2019年7月26日 更新

京の御大礼と登録25周年・世界遺産めぐり【京の夏の旅】

京都の夏は毎年暑い。観光地や友達との遊びにおいても“映え”スポットが多い京都人気はますます熱くなっているばかり。だけど今年の夏は違う意味でも京都はアツい。

世界遺産巡りを楽しもう!

“暑い京都は、上等だ。”をキャッチコピーに「京の夏の旅」キャンペーンを開催中。
その中でも今回は今年だからこそ熱い、定期観光バスLコース「京の御大礼と登録25周年・世界遺産めぐり」に参加してきました。今年の夏は令和初の夏!!秋の即位礼・大嘗祭が近づき更なる令和フィーバーに沸く前に、かつては京都で行われていた御大礼(即位礼・大嘗祭)に注目してみようという今回のツアー。この時期だけの普段は公開されていない文化財を目にすることができます。まさに今年だからこそ!御大礼に縁の深い場所で歴史を体感することで、更に秋の御大礼を知ることができるかも!?

まずは仁和寺 金堂・経蔵へ

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かつて即位礼が行われていた御所とゆかりのある国宝・仁和寺金堂。なぜならこの金堂は御所の紫宸殿を移築したもの。堂内の極楽浄土を表した絵は江戸時代に描かれたのに今も鮮やか!普段公開されていないからこその美しい金堂を目にすることができました。金堂の屋根の上には亀に乗った仙人が…なんていうかわいらしい発見も。
金堂横の経蔵には大きな八角形の柱?と思えばそこには小さな箱がびっしり。中にはお経が納められており、膨大な経典が納められた柱(輪蔵)を回すことで、経典を全て読んだ時と同様の御利益が得られると考えられていたとか。桜の名所として知られている仁和寺でしたが、今回の特別公開によって、違う印象を受けました。訪れたことがある人でもきっと楽しめることまちがいなしです。

食からも御大礼を体感しよう

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お昼は創業1855年、風格ある老舗料亭の西陣魚新さんで。西陣の町の中に突如現れる風情ある佇まいの外観。もちろんお料理からも京都の風情をたっぷりと感じることができました。それもそのはず、大正天皇と昭和天皇の即位大饗の料理を担当した料亭です。今回このツアーで頂けるお料理も、昭和大礼時の献立を元に考えられた特別なもの。一つ一つが丁寧に作られていることが、見た目からも味からも感じられるお料理でした。上皇様ご夫妻も御公務で京都に訪れた際には、西陣魚新の料理を召し上がったそう。京都だからこそ、今だからこそ、頂ける昼食に大満足でした。

神域まで入って本殿を間近に感じる

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京都三大祭の一つ、葵祭が行われることでも有名な上賀茂神社。神のつかいである馬が大きな鳥居の前で休日であれば迎えてくれます。上賀茂神社はなんといっても歴史の古い神社。風土記に記載される賀茂神話に上賀茂神社、下鴨神社の神様が登場します。そんな歴史ある神様がおられる本殿を神職さんの案内で参拝できます。しんとした中、厳かな本殿に圧倒されました。

上賀茂神社といえば葵のマークもかわいいですが、片山御子神社の絵馬がかわいい!

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片山御子神社は、上賀茂神社のご祭神の母を祀る神社。葵の葉っぱを模った絵馬には紫式部が。この片山御子神社には紫式部も通ったという言い伝えがあるからだそう。紫式部が源氏物語に書いたような情熱的な恋、良縁を結べるかも。良縁を祈り、色鮮やかな絵馬が沢山飾られている光景はそれだけで女の子のかわいいが詰まっていました。

もうひとつ上賀茂神社には最近できたおすすめスポットが

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今年4月にオープンしたての、「神山湧水珈琲」。広い境内を歩き疲れたときにおすすめです。すっきりとした味わいで飲みやすい珈琲でした。

※定期観光バス料金に含まれておりません。

上賀茂神社の次はつながりも深い下鴨神社へ

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木々生い茂る糺の森と朱塗りの社殿のイメージが強い下鴨神社。上賀茂神社同様歴史ある神社です。今回の特別公開では、本殿と神さまのお台所である大炊殿を拝観できます。
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鍋や釜などの調理器具や竈。神社の中に台所があることにびっくり。神様のためのお台所として人々が料理を作っていた光景が想像できる建物でした。神社とはまさに神様が住まう場所であり、神聖な場所。下鴨神社の壮大さと、日本人の文化に根付く神社との関わりを再実感できました。

最後はかわいい京都土産を探して

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1803年創業、京菓子の老舗・鶴屋𠮷信本店で美味しい京菓子と冷抹茶を頂きました。
饅頭には鳳凰の焼印が。鳳凰は中国の言い伝えから、天皇とは大変関わりの深いもの。御大礼にちなんだの特別な焼印です。見た目も楽しめ、もちろんお菓子としての味も申し分なし。色んな意味でアツい京都の夏の旅のなかで、ほっと一息できました。
お菓子を頂いた後は店内のお菓子を見てみるのもおすすめ。細工菓子の技術が優れている京都だからこその、かわいいお菓子が沢山並んでいます。写真をとってもかわいい、味もおいしいとなればお土産にはうってつけ。淡いピンクに水色、紫…かわいい京菓子に目移りするばかりで全部欲しくなっちゃいました。透明できらきらした羊羹のかわいさったら。まさに京都ならではのおすすめのお土産です。

京都がすでにアツいと知っている方にも、またこれから知るであろう方にも十分楽しめるツアーだと感じました。どこも初めて訪れたときと同じ感動が体感できるはずです。そしてバスの走行中も楽しめるのがバスツアーの醍醐味。家族や友人との観光では、すっかりスマホのナビに夢中で見落としがちな街並みに対しても、バスガイドさんが丁寧にお話してくれます。せっかく京都に来たなら、京都を味わい尽くすためにバスツアーを利用するのもいいかも。令和元年、今年しか楽しめない京都を、秋の御大礼前の暑い夏だからこそ楽しめる京都を、味わい尽くしてみるのはいかかでしょうか。
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