2020年12月8日 更新

京都の門前菓子あぶり餅、『一文字屋和輔』と『かざりや』で食べ比べ【今宮神社】

あぶり餅は食べると病気や厄除けのご利益もあるので、『今宮神社』での参拝時は絶対セットで!

名物!門前菓子の「あぶり餅」

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あぶり餅とは長さ20cmほどの竹串に親指大にちぎった餅を刺してきな粉を付けて炭火で炙った後、溶いた白味噌のタレをからめたものです。
私はきな粉が好きなのできな粉だけでも満足ですが、白味噌とこんなに相性が合うと思わなかったです。上品な味で千利休が茶菓子として使用したのも頷けます。さらにあぶり餅を食べると病気や厄除けのご利益があると言われています。使用されている竹串は『今宮神社』の斎串(いぐし)が用いられていて、これは『今宮神社』で行われる「やすらい祭」が関係しているからだそうです。お祭りで鬼の持つ風流花傘の下に入るとご利益があることにちなんでいます。美味しいだけでなくご利益もあるあぶり餅。そういう話を聞くとさらに食べたくなります…!

"あぶり餅" を食べ比べ

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『今宮神社』で参拝する際は門前菓子のあぶり餅もセットで!聞くところによると、あぶり餅を目当てに『今宮神社』へ来られる方も多いとか。
東門を出たところに向かい合わせで『一文字屋和輔』と『かざりや』があります。あぶり餅を全て食べてもおもち1個分ですので、せっかくなら食べ比べしてみてください!

『一文字屋和輔』

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まずは『一文字屋和輔』へ。通称「一和」と呼ばれていて、平安時代から製法を変えず1000年もの間続く老舗中の老舗。日本最古の和菓子屋と言われています。
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私たちはこのあとの『かざりや』を考えてシェアしました。さて、初めてのあぶり餅は香ばしくて優しい味で美味しかったです。思っていたより甘味が少ないので1人前食べれたかも。
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『あぶり餅 本家 根元 かざりや』

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『一文字屋和輔』と比べると歴史は浅いのですが、それでも400年続いている老舗のお茶屋。向かい合わせで同じくあぶり餅を提供しているだけでもすごいのですが、値段や営業時間、定休日まで一緒で揉めなかったのかなと勝手に心配しちゃいました…ただ、味はそれぞれ違うので、食べ比べはもちろん、好みやその時の気分で選べる楽しさがあります。
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今回も1人前を2人でシェア。味が違うと聞いていましたが本当に全然違って、『かざりや』の方が甘くて柔らかかったです。こんなに違うと思わなかったのでびっくりしました。
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どちらも甲乙つけがたい!

私は『一文字屋和輔』と『かざりや』のどちらも選べないので、次に行った時も両方食べます!風情ある京町家の店構えできな粉をコロコロ付けていたり、備長炭で餅を炙っていたりしていて、まるで時代劇の世界に飛び込んだみたいでした。「ほんまに令和?」と思う光景が広がり、なんとも言えない雰囲気を存分に感じられます。江戸時代から守り継がれた味をこの時代でも食べることができて幸せでした。

詳細情報

『一文字屋和輔』
住所:京都府京都市北区紫野今宮町69
時間:10:00~17:00
定休日:水曜日(※1日、15日、祝日が水曜の場合は営業、翌日休業)

『あぶり餅 本家 根元 かざりや』
住所:京都府京都市北区紫野今宮町96
時間:10:00~17:00
定休日:水曜日(※1日、15日、祝日の場合は営業、翌日休業)
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