2022年11月21日 更新

【京都アート】嵐山渡月橋を望む『福田美術館』で共同開催展覧会「芭蕉と蕪村と若冲」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は右京区嵐山渡月橋を望む好立地な美術館で、現在開催中の展覧会に行ってきました。

京都随一の観光スポット嵐山渡月橋も望める美術館

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右京区嵯峨天龍寺にもほど近く、すぐ目に前には大堰川が流れ、さらにその下流には渡月橋も見える立地。

そんな場所に2019年にオープンした『福田美術館』があります。京都の実業家・福田吉孝氏の収集品を収蔵展示する美術館。以前から知り合いにオススメされていた美術館。さらに現在開催中で、嵯峨嵐山文華館との共同展覧会となる『芭蕉と蕪村と若冲』がずっと気になっていて、ようやくやってきました。
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最近俳句にハマり、つい先日松尾芭蕉の出生地・三重県伊賀上野の生家にも訪れ、さらに与謝蕪村が一時期過ごした京都府宮津市の蕪村ゆかりの地をめぐったこともあり、ある程度予習した状態でやってきました(笑)

ですが、美術館のコンセプトとして「たとえ美術に詳しくない方が見ても、感動を与えられるような」作品を中心に集められていて、誰もがとっつきやすい構成になっているとか。
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美術館は1、2階に展示室があり、さらにカフェやショップもあります。

カフェは美術館利用者のみ飲食できるため、紅葉時期に混雑必至の嵐山で、しかも渡月橋を見渡せるロケーションで、比較的ゆったりと食事できます。
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美術館の建物自体も興味深い設計になっており、建築設計は東京工業大学教授・安田幸一氏が担当し、この階段の吹き抜け構造は京町家の要素を取り入れ、展示室は蔵をイメージして設計されたとか。
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さらに、全面ガラス窓には網代模様が施され、日が差すとその陰を廊下に落とし、面白いスペースになっています。
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まずは1階。
驚きなのが、今回に限りなのかいつでもそうなのか、フラッシュ不使用であれば撮影可能とのこと。俄然興奮します(笑)
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しかも、高透過率で継ぎ目なしのガラスケースに展示され、さらにガラス面からかなり近距離に展示されているため、作品の細部がよりクリアに見えます。
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江戸時代中期、京都が生んだ天才画家・伊藤若冲の作品。
その構図の大胆さ。まるで一筆書きのようなシンプルさでありながら、その完成度と時代を超えたデザイン性の高さ。こんなにしっかりと若冲の作品と対峙できるのも貴重ともいえたり。
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方や、若冲と同じ時代に大阪で生まれ、俳人でもあり画家でもあった与謝蕪村。俳人・松尾芭蕉を敬愛し、著名な俳句集『奥の細道』にインスパイアされ、自身もその足跡を辿りながら東北地方を周遊し、絵を宿代の代わりに置いて旅をするような修行を重ねた蕪村。

個人的に、蕪村の描く人相画が大好物で、ちょっとヘタウマ風の素朴な感じがなんとも微笑ましく親近感をおぼえます(笑)
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そして2階。ゆったりと静かに鑑賞できるのも◎
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若冲作品が令和の今見ても、新しさを感じるというか、カッコよすぎるというか。
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そして一番の注目は、松尾芭蕉直筆『野ざらし紀行図巻』。これが再発見されたことを記念し、今回の共同展覧会につながったという貴重な作品。江戸、伊勢、奈良、京都の道中の様子を俳句と挿絵とともにつづった絵巻状になった作品。
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作品の中の解説が、この上なくわかりやすく、確かに俳句になじみがない方や美術鑑賞慣れしてない方でも楽しめるように工夫されています。
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そして、与謝蕪村の描いた松尾芭蕉。リアルな芭蕉像を見たことありますが、それよりも愛嬌のある芭蕉になっていて、蕪村にかかると人物画が皆愛嬌の塊のように描かれ、さらに蕪村愛が深まります(笑)
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ショップでも関連グッズが販売されています。

嵯峨嵐山に来て、美術鑑賞する発想が今までありませんでしたが、これはいいところを見つけたな、と。まだ来館したことのない方はぜひ足を運んでみてください。満足度大です!

詳細情報

展覧会名:芭蕉と蕪村と若冲
会場:第2会場 福田美術館(京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3−16)
会期:2022年10月22日(土)~ 2023年1月9日(月・祝)
  前期2022年10月22日(土)~11月28日(月)
  後期2022年11月30日(水)~2023年1月9日(月・祝)
開館時間:10:00〜17:00(最終入館 16:30)
     *11月12日(土)から12月4日(日)までは17:30閉館(最終入館17:00)
休館日:11月29日(火)(展示替)年末年始(2022年12月30日~2023年1月1日)
入館料:一般・大学生:1,300(1,200)円 高校生:700(600)円 小中学生:400(300)円 障がい者と介添人1名まで:700(600)円
※( )内は20名以上の団体 料金
※幼児無料
公式サイト:https://fukuda-art-museum.jp/
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