京都が誇る歴史的遺構、世界遺産でもある東寺で、アートプロジェクト「チームラボ 東寺 光の祭 -TOKIOインカラミ」が開催されます☆会期は8/6(金)〜9/19(日)まで☆
自立しつつも呼応する生命の森 / Forest of Autonomous Resonating Life
高密度に立ち続ける光のovoid(卵形体)は、それぞれ自律している。ovoidは、人にかき分けられたり、風に吹かれたりして倒れると、立ち上がりながら光の色を変え、色特有の音色を響かせる。その周辺のovoidにも次々に呼応しは、同じ色に変化し音色を響かせながら、連続していく。光のovoidは、風が静かで人々が何もしない時、ゆっくりと明滅をはじめる。
ovoidの奥から光が押し寄せてくれば、向こうに人がいることを意味する。人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を普段より意識するだろう。
瓢箪池に浮遊する呼応するランプ / Floating Resonating Lamps in the
東寺には、日本一の高さを誇る木造塔である五重塔とともに池泉回遊式庭園の要素となっている瓢箪池がある。
瓢箪池の水面に浮かぶランプは、それぞれ自律し浮遊している。人がランプの近くを通ると、もしくは風に吹かれて傾くと、強く輝き音色を響かせる。その周辺のランプも次々に呼応し、光を輝かせ音色を響かせ、連続していく。
そしてその周辺の《呼応する木々》や《自立しつつも呼応する生命の森》に伝播し、連続していく。人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を、そして自然のふるまいを、普段より感じるだろう。
ランプは、風が静かで人々が近くにいない時、ゆっくりと明滅をはじめる。
ランプシェードは、ムラーノ・ガラス(ベネチアン・グラス)で制作した。
金堂の反転無分別 / Reversible Rotation in Toji Kondo
平安遷都とともに建立された東寺、金堂は、その本堂。
平安京の正門、羅城門を挟んで建立された東寺と西寺。796年に東寺が創建され、金堂は、最初に工事がはじめられた。以後、600年以上、都の正面でその姿を残し続けたが、1486年に焼失。現在の建物は、1603年に再建される。宋の様式を取り入れた天竺様と和様を合わせた桃山時代(16世紀後半)の代表的な建物である。
金堂に「空書」が書かれていく。「空書」は、作品空間の中を全て同一方向に回転しているが、「超主観空間」の特性として、視覚的には、左回転も右回転も論理的に同等となる。そのため、意識によって、書は、左回りにも、右回りにもなる。
「空書」とは、チームラボが設立以来書き続けている空間に書く書のこと。書の墨跡が持つ、深さや速さ、力の強さのようなものを、新たな解釈で空間に立体的に再構築し、チームラボの「超主観空間」の論理構造によって2次元化している。書は平面と立体との間を行き来する。
講堂に咲く増殖する無量の生命 / Proliferating Immense Life in Toji Kodo
平安遷都とともに建立された東寺。823年、国立の寺院だった東寺を託された弘法大師空海は、密教という教えを伝えようとし、その中心的な建物として位置づけたのが講堂。講堂の中心が寺域の中心になるよう、密教の中心的建物として建てられた。
1486年に金堂、南大門などとともに焼失。金堂が桃山時代、南大門が江戸時代に入ってからようやく再建できたのに対し、講堂は焼失より5年後に、最優先で再建された。
講堂に、花々が、誕生と死を繰り返しながら増殖していく。増殖しすぎると、一斉に散って死んでいく。
また、人々が花々に近づくと、花々は散って死んでいく。
作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、人々のふるまいの影響を受けながら、永遠に変化し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。
浮遊する、呼応する球体 / Floating, Resonating Spheres
光の球体は、それぞれ自律している。球体は、人が叩くと、もしくは、風が吹いた時、色を変え、色特有の音色を響かせる。その周辺の球体も次々と呼応し、同じ色に変化し音色を響かせながら連続していく。
光の球体は、風が静かで人々が何もしない時、ゆっくりと明滅をはじめる。
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それはこの場所の長い歴史であったり人を介してのさまざまな出来事。
たくさんの卵形体は”生命”をイメージさせ未来へと繋がって行く。
時空を超える感覚です。