2021年2月1日 更新

【京都吉田神社】コロナ禍で静かな2021節分祭☆124年ぶりの『2月2日』節分の日

おおきに~豆はなどす☆今回は左京区吉田にある吉田神社。京都一大風物詩でもあり、今年は124年ぶりに『2月2日』節分の日ということから、1日前倒しの節分祭。

例年より1日前倒しの吉田神社節分祭

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左京区吉田。京都大学吉田キャンパスも参道の途中にある、吉田神社。京都で節分祭といえば、まず筆頭に挙がってくる神社。吉田神社の節分祭は京都一大風物詩とも言えます。
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室町時代からとり行われる節分祭。毎年50万人近くの参拝客でにぎわう一大行事。東大路通りから吉田神社にかけて毎年露店が出店し、お祭りらしい雰囲気なんですが、新型コロナウイルス特措法に伴う緊急事態宣言が京都府に再発令されたことに伴い、露店はありません。
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こちら、鳥居をくぐった参道内も露店なし。節分祭とは思えないような光景ですが。

今年は1897年以来124年ぶりに立春が2月3日となり、2日が節分となることから、節分祭も1日前倒しで、1日が前日祭、2日が当日祭、3日が後日祭に。

なんでも立春は2月4日に固定されたものではなく、年によっては3日や5日に変わることも。というのも、地球が太陽の周りを1周する公転には365日と約6時間を要し、その6時間のズレをうるう年で調整していますが、それでもわずかな時間のズレが生じているため、立春が変動することも。

ちなみに、2025年からは4年ごとに2月2日立春が続き、今世紀末にかけて頻度が増えていくとか。
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毎年、前日祭に鬼が登場し多くの参拝客が境内を埋め尽くす「追儺式(鬼やらい神事)」、さらに当日祭夜に古いお札などを燃やす「火炉祭(かろさい)」も中止に。創建以来、神事の中止は初めてとのこと。
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ほぼほぼ地元民だけの参拝なんでしょうね。こんなに空いてる吉田神社節分祭も珍しいというか。
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境内の様子。参拝客が少ない分、参拝しやすくはあるのですが。
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奥には御祈祷所、その隣に拝殿。
この時、舞妓さんも参拝されていました。コロナ禍で花街はどこも苦境で大変だとお察しします。
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例年なら古いお札を納め、火炉祭の炉となるスペースですが、設置されていません。
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それでも毎年恒例の抽選券付き福豆は健在。こうして賞品が陳列されています。
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抽選会は4日とのこと。
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そして、節分祭の時だけ授与される神符・疫神斎。くちなし色は、古くより魔除けの力があると言われ、玄関先に貼ると厄除効果絶大の御札。さらに福豆もいただきました。
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さらに境内にある神社を参拝。
こちらは御菓子の神様・菓祖神社。果物の祖と言われる橘(のちに品種改良されみかんに)を日本に持ち帰ったとされる田道間守命と、日本で初めて饅頭をつくったとされる林浄因命の2神を菓子の祖神として祀る神社。

毎年、和菓子の老舗の方が境内でお茶やお菓子を振舞われていますが、今年は中止。とても寂しい境内。
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さらに料理飲食の神様・山蔭神社。
吉田神社の創始者であり、平安時代前期の公卿だった藤原山蔭卿を祀る神社。

清和天皇貞観元年(859年)、奈良春日大神を勧請し、平安京鎮護の神として吉田神社を創建。あらゆる食物を調理調味づけた始祖であり、古来包丁の祖、料理飲食の祖神として信仰を集め、特に飲食関係の方がこぞって参拝されています。こちらでも毎年年越そばが振舞われていますが中止。

今年は異例づくしの節分祭ですが、来年は新型コロナの影響なく神事が滞りなく執り行われることをお祈りします。

ヨ~イヤサ~♪

詳細情報

名称:吉田神社
場所:京都府京都市左京区吉田神楽岡町30
電話番号:075-771-3788
関連URL:http://www.yoshidajinja.com/
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