2019年11月9日 更新

【2019紅葉 限定公開】奥嵯峨野に静かに佇む小倉百人一首の地「厭離庵(えんりあん)」【嵐山】

嵐山の奥座敷にある厭離庵は通常非公開ですが、毎年紅葉時期に限定で庭園公開されています。(11月1日~12月7日)血のように赤い紅葉としても有名で、真っ赤に染まった紅葉が一面に敷き詰められた風景は見事です!今年も真紅の紅葉が見れることを願いつつ・・・過去の12月上旬に訪れた時の画像と共に庭園中心に紹介します。

小倉百人一首の地で真紅の紅葉を愛でる 厭離庵(えんりあん)

毎年京都市内でも屈指の赤い紅葉を眺めることが出来る厭離庵。
嵯峨野にある臨済宗天龍寺派の寺院で、通常非公開、紅葉の時期のみ一般公開されています。
藤原定家の小倉山荘跡で、定家が百人一首を撰したところとも言われています。
その後に荒廃し、江戸中期に冷泉家が修復、その後再び荒廃し、明治に入り復興、昭和43年に白木屋社長が仏堂と庫裏を建立し、現在に至る尼寺です。

嵯峨小学校から清凉寺西門を抜けて、祇王寺などへ向かう奥嵯峨野への道沿いに入り口があります。
こんな看板が立ててありました。
参道の竹林

参道の竹林

住宅に挟まれた参道。風で揺れる竹林の音、鳥のさえずり…異空間へ行くような気持ちになります。
山門付近

山門付近

こちらで拝観料を支払います。
既にここでも素晴らしい紅葉が・・・
期待してしまいます!
時雨亭 付近

時雨亭 付近

小倉山荘には時雨亭とよばれる茶室があったそうで、大正12年に厭離庵にも造られたそうです。
こちらは待合でしょうか。
はらはらと散った紅葉が茅葺に敷き詰められていました。
 (169247)

書院へ向かう石段。
雨上がりに行くと、石段も散った紅葉もしっとりして、何とも美しい。
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たぬきさんがお出迎え。
私が参拝する時はいつも赤い紅葉が頭に乗っています。
愛くるしいですね!
真っ赤な紅葉に囲まれて幸せそうに見えます。
書院前に拡がる紅葉

書院前に拡がる紅葉

真っ赤です。
書院に覆いかぶさるように真紅の紅葉が拡がっています。
茅門

茅門

庭園の入り口にある茅門。
この門があることで、風情が増します。
茅門に積もった紅葉が雅やか、時折日が差していました。
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紅葉の近くにある手水鉢と石灯籠。
苔むしていて、真紅の紅葉と相まって風流な秋の美景です。
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茅門付近から。
一面に拡がる真紅の敷き紅葉と石灯籠。書院に腰掛けて眺めることもできます。
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庫裏入口付近の手水鉢。
昔の火鉢のような形ですね。
色付いた紅葉が浮かべてあって、雅やかです。
 (169276)

書院裏手からの風景。
真紅の紅葉と石灯籠の風景が額縁に収まったようで、美しいです。

今年は紅葉の色付きが遅めだと聞きますが、深まる秋に真紅の紅葉が見れることを願いたいと思います。

京都の風情を存分に感じることができる厭離庵へ是非立ち寄られてはいかがでしょうか?

厭離庵 へのツイート

詳細情報

名称:厭離庵 えんりあん
住所:京都市右京区嵯峨二尊院門前善光寺山町2
電話番号:075-861-2508
拝観時間:9:00~16:00
拝観料:500円
関連ページ:https://ja.kyoto.travel/tourism/single02.php?category_id=7&tourism_id=512
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