2019年11月5日 更新

【京都お寺めぐり】京の酒処伏見の穴場的古刹!多宝塔は京都市内最古!!塔頭では特別拝観中☆「宝塔寺」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は伏見区深草、伏見稲荷大社にもほど近い、山の中腹にある静かな古刹。市内最古の本堂、総門、多宝塔があり、見どころ満載。

あまり知られていない伏見の穴場スポット

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伏見区深草、伏見稲荷大社のある稲荷山の南、七面山の中腹にあるお寺。
この界隈は山合いということもあり、とても静かで人通りも少なく、喧噪を忘れる場所。一般的な伏見のイメージとは違う雰囲気のエリア。そして寺院が集中しています。
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秋晴れに映える朱色の仁王門。宝永8年(1711年)に再建。天井画の牡丹の花が繊細に描かれています。

この仁王門にたどり着くまでの参道両脇には塔頭がならび、とても立派なお寺であることがわかります。
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日蓮宗のお寺で、山号は深草山。

平安時代に藤原基経の発願により創建され、源氏物語にも言及される極楽寺が前身。鎌倉時代末期、京都で布教中の日像が当時の極楽寺の住持・良桂と法論を行った。良桂は日像に帰依し、真言律宗寺院であった極楽寺は延慶年間(1308 - 1311年)日蓮宗に改宗。

日像没後、京都の七口(京都に入る7つの街道の入口)に建立した題目石塔の1つを日像の廟所に祀ったことから、宝塔寺と改名。
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仁王門をくぐると、山の傾斜に沿って参道が続き、正面に本堂が。
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本堂は1608年のもので、日蓮宗の中では京都最古。扁額が3つ並び、正面にご本尊・釈迦如来、左に日像上人像、右に日蓮上人像が安置。
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こんな法要も執り行われる予定。
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本堂南側の多宝塔。 京都市内に現存する多宝塔の中では最古のもので、応仁の乱の兵火を逃れ、1438(永享10)年以前に建立。
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その垂木や木組みの様子が、かなり至近距離で観察でき、見ごたえあり。
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本堂北側には七面山の山上にある七面社へと続く参道が。

ちょっと珍しい建造物、太鼓楼。元禄5年(1692年)創建。上部の出っ張ったところに太鼓があります。鐘楼の太鼓版のような。
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しばらく石段が続き、山中へ。
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日像上人廟。
その周りには、経一丸(日像の幼名)銅像や宮本武蔵の弟子・宮本伊織のお墓や三十番神、千仏堂、妙見堂など、お堂や祠が点在。
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さらに上にある七面社へ。
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七面大明神(七面天女)を祀る本殿手前の拝殿。
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その本殿の周りには、常富稲荷社、熊鷹大明神、瘡守大明神、天照大明神、清鷹姫大神など祀られています。
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下山する時、京都市内が少し見渡せる、なかなかの絶景。
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太鼓も青空をバックに、そのフォルムが見えます。
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塔頭である大雲寺では11月10日まで天皇陛下御即位奉祝・京都非公開文化財特別公開中。明正天皇御即位行幸図屏風や狩野探幽筆「真山水」など。

初訪問のお寺ですが、かなり見ごたえあり、伏見にもこんなお寺があったのか、と改めて驚きました。かなりオススメです!

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詳細情報

住所:京都市伏見区深草宝塔寺山町32
電話番号:075-641-1859
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