ってすぐの明智陣屋側にはいけばなが飾られています。撮影禁止でその様子はお伝えできませんが。こちらはいけばな発祥の花の寺としても知られ、「いけばな嵯峨御流」の総司所(家元)。
 (182168)

 (182169)

明智陣屋から入り、まずは宸殿(しんでん)へ。江戸時代、後水尾天皇より下賜された寝殿造りの建物。
 (182171)

境内は複雑に張り巡らされた回廊伝いに移動。柱を雨、折れ曲がる回廊を稲妻にたとえて「村雨の廊下」と呼ばれています。
 (182172)

心経前殿(しんぎょうぜんでん)から望む勅使門。嘉永年間(1848~54)の再建。門は四脚門とし、屋根は切妻造り、正面および背面に軒唐破風。その左右には艶やかに彩る桜。

立ち位置にある心経前殿は大正14年建造。大正天皇ご即位に際し建てられた饗宴殿を式後賜り移築。心経殿の前殿であり、内陣正面は心経殿を拝するため開けてある。内陣左右に嵯峨天皇、秘鍵大師(弘法大師)、後宇多法皇、恒寂入道親王など大覚寺の歴史をつくった方々の尊像を安置。もちろん撮影禁止。別名御影堂(みえどう)。
 (182173)

その後方にある六角形の勅封心経殿(ちょくふうしんぎょうでん)。大正14年、法隆寺の夢殿を模して再建。殿内には嵯峨天皇をはじめ、後光厳、後花園、後奈良、正親町、光格天皇の勅封心経が納められ、薬師如来像が安置。

 (182176)

お寺の関係者が何やら白いすだれ様のものを各建物の入り口に設置されていて、何か法事の設えか?と思っていたら、ツバメ除けだそうです(笑)
 (182175)

なんでも、この時期ツバメが室内に入ってきて、巣づくりをするらしく、その防止に。それにしても重要文化財が並ぶ室内にツバメとは、卒倒しそうですね(汗)
 (182177)

回廊から庭園を眺めながら移動。
 (182178)

五大堂(ごだいどう)。
江戸時代中期(天明年間)創建で現在の大覚寺の本堂になります。不動明王を中心とする五大明王を安置。そして、この日は4月8日、お釈迦様の誕生日・花まつりでしたが、新型コロナウイルスの影響で、甘茶のお接待は中止。
 (182184)

ですが、花まつり限定御朱印いただきました。書置きになり500円。お釈迦様も描かれています。
 (182179)

五大堂の東側には観月台が設けられ、桜も咲く大沢池が広がります。

周囲約1kmの日本最古の人工の林泉(林や泉水などのある庭園)。嵯峨天皇が離宮嵯峨院の造営にあたって、唐(中国)の洞庭湖を模して造られたところから、庭湖とも呼ばれ、当時の最先端の文化発信地。

 (182180)

大沢池を散策するには別途拝観料300円が必要で、この時は拝観しませんでしたが、散策していれば池縁の満開の桜も目の当たりに。他、茶室望雲亭、心経宝塔、石仏、名古曽の滝跡があり、国指定の名勝地に。
 (182181)

さらによく見ると、嵯峨天皇が文化人・貴族と池上で中秋の名月を賞でられたことから始まった「観月の夕べ」に使用される船も停泊。

こんなにまわりに遮るものがない池上で観る月、きっと絶景でしょうね。
 (182182)

水面には桜の花びらも漂い、なんとも絵になります。回廊伝いに季節の移ろいを感じられる、とても見どころの多いお寺。秋には新型コロナウイルスも収まり、健やかな気持ちで観月の夕べが執り行われることを祈ります。

大覚寺 へのツイート

詳細情報

名称:大覚寺
住所:京都市右京区嵯峨大沢町4
TEL:075-871-0071
・お堂
拝観時間:午前9時〜午後5時(受付は午後4時30分まで)
拝観料:大人500円 小中高300円
・大沢池
拝観時間:午前9時〜午後5時(受付は午後4時30分まで)
拝観料:大人300円 小中高100円
公式サイト:https://www.daikakuji.or.jp/
24 件

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

三杯目 J Soup Brothers 三杯目 J Soup Brothers