2021年8月6日 更新

世界遺産をアート空間に☆「チームラボ 東寺 光の祭 -TOKIOインカラミ」開催!【京都・東寺】

京都が誇る歴史的遺構、世界遺産でもある東寺で、アートプロジェクト「チームラボ 東寺 光の祭 -TOKIOインカラミ」が開催されます☆会期は8/6(金)〜9/19(日)まで☆

世界遺産・東寺が光のアート空間に

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世界的に評価の高いデジタルアート集団「チームラボ」。
京都では下鴨神社でのアート展で有名ですね。

今回は京都の歴史的遺構、世界遺産でもある東寺で開催。
日本一の高さを誇る木造塔の国宝、五重塔など、現存する平安京の遺構として1200年の歴史を持つ東寺が不思議なアート空間に生まれ変わります。

約1年間の準備期間を経て披露される、歴史的空間での最新のテクノロジーを駆使したアート作品群は圧巻。
開催前の内覧会の様子を紹介します。
それぞれの作品の紹介文は、チームラボのHPから素晴らしいメッセージをそのまま引用させていただきます。

自立しつつも呼応する生命の森

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自立しつつも呼応する生命の森 / Forest of Autonomous Resonating Life

高密度に立ち続ける光のovoid(卵形体)は、それぞれ自律している。ovoidは、人にかき分けられたり、風に吹かれたりして倒れると、立ち上がりながら光の色を変え、色特有の音色を響かせる。その周辺のovoidにも次々に呼応しは、同じ色に変化し音色を響かせながら、連続していく。光のovoidは、風が静かで人々が何もしない時、ゆっくりと明滅をはじめる。

ovoidの奥から光が押し寄せてくれば、向こうに人がいることを意味する。人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を普段より意識するだろう。
自然の風などでも反応するovoidも、人が行き交ってこそストーリーが始まる気がします。
それはこの場所の長い歴史であったり人を介してのさまざまな出来事。
たくさんの卵形体は”生命”をイメージさせ未来へと繋がって行く。
時空を超える感覚です。

瓢箪池に浮遊する呼応するランプ

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瓢箪池に浮遊する呼応するランプ / Floating Resonating Lamps in the

東寺には、日本一の高さを誇る木造塔である五重塔とともに池泉回遊式庭園の要素となっている瓢箪池がある。

瓢箪池の水面に浮かぶランプは、それぞれ自律し浮遊している。人がランプの近くを通ると、もしくは風に吹かれて傾くと、強く輝き音色を響かせる。その周辺のランプも次々に呼応し、光を輝かせ音色を響かせ、連続していく。

そしてその周辺の《呼応する木々》や《自立しつつも呼応する生命の森》に伝播し、連続していく。人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を、そして自然のふるまいを、普段より感じるだろう。

ランプは、風が静かで人々が近くにいない時、ゆっくりと明滅をはじめる。

ランプシェードは、ムラーノ・ガラス(ベネチアン・グラス)で制作した。
ovoidと同じく人を介して変化する空間。
周りの木々にまで伝播していく様は、より大きなスケールを感じさせます。

最新のテクノロジーで表現される空間を見守るのは、これまた当時の最新技術によって建立された五重塔。

金堂の反転無分別

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金堂の反転無分別 / Reversible Rotation in Toji Kondo

平安遷都とともに建立された東寺、金堂は、その本堂。
平安京の正門、羅城門を挟んで建立された東寺と西寺。796年に東寺が創建され、金堂は、最初に工事がはじめられた。以後、600年以上、都の正面でその姿を残し続けたが、1486年に焼失。現在の建物は、1603年に再建される。宋の様式を取り入れた天竺様と和様を合わせた桃山時代(16世紀後半)の代表的な建物である。

金堂に「空書」が書かれていく。「空書」は、作品空間の中を全て同一方向に回転しているが、「超主観空間」の特性として、視覚的には、左回転も右回転も論理的に同等となる。そのため、意識によって、書は、左回りにも、右回りにもなる。

「空書」とは、チームラボが設立以来書き続けている空間に書く書のこと。書の墨跡が持つ、深さや速さ、力の強さのようなものを、新たな解釈で空間に立体的に再構築し、チームラボの「超主観空間」の論理構造によって2次元化している。書は平面と立体との間を行き来する。
金堂に2次元的に映し出される”空書”は、垣間見る何かのメッセージやパワーを感じます。
威容を誇る金堂のシルエットの背景は”時”を感じさせない空が広がるのみ。
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講堂に咲く増殖する無量の生命

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講堂に咲く増殖する無量の生命 / Proliferating Immense Life in Toji Kodo

平安遷都とともに建立された東寺。823年、国立の寺院だった東寺を託された弘法大師空海は、密教という教えを伝えようとし、その中心的な建物として位置づけたのが講堂。講堂の中心が寺域の中心になるよう、密教の中心的建物として建てられた。
1486年に金堂、南大門などとともに焼失。金堂が桃山時代、南大門が江戸時代に入ってからようやく再建できたのに対し、講堂は焼失より5年後に、最優先で再建された。

講堂に、花々が、誕生と死を繰り返しながら増殖していく。増殖しすぎると、一斉に散って死んでいく。
また、人々が花々に近づくと、花々は散って死んでいく。

作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、人々のふるまいの影響を受けながら、永遠に変化し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。
”花”は人間の「煩悩と欲望」を象徴するかのように、美しさに惹かれて近づくと枯れていく。
”儚さ”をとても感じさせる作品。
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浮遊する、呼応する球体

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浮遊する、呼応する球体 / Floating, Resonating Spheres

光の球体は、それぞれ自律している。球体は、人が叩くと、もしくは、風が吹いた時、色を変え、色特有の音色を響かせる。その周辺の球体も次々と呼応し、同じ色に変化し音色を響かせながら連続していく。

光の球体は、風が静かで人々が何もしない時、ゆっくりと明滅をはじめる。
ovoidと仕組みは同じ。人を介して変化します。

卵形のovoidと比べるとこちらは”子供”や”大衆”を感じさせます。
素直に触ったり接したくなる作品です。
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ここ東寺は言うまでもなく京都の誇る世界遺産であり、歴史的建造物のある場所。

そういう場所での開催にあたって、さぞや苦労話あろうかとチームラボ担当者にお聞きしましたが意外とスムーズに、むしろ東寺側からの積極的な協力もあり上手く企画が進んだそうです。

実際に開催までの準備期間は約1年。
ですが急に立ち上がった企画ではなく、人の繋がりにおいての関係性はもっと遥か以前からあったようです。
「まさにご縁に感謝です」との事。

チームラボの表現したいものと東寺としての方向性が上手くマッチしたイベント。
ぜひお楽しみいただきたいと思います。

イベント 基本情報

【チームラボ 東寺 光の祭 - TOKIO インカラミ】

会期: 2021年8月6日(金) - 9月19日(日)

会場: 真言宗総本山 東寺(教王護国寺)  京都市南区九条町1

時間: 8.06(金) - 8.19(木) 19:00 -
    8.22(日) - 9.04(土) 19:00 -
    9.06(月) - 9.19(日) 18:30 -
    * 8.31(火)までは21:00閉場
    * それ以降の閉場時間は後日発表。

休み: 8.20(金)、8.21(土)、9.05(日)

問い合わせ: チームラボ 東寺 光の祭 事務局 0570‐200‐883(平日・土曜11:00~16:00)

詳細ページ: https://www.teamlab.art/jp/e/toji/
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千恋し 千恋し