2020年4月7日 更新

【2020京都桜情報】“桜寺”と称される伏見の隠れた名所!薄墨色の『墨染桜』必見「墨染寺(ぼくせんじ)」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は伏見区墨染にある“桜寺”と称される、知る人ぞ知る地元民御用達の桜の名所。境内にはその名の由来となる『墨染桜』が開花中。

京都では珍しい薄墨色の『墨染桜』のある“桜寺”

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伏見区墨染。京阪墨染駅からもスグの場所。
前々から桜の咲く季節に訪問したいと思っていたお寺。なんでもこの地の地名にもなり、さらに京都では珍しい薄墨色の桜があるということで。
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山号を深草山と号する日蓮宗寺院。
もとは清和天皇の貞観16年(874年)に建立された貞観寺の旧跡で、天正年間(16世紀後半)、増長院日秀上人が豊臣秀吉にこの地で日蓮宗の寺を再興すること許され、墨染櫻寺として再興。

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寺名の由来は平安時代までさかのぼり、上野岑雄(かむつけのみねお)が友人である藤原基経(ふじわらのもとつね)の死を悼み、「深草の野辺の桜し心あらば今年ばかりは墨染めに咲け」と歌ったところ、境内の桜が喪に服したかのように墨染色に咲いたという伝説からなる。
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こじんまりとした境内で、参拝客は地元民の方が中心で、わざわざめがけて来たという雰囲気でもなく、買い物の途中や周辺に来たついでに立ち寄った、というような雰囲気。
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この辺はソメイヨシノ中心ですかね。ほぼ満開の様子。
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本堂前には日蓮上人の像も。
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本堂前。ガラス戸に桜が写っています。そして扁額には“桜寺”と書かれています。
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もうすぐ4月8日、お釈迦様の誕生日である花祭りの日が近いということで、こんな花御堂が設置。堂の中に水盤を置いて釈迦の立像を中央に安置。水盤は甘茶で満たされ、参拝者は立像に甘茶を注いでお参り。
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で、本堂の西側に墨染桜の表示。
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まだ低木ですが、こちらが4代目の墨染桜。
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薄墨色と聞いていて、岐阜県根尾の淡墨桜のようなくすんだ色を想像してましたが、それほどの様子もなく、大きめの花。7~8分咲きといったところでしょうか。
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それ以外の桜品種もあり、黄桜でしょうか。こちらも満開に近い状態。
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さらには八重桜。
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江戸時代に歌舞伎役者の2代目中村歌右衛門が寄進した手洗鉢「墨染井」も。
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周辺は商店街になっていて、そんな一角にある隠れ家的桜寺。静かにひっそりと桜を愛でるのにふさわしいお寺です。

墨染寺へのツイート

詳細情報

住所:京都市伏見区墨染町741
電話番号:075-642-2675
拝観時間:7:00~17:00
拝観料:境内無料
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