2024年5月1日 更新

【京都国立博物館】京都限定開催!日本美術史の巨匠たちが憧れた“画聖”特別展「雪舟伝説」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は東山区、京都国立博物館で現在公開中の京都限定開催の展覧会。日本画史上最も重要な人物・雪舟がいかに画聖と呼ばれるに至ったかを紐解く特別展。

京都限定開催の特別展

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東山区、東山七条にある京都国立博物館。ここで現在開催中の注目の特別展『雪舟伝説』。巡回なしの京都限定開催ということで、前々から待望し、待望しすぎて開催日前日に来てしまったほど(笑)
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フライングして来館した時には咲いていなかったツツジがちょうど見ごろを迎え、京博のシンボルと言うべき煉瓦造りの洋風建築・明治古都館によく映える風景を作り上げていました。

この明治古都館のほか、表門(西門)は1897年(明治30年)5月1日に「帝国京都博物館」として開館した重要文化財指定の建物。
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そして、今回の特別展が開催されている平成知新館。

ニューヨーク近代美術館 新館、東京国立博物館 法隆寺宝物館、豊田市美術館などを手がけた世界的建築家・谷口吉生氏設計の21世紀の建物。

そんな新旧の時代の建物が同じ敷地内に同居する、ちょっと面白い博物館でもあります。
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今回の特別展の音声ガイドには声優・山寺宏一さん。
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特別展会場はフロア3階から下る順路で1階まで全7章に分け、作品を展示。

今回の特別展、雪舟の代表作からマイナー作まで、さぞやいろいろと網羅された作品展になるのかと思いきや、展覧会フライヤーなどにも明記されているように『雪舟展ではありません』という、謎めいたフレーズ(笑)
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雪舟(1420~1506?)は日本美術史上最も重要な画家の一人。それは教科書でも掲載され、確認済み(笑)

本展では雪舟の国宝指定6点を展示し、それらがいかに優れているかということはもとより、その後の日本画史上を彩った巨匠たちが、いかに雪舟に憧れ、お手本にし、自身の作品に影響を与え、さらに日本画史にインパクトを与えたか。その歴史的積み重ねが、今日雪舟が“画聖”と呼ばれるほどの高評価につながったか、という流れを紐解きます。

具体的には、国宝6点それぞれの作品に対して、雪舟後継の桃山時代の雲谷派と長谷川派、江戸時代の狩野派などの、模造作品と照らし合わせ、その後の新しい絵画世界を切り開いていった様子をより分かりやすく展示。

個人的感想としては、雪舟作の国宝・秋冬山水図は迷いのない大胆な輪郭線とある意味元祖キュビズム的造形に圧倒。他、曽我蕭白はどこまでいっても曽我蕭白なんだな、とか(笑)

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展覧会順路の途中に設けられたワークショップ『めくって雪舟』では、雪舟に憧れた絵師たちが描いた富士山の絵を集め、誰の作品か絵画カードをめくって当てる、というもの。絵画カードは会場でも展示されている作品のカラーコピーになっており、スタッフさんからヒントを聞きながらじっくり観察すると、恐らく大体の方が全問正解すると思います。私も全問正解しました(自慢笑)
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おみやげにスタンプももらえ、より作品への鑑賞度が増します。
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特別展関連の物販も充実してました。
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手軽な記念品・ガチャ缶バッジ。
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雪舟伝説と和菓子『SHUKA』コラボの種菓子。ちょっとそそられました。

今回の特別展で日本画史の流れも理解でき、とても面白い切り口の特別展。会期は5月26日まで。お見逃しなく!

展覧会概要

展覧会名:特別展 雪舟伝説
会期:2024年4月13日(土)~5月26日(日) ※巡回なし京都限定開催
[主な展示替]
前期展示:2024年4月13日(土)~5月6日(月・休)
後期展示:2024年5月8日(火)~5月26日(日)
※会期中、一部の作品は上記以外にも展示替を行います。
会場:京都国立博物館 平成知新館
開館時間:9:00~17:30(入館は17:00まで)
休館日:月曜日
※ただし4月29日(月・祝)、5月6日(月・休)は開館、5月7日(火)休館
観覧料:一般 1,800円(1,600円)大学生 1,200円(1,000円)高校生 700円(500円)
公式サイト:https://www.kyohaku.go.jp/jp/
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