2021年8月12日 更新

【京都秘境】日本の緑茶発祥地・宇治田原にある知る人ぞ知る幻の温泉場「湯屋谷温泉」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は京都府綴喜郡宇治田原町の山間部にある温泉。かつては温泉場だったともいわれ、その源泉を訪ねました。

日本の緑茶発祥地・宇治田原にある冷鉱泉

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京都府綴喜郡宇治田原町。日本の緑茶発祥地として知られ、全国的にも知られるお茶のブランド『宇治茶』の中心的産地。京都はお茶の生産量の都道府県別ランキングで第5位を誇ります。宇治茶というと、宇治市がその原料原産地かと思ってしまいますが、実際にはこの宇治田原町やその周辺が主な産地だったり。ここに来るまでに、山間部のニッチな斜面を利用した茶畑を驚くほどたくさん見かけました。そして、日本茶800年の歴史を物語る、日本遺産にも指定されているエリア。
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そんな宇治田原町にある湯屋谷(やんたん)というエリア。グーグルマップでたまたま調べていたら、この辺りに温泉の源泉があり、地名からもお察しですがかつて温泉場だったと言われるエリアで、温泉好きとしてはそれがどんなものかと確かめるべく興味津々でやってました。

小さな集落は古い町並みを残し、山手へと道が続きます。この周辺には、日本緑茶の創始者・永谷宗円の生家もあり、この日は時間がなく泣く泣くスルーしましたが、復元された生家には茶葉の製造に使った焙炉跡を見ることができます。
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その集落の過ぎると、山手に続き、さらに山道へと続く登り口。民家の前に小さい祠がります。
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見ると、素朴で愛らしいお地蔵さんが鎮座。
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その傍らに澄み渡り、少し青みを帯びた水槽の水。細長いチューブが中に差し込まれていますが。
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こちらがその、湯屋谷温泉、冷泉になります。もちろん冷泉なので、触っても温かいわけではありません。
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今このあたりの風景を見ると想像もつきませんが、太古の昔この辺りは海の底だったことから貝の化石が採掘され、さらに温泉が湧いていたと言われています。現在では冷泉になっていますが、かつてはもっと温かい温泉だったんですかね。この周辺には全部で4つ源泉があり、冷泉ではありますが、京都府の温泉としても指定されています。

味や臭いは確認しませんでしたが、体験した人の話によると、硫黄の香りや鉄の味のする泉質だとか。
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水槽に注がれる温泉の元をたどると山側にチューブが伸びていました。
周辺は全くの山間部で、大昔にこの辺りが海だったというのも信じがたいほどですが、貝の化石や温泉がそれを物語っていると思うと、宇治田原という場所に何やらミステリアスな風味すら感じます(笑)もしかした、考古学的にも面白い場所かもしれませんね。

詳細情報

名称:湯屋谷温泉 冷鉱泉
場所:京都府綴喜郡宇治田原町湯屋谷
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