かつて「亀岡銀座」と呼ばれた北町商店街に美術館があるのをご存知ですか?実は亀岡で唯一の美術館だそうで、今年で開館5年目。1/21まで無料の展覧会が行われていますのでご紹介します。
みずのき美術館は、母体である障害者支援施設みずのきの創立5年目に開設された絵画教室(1964年〜2001年)から生まれた作品の所蔵と展示、そしてアール・ブリュットの考察を基本に据えた美術館として、2012年に開館しました。
私たちは、アートを個人の深い内面からの発信ととらえ、作品を通してさまざまな「個」に出会い、そして人間の多様性の理解へと広がっていくことを期待しています。これまで50数年間、重い知的障害の人とともに歩んだ施設だからこそ、「物言わぬ人」の真の思いを伝えたい、と切実に願っています。
現代社会において、多くの幸福の仕組みが次々創りだされてもなお一層人々は真の幸福について探し続けなくてはならない状況に生きています。私たちは、その答えの手掛かりをアートに託しています。
みずのき美術館は、開館から5年目を迎えました。開館以来、所蔵作品であるみずのき絵画教室の作品に向き合いながら、アート表現とは何か、あるいはアートがもたらすこととは何かについて考えつづけてきました。そして、考えるときのパートナーにアーティストを積極的に迎え、創造することへの感覚的な共感を基本に据えることにより、多様な考察の糸口を得るよう努めてきました。
さて、「みずのきとわたし」という、作文の題名になりそうなこの素直な名前の展覧会に、3名のアーティストが集いました。長年にわたる制作活動のある時点で、重い知的障害のある人たちの絵画と出会うことになった3名それぞれの応答に、わたしたちも対峙したいと思います。
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大正時代に建てられ、理髪店として使われていた建物をリノベーション。古い柱や床に使われていた木板など上手く活用しながら、美術館として機能する空間へと生まれ変わりました。
実は亀岡には美術館と呼ばれる施設がなく、今もこちらが唯一の美術館なのだそうです。