2019年10月8日 更新

初公開!愛されて55年、千寿せんべいの美味しさの秘密に迫ります『鼓月』【京都和菓子】

京菓子の定番に君臨しつづける鼓月の顔とも言える“千寿せんべい” 創業以来初となる工場見学に参加させていただき鼓月の原点や歴史背景、社員の皆さまの 商品を作りあげるまでの弛まぬ地道な努力など、皆様に千寿せんべいの魅力を発信、詳しくお伝え致します。

“この味、この形”千寿せんべいの秘密に潜入

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京阪中書島から徒歩10分弱、田園風景の長閑なシーンを借景に威風堂々たる存在感をはなつ鼓月本社工場。
敷地内には商品販売の店舗も設けられています。
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今回スイーツに特化したインスタグラマー様や食通の方々と共に創業以来初となる姫千寿せんべい見学会に参加させていただく事に。
鼓月さんの長い歴史の中で一般の方向けの工場見学は初の試みと貴重な体験でした。

和モダンな正面玄関

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スタイリッシュさと和の風情がしっくり調和した正面玄関。
京情緒漂う気品ある空気感に包まれます。

職人の魂宿る工芸菓子

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エントランスにディスプレイされているのは全て職人さんの手仕事で作られる工芸菓子。
生花かと思うほどに繊細な造りにうっとりしてしまいます。

鼓月の歴史と千寿せんべい

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創業昭和20年、終戦の年に京都の街で産声を上げ京菓子處。
創業以来京都の和菓子店として第一線を走り続け、
クッキーのような口ほどけのよいヴァッフェル生地にシュガークリームを挟む、和洋のコラボレーションが特徴的な京都土産「千寿せんべい」が主力商品。
寺町二条には洋菓子工房KINEELも展開され益々成長し続ける和菓子店です。

千寿せんべいに込められたストーリー

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昭和38年の発売以来愛され続けるドイツ生まれのヴァッフェルを日本で初めて使用したヴァッフェル菓子。
キメ細やかなシュガークリームとヴァッフェル生地のマリアージュ、洋菓子と和菓子の中間ともいえる斬
この出色の美味しさを生み出し続け55周年を迎えた千寿せんべい。

そしてチャームポイントは波型の生地に飛鶴の影がモチーフのココア生地をプリント。
おめでたい情景を表現し、千代の寿ぎ(とこほぎ)を願って「千寿」と名付けられた縁起の良いお菓子。

初公開!千寿せんべい一号機

千寿せんべい一号機

千寿せんべい一号機

廊下にはほのかに甘い香りがし、工場見学のエントランスには
ドイツから輸入された千寿せんべい一号機が当時のお写真と共にディスプレイ。
当時の貴重な記録写真

当時の貴重な記録写真

光る匠の審美眼

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波型の生地にクリームをサンドし、軽やかな生地は独自製法の「千寿せんべい粉」を使用。
気温や湿度を見極め配合や焼き加減を微調整。
まさに職人の技と目利きにより、創り上げられる協調からなる匠の傑作。
製造担当の北川さん

製造担当の北川さん

今回は和菓子二課という千寿せんべいが作られている工程をパノラマ大で見学。
そして長年培われた経験をお持ちの製造担当の北川様よりご説明を交えつつ、千寿せんべいが作り上げられて行く工程を観察。
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ガラスサイドの壁には工程を拡大したモニターやライン工程の順番を印した掲示物と分かりやすいシグナル付き。
一枚一枚丹精込めて焼き上げる生地

一枚一枚丹精込めて焼き上げる生地

全国に販売される千寿せんべいは全てこちらの工場から製造梱包をこちらで行なっているそう。
ISOの厳しい基準を満たした撤退した衛生管理。
機敏な動きに無駄のないオペレーションされた作業行程は何時迄も眺めていられる程、お菓子好きには興味深い景色。
ガラス張りの工場内のお写真は企業秘密で撮影はNGとなりますが、廊下の風景から伝わる雰囲気をお伝え出来れば幸いです。

注目の的姫千寿せんべい

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姫千寿せんべいとは通常の千寿せんべいより小ぶりなひと口サイズの千寿せんべい。

現在7つあり、その種類は京都限定の有機抹茶、定番のシュガークリーム、ほうじ茶、神戸限定のプリンとキリマンジャロ、東京の苺ラズベリーが集結。

姫千寿せんべい人気投票

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見学の後は参加者全員で座談会を開催。
姫千寿せんべいのバリエーションは

製品の特徴や販売される地域など、
意見交換を交えながら実食し、一押しの姫千寿せんべいを決定して行きます。
ほろ苦さと豊かな風味の抹茶、ラム酒の鮮烈な香りが印象的な栗モンブランなどどれも個性豊かな美味しさ。
そして、集計結果はほうじ茶と栗モンブランが同票を獲得する接戦に。
スタンダードなシュガークリーム

スタンダードなシュガークリーム

こちらは定番のシュガークリームの姫バージョン。クリームは純度の高い糖粉を用いくどさのない
上品な余韻。
口どけの良いミルク感たっぷりのヴァッフェル生地との黄金バランス。

地域限定姫千寿せんべい

京都限定の抹茶

京都限定の抹茶

東京限定の苺ラズベリー

東京限定の苺ラズベリー

併設された伏見店

併設された伏見店

千寿せんべいをはじめとした
生菓子やお饅頭なども購入可能。
波型の生地が目を惹く、神楽坂限定どら焼き

波型の生地が目を惹く、神楽坂限定どら焼き

手土産でいただいた神楽坂 限定の鼓月どら焼きはヴァッファル生地と同じく波型。
しっとりとした生地と上品な餡のマリアージュを楽しめます。東京まで足を運ばなければ手に入れられないレアなどらやきですが、東京まで足を伸ばしたくなる美味しさです。
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千寿せんべい55周年を記念して西陣織とコラボレーションした雅なパッケージを展開。
こちらのデザインは最若手の西陣織図案化、島村一範氏が手がけた特注の図案となり今しか目にする事が出来ないプレミアムな装いで展開されています。
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包装と同じデザインのタペストリーは路面店にしかない見応えある芸術作品。
生で見ると立体的に浮かび上がる模様の美しさにうっとりしてしまいます。
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こんな楽しい工場見学いってみたい!と思われた方も多くおられると思いますが、
今回はの工場見学は特別なもので、今のところ一般公開はされていません。
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座談会でグランプリを獲得した姫千寿せんべいのほうじ茶と栗モンブランはInstagram上でキャンペーンが行われるそうでこちらも要チェックですね。

素敵すぎる鼓月の社員様

向かって左、商品企画部の福井さん、右は広報担当の佐藤さん

向かって左、商品企画部の福井さん、右は広報担当の佐藤さん

お写真は今回こちらの工場見学を率いてくださった若き有能な鼓月の社員さん。皆さま和気藹々、アットホームな社風も良い製品を作りあげる上で欠かせない要素の一つ。
時代のニーズに応えた趣向を凝らしたお菓子達は歴史を謳う競合店が多いなかでも、これほどまでの知名度を誇るのはやはり、秀でた味わいや斬新なアイディアがあっての事。
日々商品開発に全力を注がれているお姿を生で感じ益々、鼓月のお菓子の虜になりました。
皆を幸に幸せをもたらす鼓月の和菓子、今日のティータイムに如何でしょうか?

店舗情報

店名:鼓月 伏見店
住所:京都市伏見区横大路下三栖東ノ口11番地
営業時間:午前9時〜午後5時
電話番号:075-623-1671
定休日:日曜日
関連ページ:https://www.kogetsu.com/shop/kyoto/18.html

※工場見学の一般公開は行っておりません。
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