2018年7月2日 更新

雨に浮かぶ宝石のよう…あじさいの名所「柳谷観音(やなぎだにかんのん)」

平安時代より天皇家や公家から眼病平癒の祈願所として信仰されてきた「楊谷寺(ようこくじ)」、通称「柳谷観音(やなぎだにかんのん)」は、あじさいの名所でもあります。

開祖は清水寺と同じ、空海も参詣した由緒ある古刹

 (127450)

長岡京市にある「楊谷寺」は、車で行かないとしんどい山道をすすみます。バスも本数が少ないためアクセスは不便ですが、平安時代より「眼の観音様」として信仰されてきただけあり、今でも参拝者の絶えない古刹です。
 (127453)

あじさいの名所としても知られており、6/9(土)~7/1(日)には「あじさいまつり」が開催されます。この時期は参拝料200円かかります。
まずは、手水舎で手を清めて。奥に見えるのは鐘楼です。
 (127455)

SNSで話題沸騰中のあじさいが浮かべられた手水舎。とても鮮やかで綺麗です。
 (127454)

涼しげな風情は、梅雨のじめじめとした雰囲気を和らげてくれます。
 (127456)

龍の銅像との組み合わせが神秘的でよいですね。
 (127452)

本堂です。
楊谷寺の開祖は、清水寺と同じ延鎮といわれています。延鎮が清水寺に帰った後は、空海がここでたびたび修行をしたとも伝わっている、とても由緒のあるお寺です。
 (127472)

こちらは阿弥陀堂。江戸時代に建立されました。
 (127473)

護摩堂・経蔵、向かって右側が地蔵堂・親子地蔵です。
 (127466)

本堂と護摩堂・経蔵の間をぬけます。この時期、湿気はありますが木々の緑がとてもきれいですね。
 (127467)

山の鎮守(守り神)の正一位眼力稲荷大明神です。学問に霊験あらたかなりと伝えられ、特に先見の明(心眼・しんがん・こころの眼)を授けてくれるのだそう。
 (127471)

正一位眼力稲荷大明神の横にあるつくばい。
こんなところにもあじさいがあります。
 (127462)

さて、あじさいのみちへやってきました!境内には、約5000株のあじさいがあるそうです。
 (127461)

どこまでも、あじさいが続いています。
「柳谷観音あじさいまつり・あじさいウイーク」の期間中に限定で、あじさいの押し花朱印も授与されます。
 (127460)

 (127459)

 (127457)

 (127458)

あじさいのみちに設置されているベンチシートにはハートが模されていているので、こんなショットも。
 (127463)

奥の院です。昭和5年に再建されました。右手には二十八部衆像が安置されています。
 (127464)

奥の院には「感謝の鐘」があります。
 (127465)

こちらは、奥の院にあるあじさいの回廊。
 (127468)

庫 裡(書院・受付)です。祈祷、特別祈祷の受付をしています。
お守り、お札の授与、目にいいと言われる『千眼茶(せんげんちゃ)』の試飲や、お土産に人気のブルーベリーの飴の販売も行っています。
 (127469)

独鈷水(おこうずい)です。「とっこすい」「どっこすい」など呼び方は様々です。
楊谷寺を参詣した空海が、堂の傍らの湧き水で、眼のつぶれた小猿を抱いてその眼を懸命に洗っている親猿を見かけ、その小猿のために17日間祈祷を行ったところ、満願の日に小猿の目がパッチリと開いたという伝承があるのだそう。
 (127470)

江戸時代に第112代霊元天皇が眼病を治癒されたことをきっかけに、明治時代まで天皇家に独鈷水を献上していたのだそうです。
普段は、自由に汲んでいただけます。このお水を、一度観音様にお供えしてから持ち帰るのがここの慣わしです。
 (127451)

山門からの眺めも雄大です。秋は、紅葉がとても綺麗です。混雑もあまりなく、紅葉をじっくり満喫できる穴場です。
いかがでしたか?関東は梅雨明けしましたが、京都はまだ雨の気配が続いています。この時期にしか見られない宝石のようなあじさい、ぜひ見物に来てください。

クチコミでの評判

詳細情報

正式名称:楊谷寺(ようこくじ)
通称:柳谷観音(やなぎだにかんのん)
住所:長岡京市浄土谷2
電話番号:075-956-0017
31 件

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

キョウトピ まとめ部 キョウトピ まとめ部