2022年4月12日 更新

【2022京都桜最新】伏見の“桜寺”と称される地名由来の『墨染桜』、名所「墨染寺」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は伏見区墨染にある“桜寺”と称される、知る人ぞ知る地元民御用達の桜の名所。境内には地名や寺名の由来となる『墨染桜』が。4月10日時点の様子。

地名や寺名の由来となった“墨染桜”の咲くお寺

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伏見区墨染。京阪墨染駅からもスグの場所。
もうそろそろ桜のシーズンも終盤と思いつつ訪問。なんでもこの地の地名にもなり、さらに京都では珍しい薄墨色の桜『墨染桜』のあるお寺『墨染(ぼくせん)寺』。

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山号を深草山と号する日蓮宗寺院。
もとは清和天皇の時代、貞観16年(874年)に建立された貞観寺の旧跡で、天正年間(16世紀後半)、増長院日秀上人が豊臣秀吉にこの地で日蓮宗の寺を再興すること許され、墨染櫻寺として再興。
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寺名の由来は平安時代までさかのぼり、上野岑雄(かむつけのみねお)が友人であった藤原基経(ふじわらのもとつね)の死を悼み、「深草の野辺の桜し心あらば今年ばかりは墨染めに咲け」と歌ったところ、境内の桜が喪に服したかのように墨染色に咲いたという伝説からきているんだとか。
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境内。ソメイヨシノはほぼ終わり、時折風が吹くと花びらを散らしていて、すでに新葉も目立ち始めていました。先週末には夜のライトアップもされてたようで、その片付けをされてる業者さんもいたり。
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本堂のガラス戸には桜と日蓮上人像の背中が写り、扁額には“桜寺”と書かれています。
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境内にはソメイヨシノや墨染桜以外の品種もあり、八重桜は旺盛な様子。
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さらに黄桜は見ごろを迎えていました。
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三代目墨染桜はすでにほとんど散っていましたが、こちら四代目はまだ花もつけていました。墨染色の桜と聞いていて、岐阜県根尾の淡墨桜のようなくすんだ色を想像してしまいますが、そんな印象もなく鮮やかな桜色。あくまでも伝説ということなのでしょうか(笑)
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一瞬突風が吹き、桜吹雪に。

この辺りの住民らしき方がランニングや買い物ついでに訪れ、桜を愛でられている様子を見かけました。日常の風景の中で春を感じる、そんな身近な桜の名所。こじんまりとした佇まいが落ち着くお寺でもありました。

詳細情報

名称:墨染寺
場所:京都市伏見区墨染町741
電話番号:075-642-2675
拝観時間:7:00~17:00
拝観料:境内無料
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