2021年10月21日 更新

【嵐山嵯峨野】美しい緑の庭園とアサギマダラに癒される「祇王寺」【京都庭園めぐり】

苔と深緑の美しさは健在。フジバカマにアサギマダラが飛来していました。10月上旬の様子を紹介します。

初秋の美しい緑の庭園

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京都嵐山の渡月橋から北へ。少し奥へ足を延ばすと祇王寺があります。
最寄りのバス停は、「嵯峨釈迦堂前」。徒歩約15分ほどの所にあります。
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祇王寺とは、平家物語に登場した祇王が出家、入寺した悲恋の尼寺として知られています。
現在は大覚寺派の寺院として、ご本尊の大日如来を祀っています。
こちらは草案内の吉野窓で、「虹の窓」とも呼ばれています。
※草案外からズームで撮影
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草庵の前に秋の七草の一種、絶滅危惧種のフジバカマが展示してありました。(10月22日頃までの予定)
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フジバカマにはアサギマダラがたくさん飛来していました。
アサギマダラは午前中に飛来する事が多いとか、日陰を好むなど、聞いた事があります。これだけのフジバカマの数に、こんなにたくさんのアサギマダラは見た事がありません。お昼前でしたが、午後からも変わらずこの状態でした。
拝観したタイミングが良かったと思いますが、祇王寺の環境が合っているのかもしれませんね。
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アサギマダラとは、マダラチョウの仲間で、羽を広げた時の大きさは約10センチと大きく、春から秋にかけて見られる珍しい蝶です。
1980年頃から始まったマーキングという調査方法では、台湾や沖縄へ移動することが確認されています。
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草庵のそばでは、手水の清らかな水の音が響いています。
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苔の庭園のそばにある山門。茅葺きで風情を感じます。
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モフモフの苔と緑が深まった深緑が魅力の庭園です。
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苔が好きで、祇王寺を訪れる方も多いと思います。
庭園内の苔の分布が表示されていました。
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苔の地図からすると、こちらの盛り上がった苔はスギゴケでしょうか。
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アップで撮ってみました。
きれいでこのモフモフした盛り上がり方は、かなり立派だと思います。
これだけの苔を管理するのは大変だと思います。
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苔の上に小型の灯篭がありますが、あまり見ない形だなと思いました。この日は咲いていませんでしたが、季節ごとに灯篭の周りには花が咲き、緑の庭園を控えめだけど少し華やかにしています。
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深緑が本当に美しかったです。
今秋は苔の茶色い部分が少なかったように思いました。お寺の方がしっかりと管理されているおかげで、素晴らしい緑の庭園を楽しませていただきました。

今回はフジバカマとアサギマダラ、深緑と苔が美しい祇王寺を紹介しました。
今秋の紅葉も楽しみです。

祇王寺 on YouTube

アサギマダラと苔、深緑、初秋の祇王寺を拝観したような気分になっていただければ嬉しいです。

スポット情報

名称:祇王寺 ぎおうじ
住所:京都市右京区嵯蛾鳥居本小坂町32
電話番号::075-861-3574
拝観時間:9:00~17:00
拝観:300円
関連ページ:https://www.giouji.or.jp/
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