2024年10月4日 更新

【京都】10/1より秋の特別無料公開「新島旧邸」~同志社大学の創立者・新島襄と妻 八重の私宅

京都御苑の東隣に美しい邸宅があります。京都御苑の勇壮な威厳にも押されず、しっかりと存在感を固持するこちらの邸宅は同志社大学の創立者・新島襄と、その妻 新島八重が生活した私宅です。貴重な私宅が無料で公開され、自由に見学できますので、その様子をご報告します。

同志社大学発祥の地

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新島襄はこちらの邸宅で8名の教え子を相手に「同志社英学校」を開校しました。
これが後の「同志社大学」で、新島旧邸のこの場所こそが同志社大学発祥の地なのです。
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新島旧邸は毎週火・木・土に無料で公開されています。但し、見学自由ですが私邸内入ることはできません。
しかし、窓や扉は大きく開け放たれているので外からでも室内の様子を窺う事は可能です。
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和洋折衷のコロニアル様式の私邸

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新島旧邸の外観は和の日本家屋を思わせますが、コロニアル様式が取り入れられています。今でも大いに趣を感じますが、当時はとても珍しく注目を集めたことは想像に難くありません。
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応接室

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こちらは応接室です。
18畳ほどの洋間で、こちらは教室、職員室、会議室、大学設立募金事務室、教会の集会室など多目的で使われ、置かれている椅子やテーブルはその当時のものがそのまま残されているとのことでした。
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書斎

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こちらは新島襄の書斎で、机は新島襄が実際に使用していた机で、当時のまま残されているそうです。
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壁一面に本棚があり、生徒たちはここを図書室のように自由に利用していたといわれています。

新島八重が愛した「寂中庵」

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夫・新島襄の死後、八重は1階の洋間を改築して「寂中庵」を作りました。
会津出身の八重が純和風の生活を懐かしみ、私邸に茶室を設けた回帰は頷けます。
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「寂中庵」の室内は外からでは全容を見ることが難しく、どのような茶室で新島八重が晩年を過ごしたのかは窺えませんでした。
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しかし、新島旧邸では年に2回、春と秋に特別公開が行われるので、その時であれば「寂中庵」にも入ることができます。

秋の特別公開が10月1日より開催

ふだんは私邸内に入ることはできませんが、新島旧邸は春と秋の2回に特別公開が行われ、この時であれば私邸内を見学することが可能です。
外からでは全容が見え難い「寂中庵」にも入れます。
年に2回しかないチャンスですので、ぜひこの機会に、新島旧邸に足を運んでみてはいかがでしょうか?

基本情報

<新島旧邸>
 ◇通常公開日
  ・毎週:火・木・土曜日(祝日は除く)
 ◇特別公開日
  ・4月1日~5日(春の特別公開)
  ・10月1日~5日(秋の特別公開)
  ※その他、同志社大学創立記念日等にも公開日あり
 ◇公開時間
  ・10:00~16:00
  ※入館受付は15:30まで
 ◇入場料
  ・無料
  ※特別公開日も無料

アクセス

 ◇所在地
  〒602-0867
  京都府京都市上京区松蔭町
 ◇問い合わせ
  ハリス理化学館同志社ギャラリー事務室
  tel:075-251-2716 fax:075-251-2736
  E-mail:n-kyutei@mail.doshisha.ac.jp
 ◇電車
  ・京都市地下鉄:丸太町駅より 徒歩13分
  ・京阪:神宮丸太町駅より 徒歩9分
 ◇バス
  ・市バス:河原町丸太町より 徒歩4分
 ◇駐車場
  ・ナシ
  
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