2021年6月1日 更新

【京都ぶらり】嵐山渡月橋スグの和菓子の歴史をたどる史跡「煎餅発祥の地」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は右京区、京都随一の観光スポットとして知られる嵐山渡月橋スグの場所、和菓子の名店の店先にある史跡。

唐から伝わった古い歴史をもつ和菓子『煎餅』発祥の地

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右京区嵐山エリア。渡月橋から北へ向かい、嵐電駅や飲食店、土産物店立ち並ぶ目抜き通り。

この日は平日の昼下がり。御覧の通りの閑散ぶり。緊急事態宣言に伴い休業するお店が多く、シャッター商店街のような様相。この時期としてはとても静かな嵐山。
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その途中にある創業明治41年の和菓子の老舗『老松』。その嵐山店。
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お店には、甘味を食べながら優雅に時間を過ごせる茶寮があり、いつもなら多くの観光客でにぎわっていますが、茶寮は休止中で菓子の販売のみされてるようでした。
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老松の看板菓子である、これからの季節にぴったりの夏柑糖も販売中。純粋種の夏みかん果汁と寒天をあわせ、その皮に再充填し冷やし固めた夏の涼菓。
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そんなお店の脇にある駒札。
普段ならあまり気づくことなく素通りするような目立たなさですが。この日はあまりの閑散ぶりもあって気づき、なんだろう?と。
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すると『煎餅発祥の地』と書かれています。

日本での煎餅の歴史は古く、大同6年(806)、唐に渡った空海が帰国後、山城国の住人であった和三郎に伝授したのが始まりとされ、葛根と米粉に糖蜜などをまぜて練り、亀の子型で焼いた「亀の子煎餅」を嵯峨天皇に献上。天皇はことのほか喜ばれ、和三郎は亀屋和泉藤原政重と号し、嵯峨御所御用達の菓子店に。

その後 煎餅は、小麦粉を主原料とした『瓦せんべい』と、もち米やうるち米を 原料とした『塩せんべい』の系統に分れて発展。

個人的には塩系の煎餅の方がシンプルで歴史が古いのかと思っていました。しかも、京都にその起源があったとは。ついつい見過ごしてしまいそうな史跡ですが、老松さんの和菓子と共に味わい尽くしたい場所ですね(笑)

基本情報

名称:煎餅発祥の地
場所:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町20(老松前)
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