2022年2月13日 更新

【移転オープン】京都和漢薬老舗を継承し注目☆タタムなんてもったいない「平井常榮堂薬局」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は創業320年を誇る和漢薬老舗から業務を引き継ぎ、左京区高野に移転オープンし店の歴史をつないた和漢薬局。

江戸時代創業の和漢薬老舗のミラクルなお店継承物語

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以前、左京区川端二条下がった場所にあった創業320年の歴史誇る和漢薬店『平井常榮堂薬房』。その長きにわたる営業に幕を閉じるという衝撃ニュースに、地元新聞にも取り上げられ、私も最後の営業日に取材させていただきました。江戸時代から続くお店で、その当時からの趣き残す店内はまるで時代劇に登場するような佇まいでした。

で、ここまでの話なら悲報で終わってしまうわけですが、かなりレアなケースでここから朗報につながっていきます。
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もともと大学で漢方や生薬の勉強をし、将来的に京都市内で漢方薬局を開業したいと考えていた一人の女性薬剤師。平井常榮堂薬房にかねてから興味があり来店し、店主と話しをしている間に意気投合。そこで店主に見込まれ、後継者がおらず危うく廃業する予定だった店を血縁でもない女性薬剤師が引継ぐことに。ちょっとミラクルのようなこの継承話が話題になっていました。

そして、その女性薬剤師が昨年11月、左京区高野に業務を引き継いでオープンした『平井常榮堂薬局』がこちら。
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店内には先代のお店から引き継いだ小物や道具、家具もあり、以前のお店の様子が偲ばれます。
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和漢薬やハーブのお茶ですかね。お店でも試飲できるような雰囲気でした。

以前のお店は江戸時代から続く店構えがあまりにも立派すぎて凄すぎて、なかなか立ち寄るにも勇気のいる雰囲気でしたが、なんとも敷居が低く居心地の良さを感じるのが現在の店主さん流の店づくり。若い方でも気軽に相談できるような雰囲気です。
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そして、今回はこれを求めてやってきました。以前のお店でも購入した薬草の入浴剤、こちらでもしっかり継承されています。薬草に関しては今も先代がつくって取り揃えてくださっているとか。心強い味方ですね。取り扱う薬草も50種類以上あり、ここまで品ぞろえのいいお店もなかなかありません。しかも大体1袋80円と割安。
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そして、こちらが女性薬剤師の古川さん。

とても穏やかに傾聴し、わからないことをすぐさま辞書を引用して調べてくれたり、誠実で信頼を置ける雰囲気の方。先代が安心して店の引継ぎを託されたのもわかるようなお人柄。

そして、余談ですが2月13日今夜10時半から放映予定のBSテレビ東京『タタムなんてもったいない!』という番組で、この平井常榮堂薬局の業務引継ぎの物語が紹介されます。興味ある方はぜひご覧ください!

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で、今回の戦利品がこちら。かなり種類こまかめですが(笑)
私のいろいろな薬草入浴剤を試したい、という無茶なお願いにおだやかに応えてくださり、いろんな薬草をチョイス。橙皮、くろもじ、霊芝など通常の入浴剤ではあまり見かけないものもあり、興味津々で選んでみました(笑)
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さっそく週末、自宅で試用。
薬草の入浴剤はいきなり湯舟に投入するより、あらかじめお鍋で炊いて煮出してから投入するほうが抽出効率いいのでこんな風に。平日は自宅でもなかなか長時間入浴すること叶いませんが、週末ならこうして薬草風呂にしてゆっくり入浴を楽しめます。その薬効で日ごろの溜まった疲れを癒し、手軽に自宅で外湯感覚を味わえます。特にこのコロナ禍で、公共の入浴施設に行くことに抵抗を感じる方には最適かもしれません。

私もそうですが、病院で診察してもらうほどではないけど、なんだか身体の不調を感じる、という方って意外と多いと思います。そんな方こそぜひ訪れていただきたいお店ですね。

詳細情報

名称:平井常榮堂薬局
場所:京都市左京区高野西開町21−5
電話:075‐741‐8167
営業時間:10~18時
定休日:木・金・祝日
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