2021年9月5日 更新

【京都ぶらり】偉大なる明治近代化産業の礎となった史跡「琵琶湖疏水煉瓦工場跡」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は山科区地下鉄御陵駅前にある史跡。明治時代に興った近代化産業、琵琶湖疏水に欠かせなかった煉瓦工場跡。

近代化産業の目玉・琵琶湖疏水事業の礎となったレンガ工場跡

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山科区三条通沿い、地下鉄・京阪御陵駅。その背後の山手には山科疏水も流れる場所。ここからさらに東へ行くと、駅名や地名『御陵(みささぎ)』の由来ともなる天智天皇陵があります。
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そんな御陵駅口。地下鉄利用者が終始行き来し、駅横には駐輪場もある場所ですが。
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そんな場所の傍らに立つ石碑。
この地下鉄駅口の建物も最初からこの石碑を建てるスペースを設計していたような。
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石碑には『琵琶湖疏水煉瓦工場跡』と書かれ、その側面には『平成元年十一月建之 京都洛東ライオンズクラブ』とあります。ということは、地下鉄御陵駅が開業したのが平成9年(1997年)なので、その以前からここにあったことになります。
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さらに、こんな案内石板。

都が京都から東京に移った明治時代、活気を失った京都の復興事業として、数々の近代化産業が興りました。その一つとして、明治18年(1885年)に進められた琵琶湖疏水工事。今も存在する琵琶湖疏水の遺構から、その様子がわかりますが、関連施設は当時レンガ造りの建設が採用され、それに伴い膨大な数のレンガを必要としました。

しかし当時の京都には大量の煉瓦を製造できる工場がなかったため、京都府は自前でレンガ供給をすべく、原料の採取と製品の運搬に便利なこの地を選び、煉瓦工場を新設。その規模、敷地13,471坪 、 工場10棟・窯場3棟 、 窯12ヶ所・煙突8基。工場は明治19年(1886年)7月から明治22年(1889年)10月まで稼働していましたが、この間約1368万7000個の煉瓦を焼き、そのうち約1073万600個が疏水工事に使用。
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その石板前には当時製造されていたレンガですかね。令和になった今でもこうして残り、さらに琵琶湖疏水関連のレンガ造り建築において、今も当時造られたレンガを見て取れます。
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疏水のレンガ施設の代表格といえば、南禅寺の水路閣がその一つですが、ここでもそのレンガが使用されたんでしょうかね。

現在、琵琶湖疏水は経産省・近代化産業遺産や文化庁・日本遺産のに認定されていますが、その礎とも言える建材調達の要となった場所です。

基本情報

名称:琵琶湖疏水煉瓦工場跡
場所:京都市山科区御陵原西町
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