宮沢りえ主演で話題の映画「湯をわかすほどの熱い愛」。『チチを撮りに』で各賞を受賞、注目を浴びる中野量太監督の初の商業映画として話題を集めています。この中野監督、生まれも育ちも京都で根っからの京都人なんですよ!
銭湯「 幸 さち の湯」を営む幸野家。しかし、父が1年前にふらっと 出奔(しゅっぽん)し銭湯は休業状態。母・双葉は、持ち前の明るさと強さで、パートをしながら、娘を育てていた。
そんなある日、突然、「余命わずか」という宣告を受ける。その日から彼女は、「絶対にやっておくべきこと」を決め、実行していく。
○家出した夫を連れ帰り家業の銭湯を再開させる
○気が優しすぎる娘を独り立ちさせる
○娘をある人に会わせる
その母の行動は、家族からすべての秘密を取り払うことになり、彼らはぶつかり合いながらもより強い絆で結びついていく。そして家族は、究極の愛を込めて母を葬(おく)ることを決意する…
『映画監督になる』と、京都の飲み屋のトイレの壁にマジックで書き残し上京したのが、23歳の3月末でした。
今日、あれから19年と7ヶ月目の朝を迎えました。昨日の雨で地面は濡れていて、雲の合間から少し青空が見えています。何となく、僕らしい朝だなって思っています(笑)
約20年間は山あり谷ありで長かったけど、この年月が、経験が、僕に、今回の映画を作らせてくれました。今の僕の全てを注ぎ込んだ映画です。
素晴らしき俳優陣もスタッフも、それぞれの人生の月日を歩んできた、今だからこそ撮れた映画になっているんじゃないかと思っています。それくらい、皆の今に懸ける思いが注がれた映画を撮れたこと、幸せであり誇りに思います。
さあ、映画は観てもらって初めて映画になります。大切に大切にお客さんに届けます。
本日、映画『湯を沸かすほどの熱い愛』が公開になりました。
家族の熱い熱い愛の物語です。
是非、劇場で観て下さい。
やっぱり映画が好きです。
中野量太
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小説やマンガが原作になる作品が多い中、中野監督書き下ろしの完全オリジナル脚本。
宮沢りえもオダギリジョー脚本を読み出演を即決したそうで「こんなに練られた脚本は見たことがなくてすぐに『やりたい』と思いました」とはオダギリジョーのコメント。
公開前から楽しみにしていたので初日に張り切って鑑賞してきましたが、家族愛を描いた作品なのですが、凝った伏線とまさかの展開に衝撃!
そういう意味のタイトルだったのか!と最後にわかる本当の意味にも衝撃!(笑)
悲しんだけど何だかハッピーエンドな感じさえする、そんな不思議な作品です。
笑いあり涙あり、衝撃的だけどいろいろ考えされられました。