2020年6月6日 更新

【京都名庭めぐり】今すぐ行くべき!京都御苑内に広がる絶景の池泉回遊式庭園☆「仙洞・大宮御所」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は上京区、京都御苑内にある仙洞御所。御所内にある池泉回遊式庭園は広大な敷地と見どころに富み、新緑が映える絶景スポット。

市内の中心に居ながら広大な絶景の名庭を☆

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上京区、古都・京都の中心に位置し、そのシンボル的存在でもある「京都御苑」。地下鉄でもアクセスでき、街中にもかかわらず四季折々で自然を満喫できる市民憩いの場。
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その御苑内の東側に位置する仙洞・大宮御所。以前からずっと参観したいと思いつつ、いい季節を見計らって今回新緑シーズンにちょうどいいかと。

当日ここ現地で確認し、空きがあれば参観も可能ですが、今回はネットで予約して。参観はナビゲーターと一緒に回るツアー形式で、集合時間が設定されています。午前は予約参観者、午後は当日申し込み参観者中心。
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参観前に入り口で、新型コロナウイルス対策で体温チェック。
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さらに進むと待合い室があり、ここでツアー開始時刻まで待機。待合いスペースに設置されている長椅子には3密防止対策も。
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そして、御所内の立体マップ。
1630年後水尾上皇とその后の東福門院のために造営。敷地内は退位した天皇(上皇)のための「仙洞御所」と上皇の后の「大宮御所」で構成され、かつては天皇と后が同居せず、別棟で過ごされる習わしだったんだとか。
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まずは参観入り口から、順路に沿って歩いていくと大宮御所の御車寄に。ここが建物への玄関口。

仙洞御所・大宮御所は、1854年に火災で主要な建物が焼失。仙洞御所の建物は再建されないまま現在に至り、大宮御所は1867年に整備。現在でも天皇皇后両陛下が京都に来られた際の御宿泊所として用いられ、京都迎賓館ができるまでは国賓もここで宿泊されていたとか。
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さらに順路を進み、その途中にあるフェンスで覆われた場所。
こちら、つい最近話題になった豊臣秀吉新城跡。かつてこの場所に豊臣秀吉が城を築いていたことが発掘調査で判明。現在はすでに埋めなおされ、公開予定はないとのこと。
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大宮御所南庭。松竹梅で構成されたお庭。
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その先にある広大な北池。庭園全体は池泉回遊式庭園になっていて、池のまわりを散策しながら四季折々の風景を楽しむことができる構成。

当初は小堀遠州の作庭でしたが、のちに後水尾上皇の意向により大きく改造されてこのような形になったそうです。
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池の脇には船もあり、現在でも上皇が利用されているそうです。池の周りにはところどころ船着き場もありました。
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まずは北池の周りを散策。
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小高い丘にはかつて古今和歌集でもおなじみの歌人・紀貫之の邸宅があったとされる場所に石碑が。
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さらに進み、小さな朱色の祠が。伊勢神宮、上賀茂神社、下鴨神社、石清水八幡宮、春日大社を合祀した鎮守社。
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中島とを結ぶ土橋。鷺(さぎ)のように一本足で立つ支柱をなぞり別名『鷺橋』と呼ばれてます。
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どこを切り取っても絵になる光景。
途中、池の中心にかかる紅葉橋の先に、さらに広大な池が広がり、それが仙洞御所に設えられた南池。かつては塀で仕切られていたそうですが、それが取り払われて北池、南池がつながった状態に。
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土佐橋。途中、雄滝もあり、敷地内の一番東側。
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対岸を望む場所から見える緑の橋・八つ橋。
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季節の菖蒲も。
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南池。一瞬海岸を思わせるような場所。丸石が敷き詰められた洲浜。1817年光格上皇が院政開始した際にの京都所司代の大久保忠真(小田原藩主)の献上品。湯河原町吉浜の海岸から石一個につき米一升を民衆に与えて集めたとされ、別名『一升石』とも呼ばれる。
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その先にかけられた鬱蒼とした屋根を設えた八つ橋。
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屋根は藤棚になっていて5月に花を咲かせ、すで散ってしまいましたが。
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それでも避暑を兼ねた、いい眺めです。
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途中、いろいろなタイプの日月燈篭が配置。
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こちらは水戸家献上の燈篭。
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個人的には南池から望む、中島を挟んだこの光景がお気に入り。浅めに設計された池面が鏡状になり、写し絵のような。
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さらに、加藤清正からの献上品である朝鮮出兵の際に持ち帰った朝鮮燈篭も。
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醒花亭。南池の南端に建つ柿葺で数寄屋造りの茶亭。中国・唐の詩人 李白(りはく)の詩に由来し、その名がついたとか。観月の宴もここで催されたとか。なんとも素敵すぎるロケーション。

撮影し忘れましたが、手前にも趣きのある独特の燈篭があり、古田織部が献上したというキリシタン灯篭も。
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途中、小高い丘があり、その頂上付近に円形の石垣。仙洞御所内にある8世紀の古墳(円墳)。
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坂上田村麻呂を祀る社。
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裏千家ともゆかりの深かった近衛家から献上された茶室「又新亭(ゆうしんてい)」。建築様式は裏千家茶室「又隠(ゆういん)」を模したものと言われています。
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アクセス面でも最高のロケーションである仙洞御所・大宮御所。
今回は新緑シーズンに参観しましたが、ナビゲーターの方曰く、紅葉シーズンは特にオススメだそうです。次回タイミングさえ合えば、ぜひ紅葉シーズンに参観してみたいですね。

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基本情報

住所:京都市上京区京都御苑2−番地
公式サイト:https://sankan.kunaicho.go.jp/guide/sento.html
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