2023年4月13日 更新

【2023京都の花】由緒正しい藤が咲き始め☆4月29日『藤花祭』開催「西院春日神社」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は右京区西院にある神社。境内には皇室ゆかりの藤の花の木があり咲き始め。4月13日の様子。

淳和天皇ゆかりの花・藤の名所

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右京区西院、量販店や飲食店ひしめく繁華街。そんな場所に、まるで都会のオアシスとも言うべき静かな佇まいの神社『西院春日神社』があります。

今年は桜をはじめ、季節の花全般開花時期が早いということで、もしや藤の花もそろそろか?とやってきました。なんでも由緒正しい藤の花が境内にあるとのことで。
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平安初期、このあたりには淳和天皇の離宮・淳和院(西院)があり、その鎮守社として奈良の春日大神を勧請したのが神社の起こりとされています。江戸時代にも歴代天皇が健康祈願をされ、現在でも皇室とのゆかりが深い神社。
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鳥居の脇には遅咲きの八重桜が満開を迎え、淡いピンクの花を撮影される参拝客もいました。いずれにしても観光名所と言われる神社仏閣に比べ、地元参拝客中心の神社ということで、境内にはあまり人影なく、先ほどまでの西院の喧騒が嘘のような静けさ。
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広い境内は拝殿を中心に、北側朱色の本殿、東に社務所、南に参集所や幼稚園、西は末社と裏参道があります。
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藤の花が好きだった淳和天皇にちなみ、境内には藤の花がいくつか植えてあり、こちらは社務所前にある藤棚『六尺藤』。実際には6尺(約180センチ)ももちろんありませんが、通常の藤の花に比べ長く垂れさがり、見頃には90センチにもおよぶそうです。この時はまだ咲き始めの状態で、蔓の上部の花は開花しているものの、先端はまだこれからの様子。それでも、薄紫色の藤の花を確認することができます。
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その北隣にある「貞明皇后 御賜之藤」。大正時代に大正天皇・皇后から賜った由緒のある藤で、京都御所の「藤壷」と呼ばれる御殿庭にある「飛香舎の藤」の接木。高貴な雰囲気を漂わせた藤の花が社務所前を彩っていました。
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さらに、境内南側にある淳和院礎石。昭和2年、京都帝国大学・西田博士のもと大規模な発掘調査が行われ、さらに平成4年京都市が行った調査で清和院建物跡で礎石や土器などが発掘され、その一部がこちら。
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その礎石傍らにも藤棚があり、こちらも咲き始めの状態。
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本殿。奥には鹿像が鎮座し、奈良の春日大社を思わせる雰囲気。御祭神は建御賀豆智命、伊波比主命、天児屋根命、天美津玉照比売命を祀る。

淳和天皇の皇女、崇子(たかこ)内親王が疱瘡(天然痘)と患った際、春日神に祈願し石に疱瘡が生じて病が治ったことから、病気平癒や災難厄除けの守護神として歴代皇室に崇められています。
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さらに、西側駐車場のある参道脇。こちらにも、まだ背丈は低木ながら藤の木が植えてあり、添え木を覆い尽くすほど成長すれば藤の壁ができそうな、そんな様相。さらに西鳥居脇にも藤棚が。

神社では毎年4月29日に春季大祭「藤花祭(とうかさい)」が執り行われ、天長10(833)年に淳和天皇により催された藤の花の宴にちなみ開催され、それは優美でおごそかな祭典なんだとか。そのころには今よりも開花が進み、見応えある藤の花が祭を彩ることでしょうね。

詳細情報

名称:西院春日神社
場所:京都市右京区西院春日町61
電話番号:075-312-0474
関連サイト:http://www.kasuga.or.jp/
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